第十六話 チュートリアル
「そうそう、≪ドラゴンスポット≫に近寄ったら
俺は
「こう……かな?」
小笠原が画面に指を滑らす。ドラゴンスポット上のリングを回すと、画面にアイテムが飛び散った。
「そうそう、そんな感じ。いいじゃん」
と俺。実はリングの回し方にもテクニックがあって時間効率をあげようと
「ふーん、なーんだ!
小笠原が俺に
「うん、まぁ
「それで、色々アイテムを手に入れたら、次は何するの?」
「ポイントたまったらノーマルガチャやったり、ドラゴンスポットの
俺の得意分野の話を聞いてくれて、ちょっと嬉しい気持ちもあるのだが、ここで
「なんだっけ。ランカーとか言ってた?
「有名……まぁ、有名ってほど有名ってわけでもないと思うけどね。知ってる人は知ってる
「でも勝ったり成績良かったから有名になったんでしょ?」
「まぁ……そうだね……」
「そんなにゲーム好きだったっけ?」
「高校入ってからかな。ゲームの
「へぇ、そうなんだ。スゴイじゃん」
「まぁでもね、ゲームの話だからさ」
「でも
小笠原は微笑みながら言った。その
「あ……うん。ありがとう……」
なんだかいつにない
「うん」
小笠原はケータイをスリープさせてポケットにしまうと、微笑みを浮かべたままゆっくりと
そう思ったその時——
「松波……何あれ?」
小笠原が言った。俺にも気になる
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