はじめてのおべんとう。ー2ー
「玉子焼きがしょっぱいですね」
「えっ?あっ!そっか。関東は皆甘いもんね、玉子焼き。私のお母さんが関西方面出身だからうちは玉子焼きしょっぱいんだ」
「俺はこっちの方が好きです。なんか、甘い玉子焼き好きになれなくて」
「そっか。良かった」
「透子先輩は料理されないんですか?」
「に、苦手かな。家庭科くらいでしかやらないの」
「俺、食べたいなぁ。透子先輩の手作り」
「え?」
「明日から親が仕事忙しくなってコンビニ弁当生活なんですよ、俺。作って貰いたいなぁ、透子先輩に」
「わ、私の弁当なんかだめだよ!まずいに決まってる」
「冗談ですよ。透子先輩、困らせたくないですし」
お弁当・・・か。
「ふ、藤宮くんはおかずだと何が好き?」
「俺?俺はハンバーグかな」
「つ、作るよ!私。藤宮くんが好きなおかずだらけのお弁当」
「へ?」
「にんじんとピーマンが入ってないやつ」
「透子先輩・・・」
「他に嫌いな物ってある?」
「大丈夫です。でも、良いんですか?」
「う、うん!ずっとコンビニ弁当だと飽きるし、身体に良くない気がするから」
「やっぱり先輩は優しいなぁ」
「へ?」
「嬉しいです!楽しみにしてます!」
藤宮くん、嬉しそう!
が、頑張ってみるか!!
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