アマトリチャーナ
好きなパスタは? と聞かれたら困るが、好きなスパゲティは? だったらボクは迷わずアマトリチャーナと答える。
アマトリチャーナってなに? よく聞かれることだけど、日本ではあまり知られていないだけで、イタリア、特にローマではとてもメジャーなスパゲティ。
ローマっ子に言わせれば、アマトリチャーナのない人生は考えられないらしい。
ここまで言うと、どうせイタリア行ったとき知ったものなんだろスカしやがってみたいに思われる可能性があるけど、ボクはイタリアに行ったことがない。
じゃあなんで知っているかというと、ボクの地元にあるイタリアンレストランで提供しているからだ。
イタリアンレストランなんてシャレオツな感じがして、高級志向でスカしているみたいに思われるのもあれなんで、その店は非常にリーズナブルだということも知ってもらっておこう。なんとその店、100円追加で大盛りにしてくれるのだ。しかも倍くらいの量に。アマトリチャーナ自体も1000円しないというのに、更に倍。ステキ!
それはさておき、このアマトリチャーナというやつは非常にシンプルなスパゲティ。トマトにチーズ、豚肉、あとは塩、それにオリーブオイルだけでも作れてしまう。だがそれはシンプル故に素材の重要度が高まるということになる。
トマトは日本のトマトよりイタリアントマトが向いている。甘みよりも酸味が効いているほうがアマトリ感が出るはずだ。
チーズはペコリーノ・ロマーノという羊の乳から作ったものを使うのが本場らしいが、手に入らないならパルメザンチーズでも問題ないと思う。間違ってもサイ◯リアから勝手に持ってきてはいけない。
豚肉も本場ならこだわりがあるのだろうが、ボクとしてはベーコンでいいかなと思ってる。ただしソーセージ、お前は駄目だ。
あとオリーブオイルはケチったらいけない。これでもかというくらい使う。オリーブオイルはそこそこ多くてもあまり油感がしないところがいい。
その他のアレンジとしては、フライドガーリックとか入れたり、仕上げにバジルの葉を乗せてもいいかもしれない。
素材の重要度が高いということは、それだけ素材の味を楽しめるということにもなるわけで、ちゃんとした素材で作ればそれなりのものに出来上がってくれる。
味は原材料からわかるように、とてもトマト。トマトマしい。ベリートマト。最初からトマトペーストとか使ってしまうと塩分が強い。だからなるべく新鮮なやつを潰したほうが美味い。そこへ別口に角切りトマトを混ぜてもいい。
というわけで、トマト好きにはたまらないだろうこのアマトリチャーナ。ナポリタンだと味が濃いとかいう人にもオススメ。
ただしトマトにはトマチンという毒が含まれており、多量(樽1杯分くらい)摂取するとお腹を壊す危険があるため注意しよう。
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