第25話すべては夢の世界だった

・・・この世界に来て、私、まゆと透子ちゃんと守君はある部屋にいた。

私の部屋だ。

正直、綺麗ではない。ていうか家ではストレスがよく爆発していて物をぶっ壊していたから所々、ボロボロである。

汚い所でごめんねと言ったが二人とも気にしてはいなかった。

ていうか透子っちに限っては私の家の方がもっとひどいからとさらっと重たい答えが返ってきたので、それ以上何もいわなかった。



まあ、何していいかわからず、折角なんで片付けがてら、どこに進める探していた。


そして、三つの思い出の品が出てきて。


一つ目は手のひらサイズのただのボール。


「・・・昔、透子っちと遊んだね」


「うん・・・懐かしい」


そしてもう一つは木の棒。


「これ・・・」


「ゆまが私をいじめっ子から助けてくれた時の棒だね・・」


「そんな大層な事私は・・」


「ううん、ゆまがあの時助けてくれたから生きてこられてたから」


「透子っち・・・」


「なあ、俺、この白いノート知ってるで!」


いままで黙っていた守君がそのノートを手にする。そうすると急に突風が部屋に入ってきた。窓も開いてはいなかったのだが、急に開いて部屋の中がめちゃめちゃになった。

ただ、その時に手にしていた、白いノートが下に置かれると、そこにはゆまが居た。


まあ、ゆまというか私なのだけれど。

テレビで見てるように。

そこでは私が元の世界に戻っていた、いや


私があの学校に来る前に居た場所、と思っていた場所、そうこれは私の


夢の世界だ。

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