第八話 交換
「いや……あの!別に深い
なんだか
キョトンと俺を
「いいよ、
「あ……うん……しよう!うん」
「何かあったら聞くね。送ってくれて、ありがと」
小笠原は軽く手を振ると、門の中に
「いや……こちらこそ……」
その後ろ姿を
(小笠原のLINE、教えてもらっちゃったな……)
俺は
俺の家は、小笠原の家から
「ただいま」
家に入ると、
「あら、おかえり」
中二の妹、
「あ!お兄ちゃん、小笠原さんと帰って来てたでしょ!?あたし見かけたよ。あの人、
「え!?あぁ、まぁ……」
ヤバイ。
「小笠原さんって有華ちゃんのこと?」と母。
「そうそう、
「あら久しぶりに聞くわねぇ、有華ちゃん。
「それにしても有華さんとお兄ちゃんじゃ、全然釣り合いとれないよねぇ!ねぇ、どうやって誘ったの?なにがあったの?ねぇ、どういうこと?」
美夏子は興味津々、
「いや!別に何でも無いから!ほら、帰り道に
「ふーん、そうなんだ?でも、ラッキーじゃん。嬉しかったでしょ?ニヤけてるよ」
そうか?と思い、俺が顔に手をやると、プッっと美夏子が吹き出した。
「うるさいな。とにかく、そういう事なんだよ。美夏子、
「はいはい。そうする。小笠原さんって
「いや、だからそういうんじゃ無いってば!」
俺と妹のやりとりを聞いているのかいないのか、料理を
「あんた、そう言えば今日遅かったね?小笠原さんちにお
「え!?いや、小笠原の家に寄って来たわけじゃ無いし!そんなこと俺言ってないだろ!もう、余計なことしないでくれよな!」
「あら、そうかい」と母親。
もう
「まぁいいや。飯できたら
「はいはい」と美夏子がジャガイモを向きながら言った。
俺は自室の床に学校のバックを置くと、
そして、小笠原のLINE教えてもらったり。
俺はポケットからケータイを取り出すと、小笠原になにかメッセージを送ろうかとLINEのアプリを開いた。トークボタンを押して考える。
「いや、ちょっと今じゃないかな?そんな
と、完全な独り言をブツブツ言うと、ケータイを枕元に置いた。
(そういえば、宇陀川は小笠原も口説こうとしてたみたいだけど、アイツはどうなんだ?小笠原のLINE知ってるんだろうか……?)
宇陀川が今こうしている間にも小笠原にケータイで、ちょっかい出しているかも知れないと思うと、居ても立ってもいられない
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