第3話 私の後輩が可愛すぎるんですが

私の後輩が可愛すぎるんですが。ー1ー


藤宮くんとデートに行く事になった。


デートなんて人生初だ。

しかも、好きではない人とのデート。


藤宮くんは可愛い後輩。


だけど、まだ好きとかそういうんじゃないと思う。


だってそう簡単には忘れられないから。

この、恋心は。


「透子ちゃん、デートするんだ?」


「そうなの。急に決まってさぁ!」


「でも、藤宮くんと良い感じって事だよね」


良い感じ・・・なのかな?



「わ、私とデートしてもつまらないよ!?」


デートに突然誘ってきた藤宮くんに私は一度断りかけた。


だけど


「透子先輩といると俺は楽しいです。透子先輩は俺が嫌?デートしたくもないくらい無理?」


「そ、そういうわけじゃ!」


「じゃあ、決まりですね。楽しみだな」


藤宮くんは強引にデートを取り決めた。


彼は何故私にそこまで構うんだろう。


謎だ。


一つ年下は幼いイメージがあった。


だけど、彼は違う。


他の一年生より大人っぽくて先輩である私にリードさせないくらい強引だ。


でも


チャラ男ではないらしい。


よく分からないなぁ、藤宮くんは。



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