第3話 教室
そこには先ほどの廊下では全然人がいる気配はしなかったのにかなりの人がいた。
おおよそ、40人クラスの人数のくらいかな。
ただ、先生らしき人は見当たらない、その割にはみんな本をよんでいてこちらに目をあわせてくれない。
「お、おじゃまします。」
反応なし!それにロボットのように息遣いも聞こえないし、案の定戻ってドア開けて
みようとしたけど、開かない。
さっきの子は教室で待っていると言っていたけど、どの子なのかわからない。
と、その時ポンっと肩たたかれて、振り向く。
「もー!おそいよ!待ってたんだからね」
この子かな?さっきの子。背格好は似ているし、なにより誰か分からないけど
なんだか懐かしい。・・・失礼だろうけど聞いてみたらわかるかな。
「ごめんなさい、あの失礼かもしれないけれど・・・・・私の知り合い?貴方は」
ぶふっ!もお、面白いこというのね!さ、もうすぐ授業がはじまっちゃう」
「冗談じゃなくて、本当に分からなくて・・・!」
キーンコーンカーンコーン、タイミングが悪いのか良いのかチャイムがなった。
「チャイムが鳴っちゃった。後でまた話そう!私、席戻るね!」
「あ、あの、私、席の場所わからない」
「ちょっ本当に大丈夫?さっきのなんだかぼんやりしてたよね、てか先生来ちゃうし!ゆまの席は窓際の一番端っこでしょ!私も座らないと先生に連れてかれちゃうから後でね!」
「あ、ありがとう!」
わけわかんない状況の間に先生が来るみたいなので、このまま立っていても仕方ないし、なにより、連れてかれるって言っていたのが気になるので、おとなしく座ろう。
教えて貰った場所に移動して座っているとガラっと音がする。
「は?」
目を見開いてガン見してしてしまった。
わかってる、わかってる。夢の世界だからなんでもありなのは。でも、
人外でしかも何あのイノシシみたいで鼻も高くて像みたいに長い上に全身真っ白な
それにスーツまで着て、二本足で立ってる生き物が出てくるとは思ってはいないよ!
「お~は~よ~み~な~さ~ん、ちゃんと~予習~復習~しましたか~?してない子は~先生と~行きましょ~ね、した子はノートを提出してください~」
見た目イノシシみたいなのは、ものすごくゆっくり話している。
ていうか、どこに行くのか言ってよ!気になるし怖い!!ぞろぞろと提出物らしきノートを渡していく中、私は、初めてきたのだから、そんなのもあるわけない。
皆が並ぶなか、どうしたらいいか分からず、困惑していた。
「有山~ゆま~さん」
「はっはい!?」
「もう、出してないの貴方だけですよ~?」
どうしようと悩んでいる内にいつのまにか皆だしていたみたいだ。
「えっとあの・・・」
「忘れましたか~?なら授業後に~職員室まできてください~」
「あの、忘れたではなくて、そもそも此処に来たこと自体、」
「さ、授業はじめますよ~」
「まだ、話している途中なんですが!?」
「職員室で聞きます~」
「今言いたいです。」
「はい、授業はじめます~」
「無視!?だから・・・あれ・・・なに・・・まぶた重い・・・」
そう、私はまだこの時、この場所が夢で覚めるとおもっていた。
アラームが流れて、普通に起きるのだと。
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