第9話 鏡と迷路の世界
『ねー、あの子ってさー』『そうだよきっと!』『だよねー』『これ、隠しちゃおうよー』
・・・・んー・・・はっ!
目が覚めると元の場所に、なんて事は期待してはいけない。
此処も夢の世界のような所ではあるけど、そこで更に夢を見てたな・・もうどれが現実かあ自分にはわからん。
そういえば、こういうなんを胡蝶の夢っていうんだったかな。
・・・私は実は人間ではないとか?なんて、そんな訳はないよね。
とぼんやり考えながら起きて、辺り見回す。
四方に壁がある、しかもガラス張り。目の前には道はある。というかそこしかない。
そこから左右に通れるみたいで、天井は開いてるけど、登れる高さではないみたい。
・・・迷路かな?こういう迷路ってあったよねえ。
ある、アニメ映画にもガラス張りではないけどそんな迷路あった気がする。
そして、私の横に
居たのは遠野さんでした。
なぜ居る。
起こしてあげるべきだよね。あ、そうそう先生は?
肩に居るのかと思ったけどいないし・・・どこ行ったのやら。
まあ、あの先生ならどうにかするだろうと思って遠野さんを先に起こす事にした。
「遠野さん、起きてください」
揺らして起こしてみる。起きない。
耳もとにで叫んでみるか、耳元まで近づいて叫ぼうとした途端に、ばっと起きて頭と頭をゴチっと当たった。
「「いたっ!!!」」
「なにすんねん!」
「こちらのセリフよ!急に起きてこないでください」
「ここ、どこ?」
「私もわかりませんけど、なんとなく検討はついてます」
「ついてるなら、教えてや」
「前と同じならば、さっきであったおとなしい女の子の世界だと思います」
「へえ、そうなん・・・って!意味不明な事言わんといてや」
「私だって自分でも何言ってんだと思ってます、でも前に巻き込まれた時もあの黒イノシシ先生がそんな事を言ってたんです。」
「黒イノシシ先生?・・・ああ。夢喰(夢ばみ)先生の事?イノシシってずっと
言うてるけどさ、そんなにあの先生イノシシに似てるか?ちょっと太ってるけど人間やん?」
名前判明・・・そして、私の見え方とは違う事も判明。
本当どうなっているのか。色々分かっていくけど、知れば知るほど謎は増えてるだけのような気もする。
「・・・・夢食先生って言うのですね。私には人間には見えてないです・・・」
「・・・あんさん、頭どこか打ってきたかもしれんな」
「本当にどこで打ってきたんでしょうね」
「何やさぐれてねん。ま、ゆまちゃんが会った時から何かおかしいかったから今更やん?
此処の脱出仕方を探しながら、ゆまちゃんの話聞かせてや。それと遠野さんとかかしこまった呼び方せんでええよ。守でええで!まもちゃんでもええけど」
それ、どこかの美少女戦士に出てきたキャラが言われてたなと一瞬思ってしまった。
「まもちゃんはないです。・・・でも、初対面ででいいのですか?」
「ええよ!遠野君言われる方がむずがゆい!守でええねん、それにタメ口でええし。
さ、此処にいても仕方ないし探しにいこか」
「まっ守君?ちょっ!先々行かないでくださいよ!」
この人は話を聞かないわけではないけど、いきおいありすぎる人だな。
でも、憎めない系ではなる。あっけらかんとしてる。
遠野君改め、守君はさっと立ち上がり、進んでいく。
夢食先生は見つかってないけど、あの先生は隠れてついていきそうな気もするので
守君と一緒に今はこの場所を移動することにした。
数十分は歩いていたが、ほぼガラス張りの道以外は見えない。
まじ、なにもないやんーっと少しイライラしながら歩いている。
この歩いている間に、私は言おうか悩んでいた。
保知さんが言って欲しくないといってけど、此処には保知さんはいない。
どうしようかな・・言ってもいいのかな。
守君は、聞きたいとは言っていたが、無理やり聞くつもりはないみたいで、聞きたいとは言っていたけど、さっきからほぼ世間話だけで、深くは聞いてこない。
「あの・・・守君、聞かないのですか?」
「敬語やでー。ため口でええのに言ってるのに。んー。まぁ、あー言ってたけどな、どちらかかというと、そこまで気にはなってないで。言いたい時に言うてや。それにはこの状況が変わるかは多分ないやろ?」
「まあ・・・そうですね。言ったとしても状況はあまり変わらない・・かな」
「なら、後でも大丈夫や、無理やりはきかへん」
「・・・本当、冷たいのか優しいのか分からない人」
「ん?何かいうた?」
「いーえ、さあ、此処にずっと居てても仕方ないし、行きましょう。あ、でも前あった男の子の件に関しては説明しますね。今回も同じ方法で解決できるかもしれないので」
同じように本を触ったら変なところに飛ばされた事、そこで先生にあったこと。
契約まがいな事・・・言ってもいいのか分からないので、そこは今は言わずに、
その後あったすべてを説明した。
「大変やったな・・本当に怖かったやろ」
「怖かったです。死ぬかと思いました。てかその感想だけですか?」
「いや、色々言いたいことあるけど、でも俺はその内容の半分は、知ってた」
「知ってた?え?は?」
知っていた?何言ってるんだろ?まさか居たの?
人気とかどこにもなかった気がしたんだけど。
「そこに居たとかではないで、先生からや」
「先生から?あの夢食先生から?」
「せや。まあ、詳しくは知らんで」
「どこまで知ってるんですか?」
と聞いた時にドーン!!!!と後ろから音がした。
後ろから聞こえた。振り返ると何もない。
「な、なんの音でしょう?」
「分からん。だけど、ゆまちゃん言うてた矢みたいな危ないものかもしれんし気を付けて進むで」
大きな音はどんどん近づいてきてるようにもともと大きな音だったけど、歩くのも困難な程になってきた。
地面もそれに合わせて揺れていて、歩けなくなってきた。
「ゆまちゃん。少し休憩しない?」
「え?休憩ってこの状況で?」
「だってこのままやと歩けへんやん」
「そうですけど・・・」
「焦ってもしゃないで!むしろお腹すいたな。ほい、お菓子しかないけど食う?」
そういえば、何も食べてない。でもお腹すいてない。それに・・・こういう世界でご飯食べると戻れないって聞いたことあるしなぁ。
「ん~・・・」
「ほら、よく言うやん腹が減ったは戦はできんって!」
「そうですけど、お腹へってないけど」
「でも、このお菓子おいしいし食べてみー?」
そう、ニカッと笑って無理やり渡された。
なんだろう、この大阪のおばちゃん感。
「ありがとうございます・・・と言っておく」
「どういたしてまして~」
全部食べるのはちょっと危ないかなと思い、食べないのも悪いとおもい一口だけ食べたけど一口だけでも美味しかった。
飲み物はないのは勘弁やで!と言われたけど。
守君はうま!といいながら食べていて、私もそんな守君を見て笑っていた。
こうやって友達とニコニコして食べるのは久しぶりかもしれないとふと思った。
お菓子を食べているうちに音がやんだのか、地面の揺れもなくなり、ほっとた。
「やみましたね。」
「そうみたいやな。歩けそうやしいこか」
「はい」
お菓子も食べて元気も出てきたような気がしてまた歩き始めた。
でも、ここからの方がさらにつらかった。
大きい音がしてから、歩き始めてきたけど、全然、ゴールらしいところは見えないし、
鏡張りのこの道、落ち着かないし、おかしくなりそう。
こういう場所は実はいうと苦手だ。死ぬ思いとまではいかなくても、いつまでたっても
でれないというのも怖い。
口数もお互いに減っていき、静かに歩いていた。
どちらかというとよく話す方のとお・・いや守君みたいだったけど、話しつかれたのか静かに歩くので、音が一切しない。歩く音も聞こえないから、ここでもし真っ暗になったら見失いそう。
「・・・・ゆまちゃん。」
「はははっはい?」
急に話しかけられ、声がうわずってしまった。
「大丈夫か?」
「あ、ああ。はい大丈夫だけども・・どうかしましたか?」
「口数減ったし、なにより一応、大丈夫かちらちら後ろ見てたんやけど、ゆまちゃん下を向いてたから、大丈夫やろかと思って」
「ありがとうございます。実はこういう場所苦手なんです」
「そうなん?まあ、俺もこういう場所は好きちゃうけど」
「昔・・・こういう場所に連れてかれて・・それ以来苦手で」
「あー小さい頃に?」
どうだったけ・・苦手なのは苦手なんだけど、だれかに連れてかれたのかは覚えてない。
ただ、出れなくて、泣いていた思い出だけ残ってる。
「嫌な思い出だったので忘れてしまいました。」
「あー、それわかるわ。嫌な思い出って忘れたくなるな」
「ですよねー」
「本当に大丈夫ならええけど、無理せんときや!顔ひきつって笑ってるのもろばれやで」
表情にでてたらしい。
歩き疲れているのもあって、笑顔を作ってもひきつった笑顔になってたみたいだ。
「・・・ここまで出口も見つからず、助け船的な先生も一向に現れなくて、本当に帰れるのか不安になってきて・・。前みたいに死ぬ思いもしたくないけどこのまま出られないのも怖いですし・・・なによりあなたを巻き込んでしまった」
「まあ、前帰れたし帰れるんちゃう?後、俺についてはゆまちゃんのせいちゃうで?
先生のせーや!引っ張ったん先生やで!」
笑いながらそう言う遠野さんは本当にポジティブ過ぎる。
「そこまで、ポジティブに考えられてうらやましいですよ、ほんと」
「ははは!ポジティブな方が人生たの・・・っうおおおおお!」
急にまたさっきのドーン!!!!という音とさっきより激しい地面の揺れが起きた。
「「わああああ!!!」」
全然立てない!遠野君も私もしゃがみ込むことしかできない。
「さ、さ、さ、さっき、よ、り地面が・・・・!」
立てない。お互いにこの揺れで離れしまわないように、無意識に抱き合っていた。
数分ずっと揺れていたが、徐々に、振れも収まってきた。
揺れもほぼ収まっていたが、かなりの揺れに体が震えていた。
「ふー・・・なんとか収まったな。ゆまちゃん、大丈夫か?」
「なんとか・・大丈夫です」
まだ、体は震えていたが少し落ち着いてきたかもしれない。
「ほんま無理やったらまた休憩してからでもええからな」
「ありがとうございます」
と改めて落ち着いてきて、抱き合っていたことに気づき離れる。
「ご、ごめんなさい」
「ん?何がや?」
「いや、その抱き着いてしまってたじゃないですか・・・」
「あの状況じゃあしゃないやろ、それに女の子に抱き着いてもらえてうれしかったけど、なーんて」
「女の子だと思います?」
「え、まさか・・・違うん!?」
「そんな訳ないじゃないですか、れっきとした女性です」
「ははっ冗談言えるなら大丈夫そうやな」
確かに、少し落ち着いてきたのもあり、冗談を言えるようになってきたかも。
和やかな雰囲気に出来て、よかった。
ふと、周りの雰囲気が変わった。
空気が重たい。息がしずらいような、重苦しい空気。
「守くん・・・なんか・・変な感じがする」
「確かに・・・なんか息苦しいわ」
揺れがおさまったものの、いまだ空気が重くて動けない私と遠野さんだったが
横の鏡から、パカッと開けて入ってきた人物(?)の登場によりすぐに空気が一変した。
「お待たせしました。遅れてしまいました。すみません。あれ、お二人はそんな仲でしたか。」
ぶわっと涙が出てきた。
期待なんてしてなかった、してなかったけど!
でもやっと来たことに安心して涙が出てきた。
「遅すぎます!!何してたんですか!!」
泣きながら怒りながら、ほぼ叫びながら先生に叫んでいた。
「すみません。でも急いでこれだったので」悪びれもなく、先生はそう言う。
「本当に、遠野さん・・いえ、守君がいなかったら私、もう途中で止まってたくらい怖かったんですからね!!」
正直、守君がいなければ、一回目の揺れで、もうそこから動いてなかったかもしれない。
鏡張りの所をずっと一人で歩く事すら、出来ていたかもわからない。
先生はほぼ無表情のまま「ゆまさん、遠野君連れてきて助けになったみたいですね、
さて、それはともかく、先行きましょうか」とさらっと述べた。
「少し、休憩させてください!涙もまだ止まらなくて」私がそういうやいなや、夢食先生はソファーらしき大きい物体をポケットからだして、置いた。
「「ええええ!?」」私と守君同時に叫んだ。
「そのポケットどうなってるんすか?センセー」興味津々に遠野君が聞くが、夢食い先生は聞いていないみたいで、いそいそと何か出していた。
「飲みます?」先生はこれまたいつのまにどこから出したのか分からない、コップと中身は多分緑茶らしきものを、だして、コップに注いでいた。
「飲みますけど、先生、どこから出したんか教えてーや」と守君はコップを受け取り、飲みながら聞いている。
守くんは抵抗とかないのだろうか。遠慮もあまりなさそうだけど、ためらいもないので正直すごいと思える反面私とは違う意味であぶなかっしいかもしれないと思う。
私はこれも一口だけもらい、後は喉がそんなに乾いてないのでと断った。
実際、お菓子も食べて乾いてるはずだと思ったけど、乾いてはいない。
私の体はどうなっているのだろう。
そういえば、守君はお菓子や飲み物を飲み食いしているけど、お腹すいたりしているからなのかな?と疑問に思った。
「守君は喉乾いてる?」不思議に思い聞いてみたらあっさりと「いや、乾いてない」
と答えてくれ。
喉は乾いてる訳ではないけど、貰えるものは貰っておこう精神と教えてくれたけどそれはそれでどうかと思うなと思ったけど、私みたいに疑ってかかっているのもどうかとも思うので黙っていた。
私の涙も収まり、落ち着いてきたので私から、そろそろ行こうと言いかけそうになった時。
「もう大丈夫そうですね」というと、
私たちにこの絨毯みたいなのから降りてほしいといわれ降ろされた。
コップや急須ごと絨毯を引っ張り、風呂敷のようにもってくくった後、ポケットにしまった。
「ほんまにセンセーのポケット不思議すぎるで、なんで教えてくれへの?」と聞いてはいるが先生はスルーしていた。それ以外の質問もしていたが、全部全部は答えてはくれず、答えたくないのには、スルーか「いつか教えてあげます」として答えていた。
私はもう、半分諦めているので、とりあえず本を手に入れてから、色々聞くことにしていた。
そうでもしないと答えてくれないみたいだし。
「そうそう、ゆまさん、遠野君、言い忘れていた事があります、
二人ともは自力で、きてください。この世界を作った子の所まで」
「どういう事ですが?」なにをいってるのか。
「先生は連れてくることはできますが、あの場所まで連れていく事はできません」
「なんでですか?前は連れてってくれたじゃないですか!」
「前は、貴方の夢をもらったからです、もう貰っているので助けてあげる事はできません」
「そんなっ!それなら先に言っておいて下さいよ!!!」
今更そんな事言われても、今でも二人でずっとさまよっていたのに辿り着けやしないと私は思っていた。
「なあ、なら俺のは?センセー俺のはどうなんや?」
守君はどうなんだろう。
「遠野君ですか・・・本当にいいのですか?貴方は違うでしょう?
此処・・いや、そもそもあの場所にきた事自体、それでもいいなら助けますが」
「その事がいまいちよく分からんけど、どちらにしろセンセーの手助け無しでここは出られないみたいやし、ええよ」
「わかりました。あまり、私も気が進みませんが君がいいというなら」
「ちょっと待ってください!」
横で聞いていたけど、何か私の時とは違うみたいで、このまま進めてはいけない気がした。
「違うって何?ねえ、守君」
「うーん・・・俺は、あの学校に来た理由というか流れが違うみたいやねん。ゆまちゃんや透子ちゃんみたいに、それは俺とセンセーしか知らん事や。あそこにどう来たかまでは分からんけども、初め来た時にセンセーに言われたんよ、そう。」
「でも、夢を渡す事がどういう事なのかもわからないのにいいの?」
「あ、それは知ってるで、全部が全部ちゃうけど」
「知ってたの?どうして教えてくれなかったの」
「あー・・・ごめんな。本当に色々知らん事多いねんな。
でもセンセーこれ、俺がいうてなんも起こらんの?」
「貴方が言う分には大丈夫です。私達からは駄目ですが」
「そうか・・・ゆまちゃん。聞いてショック受けるかもしれんけど聞きたいか?」
「・・・・・・・・・・・はい。知らない方が怖いです」
「ほうか・・・なら、言うで」
「ゆまちゃんの未来が無くなるんや」
未来?私の未来?
「訳わからん顔してはるな、ゆまちゃんが渡した物は今後の将来みたいなものや」
なくなるってどういう事だろう、だってこの世界は夢の世界であって、現実とは関係ないのでは?私、多分今まで一番変な顔になっている気がする。
未来がなくなるとは言われたらそうなるっての。
色々、わけがわからないよ的な事を聞いてきたけど、一番訳がわからない。
「守君・・・将来がなくなるって、此処は夢の世界でしょう?そりゃあ、あの時は命かかってたのもあったから、渡すほかなかったけど、でもしょせん此処は夢の世界でしょう?」
「ゆまちゃん・・・・あんな、今改めて聞いてもええかな?ゆまちゃんが言いたいときと思ってたけど、聞かして欲しい。ゆまちゃんはどこまで知っていてどこまで知らないんや?」
色々私はテンパッていて説明できたか分からない。
でも、此処にきて知った事。
そして寝てて初めて此処にきた事、ほぼ何も知らないことなどすべて話した。
その間センセーはまたあの絨毯らしきものを出して、座るように促して、先程と同じ、
緑茶みたいなのを出してくれた。
守君は、真剣な表情で私の話を聞いてくれていた。
「・・・・・・・・まじかぁ・・・そっかぁ」
うなだれた感じで、頭を落として、うなだれている守君。
むしろ私がうなだれたい所ではある。
少しして、守君が顔をあげて私の肩を掴んだ。
「ゆまちゃん、俺の知ってる事知りたい?」
私は、こくりとうなずいた。
「といってもそんなには知らんけど、知ってる事を教えるな」
守君が知っていた事、つらつらと語ってくれた。
守君はこの世界にはかなり前から来ていたという事。
もう今で体感時間で例えるなら3か月くらいは経っているとのこと。
さまよってたら先生に拾われこの学校に来たとか。
怪我もするし、お腹も減る。
学校以外の時間は皆、寮があるらしく寮にかえって居るらしい。
本については、大事な物なので大切になくさないこと、なくすと存在が無くなる事
、実は本の内容については読めないとのこと。
全部黒く塗りつぶされていて、読めない。邪魔だし読めないから捨てようとしたけど
その頃には急に来たのになかよくしてくれたクラスメイトに必死に止められたから
その必死さに負けてまだ持っているらしい。
授業に関しては、この学校での生活や後は高校生が習うようなただの勉強それだけ。
でも出れない授業がいくつかあったらしく、先生達に追い出されていたらしい。
「な、センセー?なんで入らしてくれんかったん?」
とセンセーの方を見るが、無表情スルー。優雅にお茶(らしきもの)を飲んでる。
「センセー達はこんな感じでいつもスルーするねん!たくー!」
で、それは今はおいておいてと話を続けてる。
さっき言っていた夢の話。
守君はそう聞いたらしい。これに関してはセンセーではなく友達に聞いたらしい。
「まあ、聞いたっていうよりは、あいつ言った後に、しもたみたいな顔してたし、途中でいいかけて言うのやめようとしたけど無理やり聞いたわ、あいつには悪い事した思うけど、気になるワード言われたら気になるっちゅうねん、あいつセンセーには言わないよういわれてたみたいやけど、さて、これくらいやろか?言うてない事あったら言うて」
夢ではないと言ってたけれど、
聞いてる限りだとやはり夢の世界のような気もしなくもない。
ただ、三ヶ月もとは寝てるとかどういう状況なんだと思う。
寝たきりの可能性もあるけど、意識だけ此処にみたいな。でもそうなるとこれ集団睡眠障害とか、ほぼありえない気がする・・・でも
「ここまで聞いていても夢ではない可能性はゼロではないですよね?」
そう、だってもしかしたら私がおかしな夢をみてる可能性ある、そうだとしたらかなりやばい人だけど。
「それは確かにそうかもしれん。でも、俺らは痛みも空腹もあるのにこれが現実じゃないっていうならどうなってんねんって感じやけど」
「・・・・でも私は空腹はないんです。喉も乾きもないし・・・痛みはあるけども」
「マジで?どうなってんの?俺、ここに来てからお腹すかないとかいう人はあったことないで・・・・うーん・・」
「守君、私は此処が現実だとは認めたくないし、認められるほどの証拠はないと思う。
だから、さっきの将来がなくなるって事が本当かどうかは、納得できる物がでてくるまで認めたくないです。その友達が嘘を言ってる可能性だって考えた事はないの?」
「嘘言うやつちゃう!・・・此処に来てから、色々教えてくれた友達や。」
「でも私はその人を知らない。だから、私は今の段階では信じないです。きっといつか目が覚めるはずです、将来の夢がなくなるってのも怖いけど、覚めたらいいだけの話のはずです」
「・・・どうしても信じたくはないんやな?」
「はい。今の段階では」
はあ、と大きい溜息を守君がつく。教えてもらっておいて何はむかってるんだって感じだけど。夢だと信じてここまで来たのもあるのに今更、すべて現実だなんて非現実的すぎる。
溜息をついた後、急ににこっとして途端に頭をわしゃわしゃされた。
「きゃっ何するの!守君!」
「俺、神妙な雰囲気でてた?ははっ!
まあ、ここまで説明しといてなんやけど、俺も実は半々やねん。友達を疑いたくはないけど、ゆまちゃんみたいに思った事あるねん。
入れない授業の時とかも気になってたねん。だから、初めはなりゆきで一緒に居てたけど
もう少し、真剣に一緒に本さがしたるわ!」
「・・・ありがとう」
なんだかんだいいつつ優しい人である。
「いえいえー!で、センセー。改めてやけど、俺の夢渡すし、俺らを助けてくれん?」
「って話すりかわってません!?どうなるか分からないのに、それにセンセーが言っていた守君は違うって言っていたでしょう?どういう意味は分からないけど、危なすぎるよ」
「どう違うかもわからんやん。それもセンセーは教えてくれんみたいやし、あんま変わらんやろ。正直、自分らの力だけではずっと歩いていてて分かるやん。たどりつけなかったんやから」
「それは・・そうですけど。でもほぼ巻き込まれただけの守君に悪いよ」
「でも、ゆまちゃんは渡してしもたで?このままずっと此処に居てたくなないやろ」
そういわれると私は何も言えなかった。
この世界で私たちが出来る事はほぼないから、守君の申し出はありがたい事では
ある。
でも、それでもほぼ、私の本探しだって流れ流れで探す事に手伝ってくれる事になったのに
今後どうなるか分からない取引をさせるのは罪悪感を感じた。
「黙ってるって事は、ゆまちゃんだって出たいって事やろ?はい、決まり、じゃあ、渡すっていっても何をしたらええのか分からんけどセンセーよろしく」
「ちょっ守君!」反論しようとするが、守君は私を制止させた。
「お互い様やで、きにすんな!」
本当、優しい人だ。最初は怖かったけど全然今は怖くないただの良い人。
「話は終わりましたか?なら、守君、君の夢も予約しておきますね」
先生がそういうといままで座っていたソファーらしきものをどけるらしく、降りてほしいそぶりをするので降りると、またポケットにしまいこんでしまった。
「へ?センセー。なんか契約書とかないの?」
「契約書みたいなのはありますが、それをするのは私ではないのです」
「誰?」
「後日分かりますよ。さて、二人とも。話は済んだようですし、とりあえずこの迷路からでましょうか」
「教えてくれへんのかい!後日っていつやねん。てか、改めてマジでこの場所出られるん?」
「出られます、よく言いますよね。迷路を脱出するとき、まっすぐいけば出られると」
「いうけど、よじ登れないと思うで、めっちゃ高いやん」
「叩き割るか、食べるかどちらかですね」
「センセー、何いっとるんかよくわからんのやけど。」
「お二人はどちらがいいですか?」
そう聞かれてびくっとしてしまった。ぼんやりしてたせいか、ほぼ二人の会話を聞いてなかった。私は、下を向いていたがパッと顔をあげる。
「ここを出るのに、叩き割るか、それとも私が食べていくか、どちらがいいですか?」
「え?えと、どちらでも大丈夫です・・・」
変な受け答えになった気がする。
というか、此処を出るって話を聞いてくるという事は決まってしまったみたいだ。
分かってはいたけど。
「どちらでもですか。どうしましょうかね、遠野君はどうしたいですか?」
「・・・食べる方やろか、見てみたい!」
私の心配をよそに、思ったよりノリノリで拍子が抜けてしまう。
でも、もう決めたら、変える気はないような話ぶりだったし、今更だよね。
私が気にしてる方が少しばからしい位に遠野君普通に話していたみたい。
「食べる方ですね、ではとりあえず食べていきます」
あれ、そういえば・・・別に方法はどちらでもいいのだけれど、前は大きくなって、落ちたともいえるけど、飛んでいたような気がする。
「先生、前に大きくなって飛んでいませんでしたか?」
「ああ、ありましたね。でもあれ、ちょっと疲れますので」
「でも、疲れるっていうなら叩き割るのも疲れませんか?」
「ああ、叩き割る場合は、二人に協力してもらう予定でしたよ」
「「え」」
「叩き割る為の道具は持ってきてたので、私が使ってもいいのですが、この道具に関しては誰でも使えるので、遠野君とかはこういうなの好きかなと思いまして、持ってきました」
なんだか、先生の言い方を聞いていると、もう、協力する(よてい)だったみたいな気がするけど、気のせいだろうか。
横で、まじかぁ・・・どっちがええやろ。とのんきに悩んでる守君が居た。
「叩き割りながら、食べるのは駄目なんですか?」
正直、そうしたら両方見れるだろうし。守君、両方ともしてみたいのと見てみたいのとあるのだろうなと思う。
「できますよ。そうしても大丈夫ですが」
そういうと、悩んでいた守君が、明るく言う。
「なら、両方やな!!」
という訳で、件のポケットから出してきたのは、大きいハンマーと大きな大剣。
正直、守君も大きい方のはず、170位はあるはずだけど、それ以上にかなり大きい。
ハンマーは分かるけど、なぜ大剣?
「おおお・・・すげえ、でもセンセーハンマーは分かるけど、なぜ大剣?」
「男の子こういうなん好きかと思いまして」
「いや、嫌いではないで?でも、それなら大剣だけでよくない?」
「そうですね・・・でもゆまさんもしたいかなと思いまして」
「女子にハンマーはどうかと思いますよ」とつい突っ込みいれてしまった。
「そうですか、ならハンマーは片付けておきます」
そういうとハンマーをこれまた、ポケットに入れる、四次元ポケットかな?
本当になんでも入るそのポケットの中何があるのか聞きたい。
「さて、遠野君。使ってみたいでしょう?さっそく使ってみましょう」
「お、おう」
かなり大きい大剣で、持てるのかなと思っていたが、かなり軽く体験を持っているのを見て、
軽いのかもしれない。
「軽っ!!!センセーこれ、軽すぎちゃう?ポリエステル製やろ」
「いえ、それは私のある体の一部です」
え、守君をお互いに顔を合わせてしまった。正直どこなのだろう。
ていうか、私と守君は見え方違うはずだよね?
私も、どこの部分でもびっくりはするけど、人間の姿で見えてる守君はさらに、びっくり案件になるのでは。
「え、どこなん?センセー」
「・・・・想像にお任せします」
「えー!めっちゃ気になるやん!特に使う側としてはマジ、変な所とかやと困るで」
「でも、それはともかくも軽いので使いやすいでしょう?早速壊していきましょうか」
「うー・・・気になるわ・・・」
まっすぐ進むと左右に分かれているのだけど、そこをなんやかんやいいつつも守君が、大剣
を持って、振りかぶって・・・叫んだ。
「エクス・・・―――!」」
ま、まさか、あの言葉叫ぶのかな、あるゲームや漫画にでてくるセリフや名前(のはず)にも使われた・・・
「・・・エクストリーム!!!!」
・・・想像してたのと違ったし、エクストリームって単語だけ叫ぶとか日本語では
極限や極度、過激、極端とか言うんだったかな。
すごい叫びだよね。
でも、そのすごい叫びは、振り下ろした時にその名の通りになった。
ほぼまっすぐに振り下ろした剣から、鏡にむけて衝撃が加わったのか一枚ずつ、パリンパリンと割れていった、なんだか鏡のドミノ崩しみたい。倒れたわけではないけど、ものすごく高かった壁のようなガラスが割れて、崩れていく。
「ひええええええ!!ガラスが落ちてくる!!!」
冷静に分析していたけど、そう、かなり大きなガラスなので当たり前だが頭上から大きなガラスが落ちてくる。
「うおおおおおっやばいでやばいで、マジで刺さるで!!」
二人共々、慌てふためいていた。
そんな中、私たちの前に出て、先生が大きく息をすって、すべてを吸い込んだ。
あー、あのピンクの思い出した。
先生はすべてを吸い込んで、その道には何も鏡がなかったように、大砲で打ち抜かれた後のように、道が出来ていた。
「ふう、こんな感じですかね」
「センセー・・・人間やめてまっせ・・」
「まあ、さすがに今は人間ではありませんので」
「まあ、せやろうけど。食べるっていうより吸い込んでたなぁ、ゆまちゃん。」
「そうですね・・まあ、想像してた通りではありましたが」
「そうなん?」
「前も、そんなシュチエーションあったので、まあ状況は違いますが」
「なんや、びっくりしてないとか面白ないやん」
「センセーにはびっくりはさほどしてませんが、守君のにはかなりびっくりしましたよ、正直また刺さる怖さ味わうとは思いませんでした」
「それはすまんかった!俺もびっくりしたわ」
二人で話している間に、先生はすたすたと大きくあいた道を進んでいっていた。
「お二人とも、道は開きましたし、いきますよ」
「「はーい」」と二人同時に返事をして、お互いに先生の後を追っていく。
先生は何もしゃべらすただ、ひたすら歩いている。
守君は話したり、静かに歩いてたりしている。大剣はおいていくのもどうかと思ったのか、気に入ったのか、肩に乗せて持っている。さっきの衝撃の事をあまり気にせず肩に乗せてもっているのがすごいなぁと思いつつ。
随分歩き続けた所で、急に真っ暗になった。
「ふむ、そろそろ近づいてきたようですよ」
この自分たちが見えて、他は見えないこの場所はなんだか既視感。
まあ、体感的には数時間前に居た所だ。
多分、この後先生がする事は想像できるけど・・・どうしようもない気持ちになる。
そんな私の気持ちをよそに先生はすたすたと道が見えているのか、進んでいく。
「大丈夫か?」
「へ?何が?」
「ゆまちゃん、顔色悪いで」
「あー・・・大丈夫っ!」
なんともいえない気持ちは顔に出ていたみたいだ。
消えるという事がいまいちわかっていなくて、いまだ分かってない、でももし、私に何か力があれば、あの時消えなくても済んだのかなと思った。
「ゆまちゃん、手出してみ?」
「え、なんで?」といいつつも前みたいにお菓子でも出すのかなと思って手をだしてみると、
ぎゅっと手を握ってくれた。
「ななな・・・守君!?」
「なんや、顔が赤くなってるで?(ニヤニヤ)
「なっ!だって手!!なんで握ってるの!?」
「落ち着くかなーと思って、ゆまちゃん。この場所なんやろ?さっき話してくれた、この場所を作った子がいる場所。そして消えていった子の」
「・・・・うん・・・助けられるとかそんな大層な事できるとは思ってなかった。
でも、存在自体消えてしまうという事が、たとえ知らない人でも以前いた人が、居た場所にいないのがなんだか怖い、でも戻る為には消えてもらないといけない・・・そう思うと・・・」
「この世界で、助けるってなんなんやろな」
「どういう事?」
「わからん!んー、とりあえずあまり気に病まんときって事!」
「う、うん・・・」
よくわからない慰めだったけど、心配をしてくれたのは分かって少しうれしい。
手も握ってくれてて、恥ずかしいけど、あったかくて、少し、落ち着く。
その後はなにも離さず先生の後を二人でついていった。
「つきましたよ、さて、ゆまさん、またお願いしますね。」
「え?何をですか?」
そういうと、またふわっと体が浮き始めた。
この展開・・・「先生!まさかもしかして、」
「はい、ほら、あそこにひとつ明かりが見える出しょう?あそこに居ますので。触ってきてください。」
「拒否権使いたいです」
「いいですが、その場合また迷路に戻されますよ。」
「・・・・先生意地悪だ」
「なんのことでしょう。」
目は笑ってないけど口だけ笑った顔はかなりムカついたけど、また浮いてる状態では殴りにくくくて、殴れないのが悔しい。
「なあ、なあ。センセー、俺が行くのはあかんの?」
「はい。ゆまさんにお願いしているので」
「でも、ゆまちゃん、色々大変な目にあってるんやしさ」
「さあ、ゆまさん。遠野君はスルーして早く行きなさい。どんどん浮きますよー、私は小さくなってゆまさんの肩についておくので。遠野君は、浮いてしまって飛ばされないよう気をつけてください」
「ちょっ!センセー!話をきいてや!!」
そんな守君の言葉もむなしく、先生は小さくなり、私の肩にひっつく。
ギャーギャー守君が小さくなった先生に話すが、一言
「あなたも、ゆまさんも、帰れなくなってもいいなら遠野君行けばいいですよ」
とほぼ脅しのような言葉を告げて黙ってしまったのでした。
まあ、私にも聞こえていたので、もうあきらめて私が行くことにした。
「守君、ありがとう。気持ちだけでもありがたかったし、守君はそこで待ってて」
「ヤダ。」
「はぁ?」
「待ってるとか、今更、何言ってるん?ついてくで」
「いやいや、センセー言ってたよね?私が行かないといけないんだけど」
「・・・でも話しかける所までは、一緒に行こう、それなら大丈夫やろ」
「いやぁ・・・それはどうだろ・・・」
センセーをチラ見するとうっすらだがコクンとうなづいた気がした。
「でも本当に大丈夫だよ?前も大丈夫だったし・・・でもそれでもついてきれくれるなら・・・心強いかな・・」
「なら、ついていかなあかんな、まあ、手も
た・ま・た・ま
つないでたし、ちょうどええんちゃう?」
「そういえば、繋いでたね」
「さて、ゆまちゃん、話終わったしそろそろ行かないと、真面目にやばいし行こか」
「確かに、行きましょうか」
もうそろそろ力いれて、走っていかないと本当に浮いて飛んでいきそうになりかけていた。
守君は私をひっぱりつつ、走った。
正直少し痛かったけど、その子の場所には、数メートルあった割にはすぐにつけた。
といってももう、守君も私も、足がついてなく、ほぼ泳いでる状態であったけど。
辿り着いた所に居たのは、この場所に飛ばされた時に、見たおとなしそうな子、そりゃあ、そうだよね。その子に近づいた後になったのだから。
「こ、こんにちは」
この状況でこんにちはもないような気はするのだけれど、とりあえず挨拶してみると
「・・こんにちは・・」
返事返してくれたよ。
「ゆまちゃん、何挨拶してるん、この状況で」
「つ、つい」
そうしてるうちに先生が話しかけた。
「お待たせしました、いままでお疲れ様・・」
そういった途端、同じく、ぴたっと体がとまる。
空気もなくなったように止まってしまう。
二回目だけど、本当に苦しいっっ
それも数秒で、先生はまた、その子を吸い込んでしまった。
そして、空気がまた戻って、また落ちたっていう。
「「いたあ!!!」」
私も守君も落ちたせいか、同じタイミングで落ちた。
周りには、同じく、映像が流れて、消える。
でも、この子の映像はほぼ変わらない、さっきと同じく、三角座りで座っていた。
ただ、保健室らしき場所、教室のような場所、公園、家、どれもこの子はただ、ひとりで三角座りをしている映像だけ。
この子の悪夢・・・か・・・寂しかったのかもしれない。なぜだか私はそう思った。
そして、これは気のせいかもしれないけど、消える手前に私は、少し聞こえた。
『ありがとう』
誰に対してなのかは分からないけど、それでも聞こえた声が忘れられなかった。
私はその映像をぼーと見ていた。
でも先生とそして守君に話しかけられ、振り返ると。守君はなんだか切なそうな笑顔で手を差し出してた。
「ゆまちゃん、センセーががそろそろ扉も消えるって言うてる、帰ろう」
「・・・うん」
映像も消えて出てきた扉も黒くなり消える。もし、この場に居てたらどうなるのだろう。
自分も真っ黒になって消えるのかな。
返事を返したものの動かない私を、守君は手をひっぱって扉の向こうまで連れて行った。
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