第二話 美少女
「ちょっと!
ヒューッ♪っと
「
俺も
「はいはい、そんなわけないでしょ。幼なじみの松波をイジメないでくれる?」
そう……その上、俺の幼なじみでもある。
「別にイジメてるわけじゃねぇんだぜ?ちょっとよぉ、ゲームのカードを
宇陀川が、おどけたオーバーアクションでスマホの
腕組みしてその
「ふーん、松波。ちょっと見せてみなさいよ」
言うや、ひょいと俺の手からスマホを
「【交換しますか?】だってさ。してあげればいいじゃない。【はい】ね」
「あー!小笠原ぁー!!ちょっと!!」
俺は小笠原の手からスマホを取り返そうとするが、彼女のしなやかな指が
「さ、これでいいでしょ。松波を
宇陀川は、
「あぁ、用は済んだしな。小笠原の
「フフ、はいはい、どうもね。行って行って」
小笠原は微笑みを返すと、宇陀川たちを追い払うように手を振った。宇陀川とその
その様子を
「どう?松波が困ってるみたいだから、追っ払ってやったわよ」
「もう……俺が
「え?なに、
「そうだよ、ダメに決まってるだろ。どんだけゲーム内で
それを聞くと、小笠原はムッとした様子で言う。
「もう!そんなのゲームやってない私にわかるわけないでしょ!助けてあげたんだから、こういう時はお礼でしょ!?
「はいはい、どうもありがとうございました!」
俺が、ふてくされながらも礼を言うと、小笠原は
「そう、それでいいのよ。せっかくアタシが助けてあげたんだから。さ、
(あぁ、俺のここ数週間の
俺は肩を落として、小笠原と教室へ向かった。
「君らも聴いているとは思うけど今日ね、河川敷近くの廃工場で身元不明の
その日のホームルーム。俺たちのいる二年一組の
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