第2話 少年の部屋

だが、その安心も束の間だった。

少年は更に奥にある扉に手をかけた。この部屋は通過点だったらしい。だから私は次にどんな部屋が出てくるのか、と期待していた。


少年が扉を開けると、そこに広がっていたのは白い、真っ白な部屋。

それだけ聞くと洗練された部屋のように聞こえるが、違う。ただただ虚無。そもそも部屋と呼んでいいのかすら疑問が湧いてくる。



なにしろ、家具すらないのだから。

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