第十話 マルチプレイ
俺は≪ギルドラ≫を
しばらくすると≪ウダ≫≪ヒル≫≪ドク≫とプレイヤー名と、それぞれのアバターが
「おう」「うーす」「おうよ」
ゲーム内のボイスチャットで、あいつらの
「ウッス」と俺も声をかける。
ボイスチャットでは、イヤホンが
「やろうぜ。マツ、始めろよ」
「OK」
言うと、俺は【ゲーム
【通信中……※
とシステムメッセージが表示される。この間、お互いのケータイ
【—— ≪首無し[SSR+]≫への
とウインドウにメッセージが表示される。
「キタ!」と宇田川の声。俺もベットから身を
ARゲームであるギルドラは、
だが、いつもとは違った——
「うげ!」「気持ちワル!」「グ……」と宇田川、
「何だコイツ……」俺も
俺たちの前に現れた敵は、首の
「何だこりゃ?ホラーゲームかよ……」と
ケータイの
その首無しが、ゆっくりとしたモーションで動くと画面にメッセージウインドウが表示される。
【よくぞ、私を
これは、いつもの
【
「うお、マジかよ!」「スゲ!何それ」
俺、宇陀川、蛭田、毒島が
【
1位 クリスタル x 300
2位 クリスタル x 100
3位 クリスタル x 50
4位 クリスタル x 30】
「こりゃ、かなりのもんだな……」
俺は唸った。
【どうだね?私に挑戦するかね?】
緩やかに腕を振り、首無しの前に黒い
「報酬スゲーじゃん。やるだろ?」「やるしかねぇべ?」と蛭田、毒島。
「やるよな、マツ?」と宇陀川。
複数人でのマルチプレイはゲームを立てたホストにゲーム開始の決定権がある。俺の画面には【はい】【いいえ】という二つのボタンが表示されている。
さて、どうするか——
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