Working HoneyBee - その他(ジュブナイル、ニヒリズム、メッチェン)
それは、
私が出てくるのを待っていた者が告げる。まずは、
毎日毎日、何人も籠りを終えるのだから、女王陛下も大変。一日分、全員まとめてご挨拶。
私に与えられた仕事は
くる日もくる日も、子供たちに
けれど最近、ある男の子とが私たちの間で噂になっている。もう長らく、女王陛下に見向きもされていないその男。
それならもういらないわよね。働きもせず食事だけは取る、それが許されているのは、女王陛下あってこそ。女王陛下が見向きもされないのなら……。
そして、私たちは行動に出た。もう王宮には必要の無い存在を、追い出した。
抵抗する彼を、数の力で無慈悲に。
時が経ち、私は
女王陛下のため、王宮の者達のため。ずっと貰ってきたのが、与える側になったのだ。
そんなある日、女王陛下が全員を御前に呼ばれた。
女王陛下のお言葉をいただけるのだと、私は心を躍らせた。
けれど、陛下のお言葉は、思っていた類のものではなかった。手狭になったから、半数を連れて王宮を出られると。
そして、ここからここまでと、簡単にご一緒する者と残る者を分けられた。
翌日には、本当に半数だけを
私は、王宮に残された。全ては、女王陛下と陛下の王宮のためだったのに、陛下に選ばれることはなかった。
陛下のおられない王宮なんて、何もない。私にはもう何もない。
ただ、周りに流されて、採取に出かけるだけ。こういうのを
陛下が発たれて数日、ほら行くよと促され、採取に発とうとした時だった。
私たちの小さな
けれども、今ここにあれが来たということは、そういう流れって事なのよね。
私は、この身を王宮を守る
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