第5話 聖なる(性なる夜)

今回はクリスマスということもあり、急きょクリスマスの話を


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非リア歴。それはイコール年齢。


「性なる夜……」


聖なる夜ではない。いや、そもそも聖なる夜ってなんだよ。クリスマスの夜はカップルがいちゃつく時間帯だろ?

子供に、「サンタさんが来ないわよ?早く寝なさい」 という親がいる。だが、それには違う意味合いもきっと含まれていることだろう。


そんなことを思いながらネトゲをする深夜二時。


「うー。」

コンビニで買った魔剤をキメながらゲームに励むのだった。


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同時刻 となり、涼花の家


「うーん、眠れぬ」


普段口にしない語尾で独り言をつぶやいていた。深夜のテンションという奴だろうか。だが、暇である。

そう、彼女にはネトゲがあるわけでもなく、夜中にコンビニに行くこともやったことがないからできない。


「テレビは……ネットショッピングばかりか」


すると彼女の視界にとあるものが飛び込んできた。


「ん?」


そう、隣の輝の家の電気がついているのだ。彼の話によると、「いやー、今日は親が当直だから思う存分ネトゲするぜ☆」 


「そういえば、一日中ゲームするんだっけ」


すると彼女に好奇心が沸いた。


輝っていつも家で何してるんだろ?


その好奇心の赴くがままに侵入作戦を決行することにした。


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「しかし、いくらなんでも警備甘すぎでしょ」


時刻は深夜二時を過ぎたころ。にもかかわらず、玄関の鍵が開いていたのだ。せっかくの怪盗気分が台無しだ。


涼花はひっそりと彼の部屋に忍び込む。幸いにも彼はヘッドフォンをつけていて、こちらには気づいていないようだ。


(しかし、本当に趣味全開の部屋ね)


壁にはアニメポスター。クッションもアニメの物。机にはフィギュア、本棚にはライトノベルが所狭しと並べられていた。


すると彼は


「くっそ、こいつら。低評価だよks」


と、いちゃつくカップルの動画に低評価を押していた


(大人げない……)


おそらく彼にはカップルの気持ちなど一生理解できないのだろうと確信した。


「まったく。そろそろ……」


よっこらせ、とズボンを脱ぎ、パンツから……


「きゃ!?」

「うぉ!?」


見てはいけないものを見てしまった驚き、ことを始めようとしたら後ろに人がいた驚き。


「な、なんでいる!?」

「何しようとしてるのよー」


あまりに理不尽な暴力が輝を襲った


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「まぁ、これでも飲めよ」


いつでも冷えたコーラが飲めるようにと買った小型冷蔵庫からコーラを取り出す。ちなみに年中このストックは絶えない


「あ、ありがとう。」


ぷしゅっとあけ、飲み干す。


「あ、あれ、そういえば手は……」


「悪ぃ、洗ってなかった」


てへぺろと言わんばかりに舌を出す


「ぶー」

「何すんだよー、まて、それ以上はシャレにならん、パソコンが壊れるぅぅぅうぅぅううう」



数分後


「おい、掃除手伝えよ!パソコンの周りとフィギュアコーナーがべたべただぞ」


「いや、私も悪かったんだけどさ、あれを触った手で飲み物を渡すのは今後やめたほうがいいよ」


「何言ってんだ?勝手に忍び込んで勝手にあれのシーンを見て勝手にコーラ吹いたのはそっちだろ」


ぐうの音も出ない。確かに今回悪いのは不法侵入した私のほうだ。


「まったく」


こうして掃除が始まった


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「あ、待って、もう少しだけ、行かないで?……そう、またね」



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「ん?」


まぶしい光で目が覚める。どうやら寝てしまったらしい。


私は輝の部屋のベッドで寝ていた。


「はっ!?」


体に異常がないか確かめる。


どうやら問題ないようだ。


「まったく失礼だな。お前が寝落ちしたから寝かせてやったのに」


「ご、ごめん」


「なんなら、拘束して、外にキリスト様みたいに磔にしてもよかったんだぞ」


この男なら本当にやりそうで身の毛がよだつ


というか、それよりも気になることが……


「どうかしたか?」




「なんだかとてもいい夢を見た気がした!」



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クリスマス回はこれで終わりです。完全別編とするつもりが……

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