第九話 ネット
「まぁ別に好きとかそういうのでは
さて、何を書いたものか?と
ままよとばかりに、ケータイに指を滑らす。
<
ん、こんなんでイイのか!?まぁイイや、送っちゃえ!と【
(あ……
と、ジタバタしたくなるほど恥ずかしくなる。画面をしばらく
(あ、見たんだ?)
と思うやいなや、すぐさま「いいね!」とばかりに
なんだ、その素っ気ない
まぁイイや。小笠原は、見た目はお
「お兄ちゃん!ご飯できたよ!」
「わかった!」
俺は
「お兄ちゃん、はい」
美夏子は
「サンキュー」
受け
今日の
俺は「いただきます」と軽く手を合わせると、
母親と美夏子が、
「あれ、いつもそんなだっけ?今日すごいガッついてない?」
美夏子は自分の飯茶碗を
「ほんとにねぇ。あんた、いつも食が細いのにねぇ」
と母。
「うん、今日はね。とにかく腹が減ってる」飯から目を離さずに、俺が言う。
「ご飯持ってくる?」
と、すぐに空になった俺の飯茶碗を見て美夏子が言う。
「いや、いいや。自分でやる」
俺は
「まぁよく食べるのは良いけどねぇ」と母。
「なんだか、いつに無い感じね……」と美夏子。
山盛りの飯とハンバーグを片付け、味噌汁を
「はい……」あっけに取られた母が言う。
「じゃ、俺休むわ」と俺は
「お兄ちゃん、なんか今日変じゃね?」と美夏子の声。
「そうねぇ……」と母が答える声が
「あー、疲れた。腹いっぱいになったぁ」
と俺はベッドに寝転ぶ。
(宇陀川かぁ)
思うやいなや、すぐさまにヤツからメッセージが飛んできた。
<マルチプレイやろうぜ>
俺は返事を
<≪首無し≫とのバトル?>
間髪入れずに宇陀川から返事が来る。
<当たり前だろ。
(≪首無し≫か……何か引っかかるよな……)
俺は思った。まるでホラーゲームだ。俺は≪ギルドラ≫の
何だか、
<わかった>
と、俺は宇陀川にメッセージを送った——
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