第十五話 運営
【
俺はメッセージボックスを開けてみる。
【お客様のお手持ちのカードデータに
誠に
修正内容は次のものです。
★≪首無し≫の
大変心苦しいのですが、このカードは削除させていただきました。
お詫びとしまして、プレゼントボックスに次の品をお送りしました。
申し訳ありませんが、これで代わりのカードを
★≪プレミアムガチャチケット≫ x 1
「……カードデータに不整合ってどういうこと……?」
「首無しが何か都合悪いってことなんだろうけど……どういうことなんだろう?」と俺。
そこにチャイムが鳴った。
「やべ、授業始まる。じゃまた」
俺は毒島に別れを告げると、一組の
その日のホームルーム。
「
「あの、
「あ、二組の……?えっと……」
「僕は
山口は、俺が彼の名前がわからないことを察して
「ギルドラのランカーの≪MATU≫って松波くんのことだよね?」
「うん、そうだけど」
「そっか。僕もギルドラやってるんだよ。君とも
山口はケータイの
「へー、もうちょっとで
「まぁ、
山口の笑いに、俺も
「ハハ、で何か用だった?」
「うん、2ちゃんのギルドラスレみたんだけど何?あの≪首無し≫って。気になってさ」
「あぁ、昨日ゲットした
「え?どういうこと」
「運営に
俺はケータイの画面を山口に見せる。
「
「うーん。やりたくてやってるんじゃないと思うんだけど。なんだか慌ててる感じはするよね」
「ところでさ、その首無しってどこで見つけたの?」
「え……えっと……」
俺は言って
「僕も
山口がニコリと微笑んで言った。
(せっかく話しかけてきてくれたギルドラランカー
俺は思うと言った。
「わかった。ただ
「オッケー。で
「あの
俺は
「ふーん、あの辺りか。そうか、ありがとう。近いうちに行ってみるよ。こっそりとね、ハハ。じゃ、またね」
山口は爽やかな
「あぁ、またね」
俺も山口に、軽く手を振る。
「あれ、山口って友だちだったの?」
立ち去っていく山口をみて、
「いや、初めて話した」
「なんだか松波も活発になってきて良かったわ。また新しい友だちもできて、お姉さん
「なに、お姉さんって……同い年じゃん」
「松波とは付き合い永いから弟みたいな
「そうですか。そりゃどうも。ご心配おかけしまして」
俺が
「アハハ。
「うん、まぁ良いけど」
学校を出ると、俺と小笠原はまた
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