第2話 ここはどこ?貴方は誰?

寝ていたはずなのだから夢なのだろなぁと思っていたので、

とりあえず外見変わっているかなと思ったけどさすがに自分の体みる限りいつもの紺色のブレザーを着ていた。

顔はわからないけど髪の毛とかの長さはいつもどうりのポニーテール。

夢の中なら少し変わっていたら面白かったのに。

そして、自分の持ち物は・・・なしと。

多分、昨日パソコンで探索ゲームしていたからこんな夢を見ているんだろうな。

すぐ起きるだろうし、せっかくなので探索してみたくなって、

いろいろ歩き回ってみることにした。



薄暗い、ちょうどカタワレ時くらい、そういえば漫画でマジックアワーって言い方もあると言ってたのを見て、暗いけどほのぐらく明るいような

不思議な世界に来たような(いや、もう居るけども)そんな空。

ていうかそれ以外は、ただ原っぱが見えるだけで、正直歩いていて、

少し不安になってきた。


このまま、歩き続けないといけないのかなーと思うと、いいかげん起きたい。

まあ、数分くらい歩いていくと、昔ならではのかなり古い木の建物

が見えていたから、ひとまず建物があったので安心した。

少し近づいて見てみると、アニメにあった学校の怪談のような古ーい学校。

何故か横に長くて見えないけど、夢だからなんでもありなんだろと思っておこう


さあ、入ろうかな、これ以外に周りは何もないみたいだし・・


と思っていたら、後ろから誰か数人に押されてるようにぐいぐい中に押されて、


抵抗したものの、入ってしまった。


ドアも勝手にガララっと引かれてバンッと勝手にしまった。

「うわわわわわ!!!!ちょっ何!」

よくわからないまま入らされた。

正直、夢なかならば、もう少し優しくしてほしい・・・。

入ってみたものの、ものすごく静か。人の気配ゼロだなと思いながら、

進んでいくと、ふいに。後ろから話しかけられた。

 

「何してたの?早く教室に入ろう!」


・・・・誰?全然誰だかわからない、けどなぜか懐かしい感じがする。


「あ、ごめん、すぐ行く」


あれ、なんで?なんで返事返したんだろ?


「先に行っておくし、早く来てね!」


返事を返す前にその子は二階に繋がるっぽい、正面階段に消えていく。



消えたその子追いかけてもいいけど、さっき無理やり入れられたし、

ちゃんと出られるのか気になったので玄関に戻ってみたものの

思っていた通り、左右引いても動かない。


・・・ですよね~・・・・。


夢ならば、こういう時武器的な物が急に出てくるような気もするのに出ない!


ふう、ため息を吐いて、諦めて振り返って進むことにした私は

玄関を抜けて、左右廊下で中央階段があるのを確認した。


さてどうしよう。

左右廊下には何もないし、遠くは見えない。


曲がり角も見えないから、多分いつまで歩いていてもたどり着けなさそう。

そうだったとしたらめんどうくさいしなぁ。


そんな悩んでいると、急に手を掴まれた。


「わっ!ちょっ!誰!?手!引っ張られたら痛いって!」


振り向いてくれず、強引に二階の、ある教室の前まで引っ張られていくと、すうっと幽霊が消えるように消えていった。


「いや、消える前に謝れよ・・・!」あ、つい声にでてしまった。


結局誰かもわからず、きつく握られた手は後が少し赤くなってて、なんだかいらっともしたけれど、握られた跡が痛いのもあり、イライラしていたらさらに痛みが増してくような気がしたので、息を吐いて落ち着かせた。


手をさすりながら二階の廊下で周りを見渡すと、教室はひとつだけ。

廊下は一階と同じく奥が見えないし、たぶんこの流れだと教室以外に入ると

無理やり、此処に戻されそうな気がする。


「はぁ・・・入るかぁ・・」


半ば諦めてドアを開けた。



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