第十八話 第二の殺人ガチャ
でも、
——
私は、その中にいる
見開いた目、こわばった
檻の中の少年は、西高の
私の”ゲーム”を
警察みたいな、無粋な邪魔者に来られては、私の考え
そんなことになったらさ……私はとても
計算外だったのは、”
私はこの”
警察の奴らが、私の”ゲームフィールド”に居座ってしまってね。
あれじゃ準備がままならないよ。
場所を変えるしかないよね。
そこで見つけたのが、この場所さ。
いい
—— 壁と床は薄く湿り、
それはサビなのか泥なのか
ただ場所を変えてもさ、警察のヤツらに来られてはね。
だからアイツらの動きが
君もやってるあのゲーム、≪ギルドラ≫ってあるだろ?
あんな≪ゲーム≫より私の”ゲーム”の方が
とにかくあの≪ゲーム≫をね、
私はゲームやコンピュータには詳しいんだよ。
その内部構造も含めてね。
ちょっと手こずったんだがね、≪ギルドラ≫のサーバシステムに入り込むことが
そこから先は楽しい
まずは、私の考えた新キャラクター≪首無し[SSR+]≫くんをね、データベースに
≪首無し≫くんをどれくらいの強さにするか悩んだんだけどね、
みんなバグじゃないかとかさ、
なんでね、
みんなに愛してもらえるようにね、最強の攻撃力と
そういうパラメータ
プレイヤーには、色々考えて感じて欲しいからね。
君もわかっているとは思うけど、私はちゃんと考えているんだよ。
そして、出現位置は"死神ガチャ"を開催したあの工場さ。
お気に入りの場所だったのにね。
残念だよ。
—— 少年の目からは、
「なんなんだよ……おまえ……」と
あー、そうそう。
逆に言えばね、”ゲーム”をクリアしさえすれば、君はそこから出れる。
その点は
私は”ゲーム”に対して
私はね、≪ギルドラ≫のサーバシステムへの
そこでさ、みんなの課金記録のデータをね、
君は、その
月に十数万円も課金でガチャをしているじゃないか?
どこから
この金は?親の金か?
まぁ、どうでも
そんなガチャ好きの君に、ピッタリの面白い”ゲーム”だ。
さて、”ゲーム”の
床にケータイが置いてあるだろ?
それを
”ゲームクリア”に
さて、起動してみてくれ。
ホーム
さて、それは私が入手した≪ギルドラ≫のソースコードから創り出した”ギルドラ死神くんエディション”だよ。
できるのは”ガチャ”のみだよ。
そのガチャで[SSR+]カードを引き当てれば、その
だが
君の
だから電子マネーをチャージして、クリスタルを
そのための電子マネーカードなんだがね、その
君の前にある黒い布をね、どけてみてくれるかい?
—— 少年の前には、何やら箱状のものに黒い布がかかっている。
少年は、布を取りはらった。
「ウワア!なんだよ、これ!!」
アクリル製の二つの虫カゴ。
一つには百匹はいようかというゴキブリの
もう一つには数十匹の大きな蜂。オレンジと黒の
オオスズメバチだ ——
その虫カゴの中にね、電子マネーカードは入っているよ。
それぞれに一万五千円ずつだ。
どちらから開けてもいい。
君の好きにしたまえ。
制限時間は3
3時間後にはね、”死神くん”をその牢の中に
”死神くん”の
—— 鉄格子の前、
さて、”死神くん”。
技を見せてあげなさい。
—— 私は、死神くんに向かって、ケチャップのボトルを投げる。
死神くんの目が赤く光る。
キュイーンというモーター音を響かせて、目にも止まらぬ速さで鎌を振るうとボトルを
よくできてるだろ?
3時間の間に
”ゲーム”のルールは
それでは、楽しんで。
ゲーム・スタート。
—— ”死神くん”の前に置かれた [03:00:00]と赤く
そのカウントダウンが始まった ——
「なんなんだよ!これ!ふざけんな!」
少年の絶叫が響く——
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