第7話 とりあえず、とりあえず

こう何にもやることが無い身というのも辛いもんがある。


私は昔職場で干された経験から、仕事とは自分で見つけるものだと自覚している。

先生に就職できなかった件伝えたら、「まあ家のことを頑張りなさいよ」と言われ、小林聡美ともたいまさこ主演マザーウォーターを音だけ聞いて楽しんでいたら、最初のシーンでキョンキョンが玄関の窓を磨き上げているシーンが目に入り、そうだ、玄関拭こうと思い立って、最近玄関掃除や階段、トイレ掃除に余念がない。


やはり美意識から何もかも始まるのだなあと思う朝にて、雑巾を絞れば意外と汚れが落ちていて、非常に満足の行く出来となった。


父と弟の部屋の窓を吹かなくてはならない。


窓掃除とは毎日の物だ。

水が勿体ないという人もいるが、バケツだって揃ってるこの家で、然らば拭き掃除を始めたいと思い立った今朝であった。


雨の日はしない。

もっぱらころころ掛けである。

まだまだ家人の元気はあるので、一人身になるのはもう少し先のようだ。

その頃には誰も来なくなっているだろう。

私は弟を連れて、一人家の掃除をし、遊び方を弟に教えながら、この文を書くという作業を教えてやるかもしれない。


父の咳が如何にもめいてきて、本人最近体を鍛えに鍛えていると言うが、果たして本当かよと思う節があり、大丈夫かしら・・・と口に手をやる瞬間も多い。

大丈夫かしら。


今朝もサボテンに水をやった、と思ったら魚の餌やりを忘れていたのを思い出した。


大慌て、然らばこれにて!

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