四字熟語

四字熟語は皆さんご存知かと思います。

私はこの四字熟語が好きで辞書で見つけては線を引いていたことを思い出します。

しかしこうして文字を入力することに慣れてしまうと、昔にみた四字熟語を思い出す機会が中々ありません。

美しく四字で整う単語を振り返る日があってもいいのではないかと思い、少しばかり好きだった四字熟語について思い出してみます。


【千客万来】

多くの客が次々とくることをいいます。

私が初めて線を引いた四字熟語で、千と万が入っていることに高級感を覚えたのが気に入っている理由です。

文字と意味には関係ないのですが、小学生のころ「千円札」と「一万円札」を自分で持つ機会はとても限られたものでした。

特に万札なんてものは目にすることはあっても自らがその処遇を決めることは一回もなく、千円札でお菓子が山ほど買えるのだから一万円札があればお店ごと買えるのではと当時は子供の足りない頭で夢を膨らませていたわけで、「千」と「万」の文字が憧れの対象だったのです。

そこで見つけた「千客万来」には万が来ると書かれているわけです。これはもう見逃すわけにはいかないと知ったのがこの四字熟語だったのです。

実際「手が回らないほど千客万来」なお店は千円札と万札が飛び交うわけですから、当たらずとも遠からずなのかなぁと思います。

本来はお札は関係ないですけどね。


【臥薪嘗胆】

苦心苦労を重ねることをいいます。

中国の故事成語で、薪の上で寝て痛みと屈辱を忘れずものすごく苦い苦い胆(きも)を嘗めることで苦い思いをし続けたことを身に刻み戦争に勝ったことからできた言葉です。

胆は調べてみると漢方の「熊の胆」を指すようです。

熊胆(ゆうたん)は漢方のなかでも高級でとてもいいお値段です。気になる方は調べてみると面白いかもしれません。

さて、この四字熟語を知った経緯ですが絶賛中二病の頃に「臥」の文字がかっこよくて気に入って、無駄にいたるところで使っていたなか、実際の意味はまったく分かっておらず突っ込まれたときに、答えられなくて恥ずかしい思いをして辞書で引いたのが出会いです。

私も熊胆を嘗めるがごとく、中二病に刻まれた痛い黒歴史を耐え抜きたいなと思ったのです。


さてさて二つの四字熟語について思い出したわけですが、この他にも多くの四字熟語に線を引いて楽しんでしたことを覚えています。

【温故知新】あの頃を思い出して新しいことを覚え、【質実剛健】真面目に実直に健やかに生き、【泰然自若】落ち着きゆったりとした心持を忘れず、【日進月歩】日々私も進歩していきたいものだと思いました。

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