第326話 迷宮火山エリア攻略 神獣



火山エリア最後の層である59層にて、魔剣の材料となる鉱石の採取が急遽目的に加わったが、59層突入直後、今の僕たちの主力といえる会長と来道先輩が不調になった。


僕のスキルの効果で動けるようになったが、万全とは言い難く、ここに来るまでのハイペースから、かなりスピードを抑えて進行していた。


「チッ」


「……舌打ちすんなよ」


「GRU……」



不調による頭痛が完全に消えたわけではないため、かなり機嫌の悪い天藤会長は、今はパートナーである飛竜のソラの背に乗り、同じく来道先輩もその背に乗って周囲を警戒していた。


ちなみに、現在ソラは翼を畳み、二足歩行で移動していた。


今は僕もマーナガルムのユキムラの背を降りて、自分の足で駆け足程度のペースで進む。



「そういえば、ソラは影響はないんですか?」



僕はふと疑問に思ったことを口にした。


ソラは一応ミィス種という、ドラゴンを倒すための人類の切り札の一つに当たる存在だ。


あの学長であるドラゴンと同種であるのなら、会長たち以上に悪影響が出ていても不思議ではないのだが……



「GR?」


「ソラに影響はないみたいね……アドバンスカードと学生証、仕組みは似てるけど何かが違うのか……それともこの不調は人間にしか効果が発揮しないのか……」



僕の質問に当のソラは小首を傾げ、会長も不機嫌ながらも答えてくれた。


ふむ……最悪の場合でもソラは戦力として数えられるのはかなりありがたないな。


シャチホコやユキムラも変化はないし、この体調不良の対象はあくまでも人間のみと考えておくのが自然か?



「――この辺だ。


ここでとれる鉱石が鬼形に使われてるはずだ」



そんなことを考えていたら、先頭をユキムラと並んで進んでいた萩原君が、目の前の岩壁に手を当ててそう言った。



「鉱石って、もっとこう穴深く掘った場所にあるものじゃないの?」


「それは地上での話だろ。


鉱石のできる仕組み考えりゃ、火山エリアなんて目当てのものを限らなきゃ、そこらへん鉱石だらけだろうが」


僕の疑問に、呆れたような目で僕を見ながら答える鬼龍院


「仕組みって?」


「あのなぁ……お前、あそこに流れてる溶岩が元々は何なのかちょっと考えればわかるだろ」


「…………………………………ああ、はいはいはいはい、なーるほどね。


そっか、溶岩って文字通り岩が溶けたものだもんね、それが冷えて固まれば鉱石になるか」


「間がなげぇ…………だがまぁ、そう言うことだ。


もともと地熱でドロドロになった岩が再結晶化し、地殻変動とか色々あって地上で採掘するにはある程度地面を掘る坑道が必要になるが、このエリア自体はその坑道よりも深い地下にある。


だから、粗悪だとしても俺たちが今いるこの地面すら、鉱石の一種と言えなくもないんだよ」


「そこらへん鉱石だらけ、か…………金とかダイヤとかもあるのかな?」



火山エリアって、金儲けが目的の北学区の学生にとっては一つの目的地だ。


ここで金銀財宝を狙って一攫千金を狙うっていうのはよくある話だ。


そんな場所に自分も、自力でないとはいえ到達できたのは感慨深いものがある。



「一人で探してろ」



誰だって思うことを想ったまま言っただけなのに塩対応すぎないか。


しかし、それはそれとして採掘となるとやっぱりツルハシとか使う感じになるのだろうか?


ここに来るまで今のところ59層の迷宮生物と接触してないが、あんまり大きな音を何度も出すのは危ないよなぁ……


――などと考えていたら、大きな騎乗槍を構えた天藤会長が空から降りて岩壁の前に立つ。



「え、会長、急にな」「――ふっ!」



会長の腕が、一瞬ブレて見えた。


かと思えば、萩原君の眼前の岩が急に音を立ててえ崩れていき、僕が余裕で5人くらいは並べられるであろう窪みができた。



「手応え的に、右上辺りに丁度良さそうな鉱石があるわよ」


「あ、はい」



余りの早業に唖然とする萩原君


気持ちはわかる。僕も何が起きたのかまったく早すぎてわからなかったし


それに、破壊の規模の割に音は抑え目だった。


脳筋の割に本当に器用だな、会長


まぁ、手伝ったというよりは壁でもいいから壊したかったって感じだろうけど。



「――お、あった、これだこれ」



窪みの中にライト片手に顔をつっこみ、目当てのものがあったのか、弾むような声音でそんなことをいう萩原くん。



「よし、次はあっちだ」



魔剣に使う鉱石はどうやら一つではないらしい。


他に二カ所ほど岩壁と、地面を一か所


それらも天藤会長が壊して目的の鉱物を見つけられたが、後半に行くほど音が大きくなっていた。


しかし、危惧していたように迷宮生物が襲ってくることは無かった。



「シャチホコ、このエリアに迷宮生物の存在を感じられるか?」


「きゅぅうん」



もともと溶岩の流れる音で迷宮生物の足音とかわかりにくくなっているがそれでも近くの物陰に隠れえている場合はすぐにわかるのだ。


しかしシャチホコは首を横に振る。


つまり、少なくともシャチホコの聴覚やユキムラの嗅覚で近くできる範囲にこちらを襲ってくるような迷宮生物はいないということになる。



――――MOOO



「っ?」

「きゅ?」



何かの動物の鳴き声が聞こえ、そちらに顔を向けると、僕だけでなく、シャチホコまでそろってその鳴き声のした方向を見た。



「歌丸くん、どうしたの?」



すでに狂狼変化ルー・ガルーを使用しており、聴力は僕よりあるはずの英里佳が僕たちの反応を見て不思議そうな顔をしている。


そして周囲を見ると僕とシャチホコのように鳴き声に反応した者はいない。


ソラはもちろん、音にはかなり敏感なマーナガルムのユキムラまでも。



「えっと、何か鳴き声がした気がしたんだけど……なぁ?」

「きゅう」



他に聞いてる人がいないので思わず不安になったが、シャチホコも相槌を打つ。


よかった、聞き間違いじゃないっぽい。



「鳴き声って、どんなの?」


「こう……もー、みたいなやつ」


「……牛、かな?


牛の迷宮生物だとミノタウロスとか有名だけど、レイドボスとしてしか確認はされてないかな。


主に森林エリアで出現するけど、一応火山エリアで目撃された前例もあるね」


「ミノタウロス……確か頭が牛で体が人間の怪物だったっけ?」



神話では迷宮ともかなり縁の深い存在だったような気がする。ゲームや漫画でも結構見かけることのある怪物だから割と知ってる。



「つまり、この階層にはミノタウロス(仮)がいて、それが私たちにデバフをばら撒いてるって可能性があるの?」



眉間にしわを作っている天藤会長が僕にそんなことを聞いて来る。


ここで「はい」と言ったら間違いなく飛び出す。


そんな予感を感じたのか、天藤会長の肩を、同じく険しい表情の来道先輩が掴んで諫める。



「落ち着け、俺たちの目的はあくまでも60層に行くことだ。


敵が下に行く階段に塞いでるならともかく、無理に戦う必要はない。


そもそも、声を聞いたのは歌丸とシャチホコだけな上に、ミノタウロスかも不明なんだ。


不確定な情報で迂闊な行動をするな」


「……うるっさい」


「なんだと」


「――さっきから頭痛いのよ、いちいちいちいちいちいちいちいち、うっさい」



隠そうともしない怒気の迫力に、その場にいた来道先輩以外全員が身構える。


体育祭前日に対峙したときよりも遥かに強い怒りに身がすくみあがりそうになる。


声は平坦としているのに、その眼力はかなりの圧のこもった激情が見えた。



「あの、私の予知でも断片的にですが下に行くためにはおそらくは予知を弾く存在――連理様の言う鳴き声の主との接触は避けられないかと。


ですので、みんなで行きませんか?」



そんな天藤会長を諫めるように意見を出したのは千早妃だった。


確かに、千早妃の予知を信じるのならどうせ接触は避けられないのだから、会長単独でいかせるよりはみんなで一緒に行った方が安全だ。



「……そう、だな。


萩原、鉱石はもう集まったか?」


「は、はい……鬼形に教えてもらった分はさっきので最後なので、俺はもうこの階層に用は無いです」



会長の圧力に気圧された様子の萩原君の言葉を聞き、来道先輩は小さくため息をついてから僕の方を見る。



「歌丸、声のした方に案内してくれ」


「わかりました」


「全員、最低でもレイドボスクラスの迷宮生物がいると想定しておけ」



誰もがその言葉に緊張感を高めながらも頷き、今度は僕が先頭をユキムラと一緒に進んでいく。



「ねぇ、大丈夫なの?」



ユキムラの背に乗っている稲生が周囲――というか会長には聞こえないように小声で僕に話しかける。



「わからない、少なくとも“ディー”が仕掛けた存在がいると想定したら、いくら警戒してもしすぎることは無いっては思うけど」


「まぁ……そうよね」



ディーの作ったあの天使人形の脅威を、僕も稲生も直に戦ったから感じている。


今回の、ステータスが高い物にほど強力なデバフが発生することといい、初見殺しのようなギミックが離れていても発動したんだ。接近しても良いのかはいまだに疑問を覚える。


とはいえ、下に行くがあるっぽい場所を陣取ってるのならやはり接触しないという選択肢は強制される。


悩んだところで、結局接触するのだから本当に厄介だ。



などと、言っていた僕たちの司会の先に、ソレは居た。




「「「「…………………」」」」




誰もがその姿を見て唖然としている。


距離としては僕たちのいる場所から約50mというところで、下へと続く階段があり、その前には行く先を阻むように溶岩の川がある。


岩でできた手すりも無いアーチ状の橋が、唯一ここと階段のある場所をつなげている。


そして問題はその階段の前


広さにして30mくらいの半円の周囲を溶岩に囲まれた半島状の地面があり、その真ん中あたりに一体の迷宮生物らしき存在が鎮座している。


それが何かというか……ミノタウロスとかじゃない。まずそれは確実だ。


だって、あれ……どう見ても…………



「牛、だよな、あれ?」


「牛、ねぇ……外見は殆ど普通の牛だけど……」



北海道で実家が牧場の稲生から見てもやっぱり普通の牛に見えるらしい。


ぱっと見角が金ぴかに見えるが、体毛が黒い普通の牛だ。


なんというか、巨大な斧とか構えたムキムキのミノタウロスのレイドボスを想定していた身としては凄い脱力を感じる。


あ、なんか干し草感覚で溶岩に顔を突っ込んでモシャモシャと口を動かしてる。


……まぁ、普通の牛ではないのはこれで確定。



「溶岩を食べてる……? いや、熱エネルギーを吸ってるのか、フェニックスみたいに」


「となると、炎系の魔法しか使えない私は攻撃しない方が良いかな……」


「私のクリアブリザードで責める方が効果的かもしれないわね」



鬼龍院兄妹と詩織さんがすでに倒す気満々で対処法を考えてる。



「あいつ、だ……!」


「ああ、間違い、ねぇ……ぶっ倒れそうなくらいに頭が痛くなる……!」



僕たち一年はとくに変化は無いが、三年である二人はあの牛の姿を確認した途端に頭を抱えこむ。



「――ぶっ殺す!!!!」



かと思えば、まるでいっぱいに引き絞って放たれた矢のように、天藤会長が単身で飛び出した。



「GUO!?」



主人の突然の行動にソラが驚いたように鳴いて、すぐにその場から羽搏いて後を追うが、すでに会長は牛の側面で騎乗槍を構えていた。



「牛串にしてやるわぁ!!」



放たれた騎乗槍はそのまま、牛の腹を貫いた――かと思えば、牛の姿が歪み、会長の槍は虚空を衝く。


そして瞬きする間もなく、会長の姿まで揺らめいて白い光が迫る。


しかし、それは会長に到達する前に見えない壁のようなもので阻まれる。



「なっ」


「頭痛いからって適当に対処するな!


こんなことする奴がザコなわけないだろ!」



いつの間にか移動していた来道先輩


体育祭で見せた次元干渉能力で、白い光と会長の間の空間を切断したのか?



「っ……別に、あれくらい食らっても余裕だし」


「普段なら嫌がるだろうが、それに――」



来道先輩が睨んだ先には、先ほどまで何もいなかったはずなのに景色が揺らめいて牛が出現する。


ただし、先ほどよりもずっと大きい。


体長は足から肩まで3mは裕に超えているし、先ほど見せていた姿よりも遥かに筋肉質な上に――全身の体毛が燃えて白熱して景色が陽炎で歪む。


金色の角は、先ほど以上に強く輝いていて、その光は明確に来道先輩たちを拒絶する意思が見える。



「――お前でも直撃すれば“暑い”程度じゃすまねぇだろ」


「――GUOOOOOOOOOOOOOOO!!」



そんな時にソラが上空から乱入し、見るからに炎が効かなそうだからか鋭い爪の生えた足で引き裂こうとする。



「GUO!?」


だが、先ほどの会長と同様に牛の姿が消え、結果豪快な音を立ててソラが着地しただけだった。



「――――GUOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!!」



かと思えば今度はソラが白い光――強力な熱線に包まれ、悲鳴をあげた。



「英里佳、待ちなさい!」



僕が唖然としていると、その間に先頭に加わろうとしていた英里佳を、直前で詩織さんが止めていた。



「詩織、離して」


「駄目よ、いくら不調でも、あの二人は私たちより強い。


迂闊に手を出せば却って足を引っ張りかねない。


来道先輩からも、紗々芽のバフ以外は待機を指示されてる」



詩織さんの言葉を聞いて紗々芽さんの方を見ると、杖を確り握った状態で、ジッと二人を見ている紗々芽さんの姿があった。


ユニークスキルの効果で見るだけでバフを付与できる紗々芽さんは、詠唱無しで即座に付与魔法エンチャントを発動できるからなぁ……



「――それにあの攻撃、私のクリアブリザードでも超過駆動で防げるかどうか……普通に消し炭にされるけど、英里佳は耐える術はあるの?」


「……スピードで避けるくらいしかない。


けど、そもそもあの牛、さっきから攻撃がまともに当たってもいないし……」


「そう、千早妃の予知でも読み取れない敵よ。


相手の情報を直接目で見て集めるしかない。


本当に二人がヤバそうになったら、救助に動くわよ」


「……わかった」



渋々といった感じだが頷く英里佳。


その一方で、橋の向こうでの戦いは激しさを増す。


熱線に焼かれながらも鱗で耐えたソラは再び羽搏いて飛びあがり、地面に向けて強い風を起こす。


すると、牛が姿を消したかと思えば、さきほどまで何もなかった場所に牛が立っている。瞬間移動でもしたのかと僕は思ったが、どうやら違うらしい。



「なるほど、陽炎で器用に自分の立ち位置を歪めて見せていたわけッスか。


万全のあの二人なら即座に見破られそうッスけど、今の集中力の欠いた状態だと面倒ッスね」



解説役に万能すぎるんだよな、戒斗って。


なんて内心考えている間に、戦況は動く。


また会長が突っ込み、その槍で牛を貫こうとする。


そして即座に周囲の地面が抉れ、牛は横に移動しようとしたようだが見えない壁に阻まれていた。



「上手いっ! 次元干渉で牛の左右の空間を切断して退路を断ったッス!!」



戒斗の実況で状況を理解しつつ、今度は確実に槍が刺さると誰もが思ったが――再び牛の姿は揺らめいて消える。



「なっ……!?」



これには戒斗も息を呑み、そして同じような表情を見せる天藤会長と来道先輩。



「GUOOO!?」



しかしこちらが動揺している隙に、羽ばたきを起こしていたソラが熱線の直撃を受けて地面に墜落する。


その一方で、再び牛が姿を現すが……え、どういうこと?


空間切断で退路は断ってたし、壁にぶつかるみたいな動作があった上にソラが風を起こしていたから陽炎による幻覚だとは思えない。


確かに本物だったのに、急に消えた……なんで?


来道先輩みたいな瞬間移動……にしてはちょっと違うような気がする。


身体が揺らめく、そんな前兆が牛にあるのに、実際に瞬間移動を使える来道先輩にはそういうのは一切無かった。



「――もしかしてあの牛、存在そのものを光に変えられる?」


「わかるんスか?」


「ああ、暗闇エリアで出現するゴーストと近い、物理的に接触ができないタイプがいるだろ。


もしかしてあの牛はそういう姿と、物理的に普通の肉体を持った状態、二つを任意で切り替えられるんじゃないのか?」


「つまり、魔力を纏った攻撃なら効くってことっスか?」


「いや、確定ではないがおそらく効かない。


魔力的な存在ならスキルの効果を受けることを考慮すれば、来道先輩の空間切断でも止められるはずだ。


だが、空間切断でも現状唯一遮断できないものがある」


「それは――あ、そうか、空間切断した後でも、俺たちは普通に牛の姿が視認で来てるッス!」


「そう、つまり光!


光だけは、来道先輩の空間切断でも干渉することが出来ないんだ!!」



なんか小難しい話を始める鬼龍院と戒斗


え、よくわからない。


よくわからないけど――つまり……



「それ、状況ってちょい、まずくない?」


「ちょっとどころではない」



僕が恐る恐る聞くと、周囲の熱だけが原因ではないであろう汗を袖で拭う鬼龍院。


顔を青くして、白熱する体毛を纏ったまま堂々と佇む牛を睨む。



「最悪だ。


現状この場にいる誰も、あの牛を倒せるどころか、攻撃を当てる手段すら皆無なのだからな」


「そ、そんなに?」


「光を殴ったり切ったりすることなんてどうやっても不可能だ」


「だったら、実体化してるときをどうにか狙えばなんとかなるんじゃないの?」


「俺たちには消える瞬間がゆっくりに見えているだけで、おそらく実際には残像に過ぎない。


本当に実体化して光に変わる瞬間はほんの一瞬――いや、それにすら満たない。


それでも、会長たちが奴に攻撃を当てるなら、だぞ」



鬼龍院は僕の方を見て、そして絶望的な推論を告げた。



「光より速く動いて追いつく――それ以外に、方法はない」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る