その後輩、小悪魔ですよ。ー11ー


「先輩、チョコレートケーキ美味しいですよ」


「本当?」


「ちょっとあげます。はい、あーん」


そう言うと、藤宮くんはフォークでちょっとケーキをとると、私の口に入れた。


「ふ、ふ、藤宮くん!?」


「美味しいですか?先輩」


「う、うん」


び、びっくりした!


「先輩のも貰って良いですか?」


「あ、うん!どうぞ」


私はケーキの乗った皿を藤宮くんに近付ける。


だけど


「食べさせてくれないんだ?」


「え、えっと・・・」


「俺はあーんしてあげたのに」


「そ、そんな事出来るわけないよ!」


「ちぇっ」


なんだ、この小悪魔後輩!




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