第242話 裏切ってでも、伝えたい。
■
――日暮戒斗が歌丸連理に連絡を取る少し前に時間を遡る。
場所は射撃競技が行われていた自衛隊基地の敷地内。
すでに観客も帰っており、人気のない帰り道を、戒斗は一人の少女と一緒に歩いていた。
「先輩、おめでとうございます」
表彰式を終えた戒斗にそう声をかけるのは連理の妹である椿咲であった。
そして戒斗の胸元に煌めくのは銀色のメダル。
そう、戒斗は今回の競技で準優勝を果たしのだ。
十分すぎるほどの結果であるのだが、本人の顔はとても悔しそうであった。
「あそこでミスらなければ優勝だったんスけどねぇ……」
一年生の部での射撃競技。
本来ならばライフルを使うところを回転式拳銃で挑み、他者を寄せ付けない圧倒的な実力で決勝まで駒を進めた戒斗であったが、普段装填の必要のない銃を使っていた弊害から、弾丸を込める際に手間取ったのだ。
おかげで西武所属のガンナーの一年生に僅差で負けてしまった。
「でも、先輩が一番カッコよかったですよ」
「そ、そうッスか?
いやぁ、そう言われると照れるッスねぇ」
デレデレである。
一つ年下の、仲間の妹。
身近な異性は仲間として一緒に行動するが、自分に対して異性としてのモーションがなく、私生活で女っ気のない戒斗。
他に関わり合う女子なんて身内の姉か、彼氏持ちの金剛瑠璃と、生徒会関係の仕事に生きる系女子多数ばかりだし、連理、英里佳、詩織などインパクトの強い面子に押されて実力があるのにいまいち目立たない戒斗は、女子からキャーキャー言われることがほとんどない。いや、皆無だった。
三下っぽい口調と雰囲気が、彼の注目を最初の時点でシャットアウトさせてしまっているのである。
そのため、注目を集めるのなんて、ある程度の実力の持ち主や観察眼の優れた者たちから「あいつ中々やるな」的な玄人的目線の評価を受けるばかりで、認められるのは嬉しいのだが求めている注目ではなかった。
そんな中で自分のことを一番に見てくれる椿咲の存在は、戒斗にとってはとても新鮮であり、一緒にいて心地いいと感じる異性でもあった。
最初は護衛対象としてみていたものだが、今ではそういう過去も度返しに守ってあげたいという気持ちを持っているのである。
――お兄ちゃんは許しませんよっ!
(連理ステイ)
妹が兄離れしたタイミングでシスコンをこじらせた面倒くさい仲間がイメージとして邪魔してきたが、物理攻撃を仕掛けてくるわけではないので無視する戒斗。
「――っ、椿咲ちゃん、ちょっと待つッス」
「え、せ、先輩?」
急に戒斗から強引に手を掴まれた。
混乱する椿咲をよそに、戒斗は腕章の力で制服が迷宮仕様に変化し、銃を片手に持つ。
そして抱き寄せた椿咲をマントで守るように包み込む。
「え、わ、わわ、え、えぇ?」
「悪いけど我慢してくれ」
本気の時は三下口調が抜けてイケメン風になる戒斗。
つまり、今はふざけられる余裕がないということだ。
「出てこいクノイチ」
銃口を虚空に向けて構える戒斗。
椿咲にはそこに何も見えないのだが、戒斗の目には違った。
明確に、そこに存在する誰かを睨んでいる。
「――デート中に、申し訳ありません。
ですが、こちらには敵意は一切ありませんのでどうか銃口を下してください」
その場に突如として人が現れて椿咲は顔を驚愕の色に染める。
「もう一人――姉も姿を現してから言え。
背後取って敵意が無いとかふざけんな」
戒斗の言葉に、目の前の少女――クノイチ姉妹の妹である文奈は戒斗の言葉に両手を上げる。
「今、貴方に逃げられると本気で困るんです。
そのために背後に控えてもらっているだけ。
――なんでしたら、私の手足を撃って動けなくして頂いても構いません。
姉は絶対に、貴方に危害を加えません」
「…………椿咲ちゃん」
「は、はい」
「悪いけど、耳を塞いで目を瞑ってて」
「っ……はい」
戒斗に言われて、そのまま耳を塞いで目を瞑る。
そして戒斗は、銃弾を一発、文奈に向けて放った。
「っ――!」
背後から怒気を感じたが、攻撃はしてこない。
そして文奈は本気で撃たれると思ったのか目を固く瞑っており、避けようともしなかった。
「……どうやら、軽い気持ちでの言葉ではないみたいッスね」
口調が普段通りに戻り、銃は持ったままであるが銃口を向けることはやめた。
「――はぁ……」
戒斗の言葉に安堵する文奈。
そのリアクションは、自分が撃たれなかったことではなく、戒斗が話を聞いてくれる態度を示してくれたことに対してであった。
「お姉、もういいから出てきて」
「…………わかった」
戒斗の背後から姿を現した姉の綾奈
戒斗の横を通って文奈の横に立つが、その一瞬に戒斗を睨みつける。
いくら外したとはいえ、妹に向けて銃撃した人物に対しては順当な反応であるので、戒斗はそのことについては何も言わなかった。
「椿咲ちゃん、もういいッスよ」
肩を軽く叩くと、今まで戒斗に言われた通りに耳を塞いで目を瞑っていた椿咲は恐る恐るといった様子で手を外して周囲を見回す。
「え……ぶ、分身?」
先ほど戒斗がクノイチといったのを覚えていたのか、先ほどの少女が同じ顔の少女と二人並んでいる姿を見ておもわずそんなことを呟いてしまう椿咲
そんな椿咲が微笑ましい気持ちになる戒斗であった。
「ロリコン」
「一つしか違わねぇッスよ」
姉の綾奈の言葉に即効で反論する戒斗
「お姉」
「っ……わ、分かってるわよ」
妹である文奈に睨まれて即座に姿勢を正す。
何かしてくるつもりなのかと、戒斗も、そして未だに抱きしめられた体勢である椿咲も身構えたのだが……
「「どうか、力を貸してください」」
土下座
二人同時に、全く同じタイミングで、人気はないとはいえ往来のど真ん中で土下座を敢行したのだ。
■
「ってことがあたわばっ!?」
「……………………」
「ちょ、連理、む、無言でなんで肩パン続けるんスか!?」
場所は変わって、僕たちが居るのはホテルの会議室。
昨日ミーティングで使用したのとはまた別の部屋である。
こいつどさくさに紛れて椿咲のこと抱きしめてやがった。許せない。
「歌丸くん、殴るの止めなさい」
紗々芽さんからの義吾捨駒奴により、手が動かなくなったが……まだいける!
「ちょ、いった、痛い!? 蹴ってる、脛蹴ってるッスよ!?」
「おすわり」
「っ――ぐ、ぬぬぬぬぬっ……!」
「え、嘘……歌丸くんが抗ってる……!」
おすわりという単語は基本的に犬とかのペットに使う指示だ。
つまり、人道に反するに属するため、僕が強い意志を持てばこの命令を解除できるはず……!
「いい加減にしなさい」
「きゃうんっ!?」
背後から詩織さんに結構強めに叩かれた。
すると椿咲が怒った表情で僕の前に立つ。
「兄さん、戒斗先輩に謝って」
「やだ」
「我儘言わないの!
戒斗先輩、私のこと守ってくれたんだよ!」
「嫌なもんは嫌だ」
「子どもみたいなこと言わないの!
兄さんが私と先輩のことでとやかく言うのはおかしいでしょ!」
「ちーがーいーまーすー!
別に全然そう言うことじゃなくて、もっとこう、あの、あれ、その……あれで…………あれなんだよ!」
「いやどれッスか?」
「うるせぇ! 椿咲を守ってくれてありがとう!」
「お前情緒不安定すぎないッスか?」
「話が進まないから、歌丸くん、しばらく大人しくしてて」
むぐ……紗々芽さんのスキルで言動が封じられてしまった。
それはともかくとして、僕たちの視線は土下座の姿勢のまま動かない、件のクノイチ姉妹がいた。
「……で、なんであなたたちいるの?」
そう訊ねた英里佳は、臨戦態勢である。
具体的に言うと、ベルセルクのスキルである
「きゅっきゅっきゅう」
「ぎゅぅうん?」
「きゅるるるる……」
そして僕の相棒たちである兎たちは彼女たちの周囲をぐるぐる回っている。
「ほらみんな、大人しく歌丸くんの傍で待ってなさい」
「きゅ」「ぎゅ」「きゅる」
紗々芽さんの指示にさも当然のように従う兎たち。
いや、別にいいんだけどさ……いんだけど、お前ら僕が命令したときたまに面倒くさそうにするよな? この差って何?
「……埒が明かないから俺が仕切る。いいな」
「「どうぞ」」
「お願いします」
この場で冷静な戒斗、詩織さん、そして何故か物凄く申し訳なさそうな椿咲の三人の支持を受けて来道先輩が前に出る。
英里佳は相変わらずスキルを発動させたままだが、僕を守るように傍に立つ。
「話が進まないから顔を上げてもらおうか」
「「……はい」」
クノイチ姉妹は全く同時に返事をして顔を上げた。流石は双子。
「お前たちは昨日、俺の襲撃を受けてそのまま軟禁していたはずだったが……どうして普通に外を出歩いている?」
「っ……あなたが……!」
「お姉、落ち着いて」
姉……確か日下部綾奈さん、だったかな。その人は来道先輩の言葉に反応して険しい表情を見せた。
そうか、来道先輩は一方的にこの二人を昨日捕縛したけど、この二人には来道先輩の高すぎる隠密スキルを見破ることが出来なかったんだな。
だから来道先輩に捕まえられたことを知らなかったんだ。
「……どうか、どうか千早妃様を助けてくださいっ」
「……お願いします!」
妹の、日下部文奈さんが頭を下げると、綾奈さんは唇を噛みながらも再び土下座した。
「……歌丸、妹と一緒に席を外せ」
「?」
まだスキルの影響で喋れなかったが、来道先輩が何を思ったそんなことを言ったのかわからずに僕は首を傾げる。
「……歌丸くん、行こう」
やや強引に英里佳が僕を引っ張って部屋の外へ連れていこうとする。
「椿咲ちゃんも、ちょっと外に出てて欲しいッス」
「あ、は、はい」
戒斗に促され、椿咲は頷いて僕についてこようとしたのだが……
「千早妃様は、今この瞬間にも何度も予知の反動の疲弊と殺害を繰り返されています」
――僕はその言葉を聞き逃せず、足を止めた。
「――どういうこと?」
自分でもびっくりするほど低い声が出たが、そんなのはどうでもよかった。
英里佳の手をそっと外して、僕はクノイチ姉妹の前に移動する。
一方で戒斗は忌々しいという顔で文奈さんの方を睨みつけた。
「テメェ……!」
「……気に入らなければ後でどのような仕打ちも受け入れます。
ですが…………私たちの願いを聞き届けていただけるのは、歌丸連理様以外にはいないと、考えます。
違いますか?」
戒斗の顔が苦々しいものに変わる。
そんな戒斗の肩に手を置いて、来道先輩がさらに一歩前に出て膝を床につけ、至近距離で文奈さんを睨みつける。
「っ……椿咲ちゃん、ちょっと外に行くッスよ」
「は、はい」
その一瞬、何か耳打ちしたのか、戒斗は慌てた様子で椿咲を部屋の外に連れ出した。
「当たり前だ。
人道的でかつ理屈度外視に動くのは歌丸連理だけ。
そのくせ、その存在を周囲は無視できない。
お前たちにとってはさぞ扱いやすいだろうが……」
そう言って、来道先輩が軽く手を振った。
「っ」
「文奈!?」
文奈さんの喉が切られたのか、鮮血が流れる。
僕はもちろん、その場にいた英里佳、詩織さん、紗々芽さんも先輩の行動に絶句する。
「先輩、いくらなんでも」「騒ぐな、どうせすぐにくっつく」
来道先輩の言葉通り、結構深く切れたように見えたのに、血はすぐに止まった。
「――ぁ……ぅ……」
「細胞をほとんど壊さずに斬ったからな、すぐにつながる。
だが、ベラベラ喋ると一気に血が噴き出すぞ。
死を体験したくなかったらお前は喋るな」
「貴様……!」
妹への仕打ちに姉である綾奈さんが来道先輩を睨みつけるが、当の先輩は涼しい顔だ。
「感情的に交渉が進められると思っているのなら好きにしろ。
この場での最大の決定権があるのは俺だ。
お前たちをこのまま拘束して西に突き出してもいいんだぞ」
「っ……」
「……先輩」
「歌丸、同席は認めてやるが、お前は黙ってろ」
その言葉は、明確な命令だった。
しかし、だからと言って黙っているつもりはない。
「話し合いの体を整えたいので、提案をしたいんですけど」
「今話し合ってるだろ」
「僕には脅迫か恫喝してるようにしか見えません。
来道先輩、僕は貴方を尊敬してます。
ですからどうか……これからもそんな先輩で居続けて欲しいと思ってます」
「…………意見を言ってみろ」
「まずは彼女たちがどうしてここにきているのか、聞き出しましょう。
西の現状の情報を仕入れるのに、これ以上の機会はもうないはずです」
僕の意見は間違ってないはずだ。
西の者たちが積極的にこちらに接触してくることなんて本来の想定では昨日で終わってるはずなんだ。
今、千早妃が予知で未来を見続けている現状でこの機会は貴重となるはずだ。
「……いいだろう、そう言うことにしておく。
日下部綾奈、お前の知る情報を順序立てて話せ」
「貴様っ……」
来道先輩の言葉に再び食って掛かろうとする綾奈さんだったが、喋れなくなった文奈さんがその手を掴み、ゆっくりを首を横に振った。
それを見て、綾奈さんはゆっくりと深呼吸をして、その視線を僕の方に向けた。
「――もはや西部迷宮学園はこの体育祭での勝利を放棄しました」
彼女の口から出たその第一声に、僕はもちろん、来道先輩まで耳を疑った様子だ。
「……どういうことだ?
では何のために神吉千早妃は予知を続けている?」
そうだ、僕たち東部迷宮学園の陣営がもっとも警戒しているのは、千早妃の予知だ。
もちろん現時点でも無効を封殺するための策を実行し続けているが……それはあくまでも西が千早妃の予知を利用し続けて反撃してくる。
そういう、相手がまだ勝つことを前提に組まれている。
つまり、現時点では東部迷宮学園のメンバーは誰もが西が諦めることを想定してない。
「……現在千早妃様は、個人、団体の競技においてより良い競技内容を見せるための予知をし続けているんです。
……誰の目から見ても、とても頑張ったのだと、そう言うために」
「…………」
今まで表情がほとんど変わらなかった来道先輩の顔が歪む。
そして僕も、自分の顔に力がこもって強張っているのを実感した。
「歌丸くん、手が……」
隣で英里佳が僕の手を触れる。
どうしたんだろうと思ってみると、何故か血が握り拳から流れていた。
どうやら、力を込めすぎて爪が掌に刺さってしまっていたらしい。
だが、そんなことはどうでもよかった。
「……千早妃様は昨日、高熱で一度倒れられたのです」
「あ……!」
その言葉に、僕は昨日の千早妃のことを思い出す。
もともと体調が良くなかったとは聞いていた。
そこで僕のスキルでデート中は誤魔化していたが、あの夜、それを僕は解除した。
結果、一気に疲労が出てしまったのだろう。
「目覚めたのは明け方で……予知を実施しましたが現状から勝利を予知した結果……御崎鋼真にとっては決して安くはない取引が必要となることが判明しました。
もう少し早く予知できていれば結果は変わったのかもしれませんが……
元々、奴は千早妃様の力を利用して自分の華々しい勝利を演出する目的でしたが……それができないと判断するや否や、すべての責任を千早妃様にかぶせ、自分は懸命に戦ったのだというアピールに必死になっているのです」
その言葉に、詩織さんまでも顔をしかめた。
あの戦いも、奴にとっては保身のための行動で参加したのだろう。
そんな低俗な目的のために、あの試合をしていたという事実は……詩織さんにとってはとても許せないものなのだろう。
「現在、西は完全に混乱の最中で、もはやここから挽回するために足並みをそろえることは不可能。
むしろ、保身のために他の派閥の粗探しに必死となっています。
自分は最善を尽くした。だから自分は悪くないと……体育祭の後に、そう主張するために」
英里佳が心配するから手の力を意識して緩めて、僕は綾奈さんに問う。
「つまり……今千早妃は、勝つ為じゃなくて……西のボンボン共の体裁を整えるために予知をし続けているってことなの?」
「…………はい」
「――そんな下らないことのために、千早妃は今、殺され続けてる……そういうこと?」
「…………………はい」
視界が真っ赤に染まったような気がし、即座に冷静に戻る。
意識覚醒のスキルが発動したのだ。
つまり、僕は今一瞬、怒りで冷静さを完全に失いかけた。
「先輩」
「駄目だ」
「……まだ何も言ってないんですけど」
「言わなくてもわかる。
何もするな。
そして何もさせる気もない」
来道先輩は先ほどと打って変わって無表情で僕を見る。
「だからって、このまま黙っていられるはずがないでしょう!」
「黙っていろ。
それが今、お前が学園のためにできる最善策だ」
来道先輩は、一切揺るがない視線で僕を見る。
そして僕も、この場は絶対に譲れない。
「――では、みんなで話し合いをしましょうか」
「――せやな、こういうことはもっと大勢で話し合うべきやな」
そんな時、聞こえてきた声。
誰もがその存在がいつからこの会議室にいたのか認識できなかった。
僕も、シャチホコたちも、英里佳も詩織さんも紗々芽も、当然クノイチ姉妹も。
そして、来道先輩ですらも、だ。
「学園長……なぜ、ここに?」
焦燥感をにじませるかすれた声で来道先輩が問うと、その場に現れた東西の二匹の学園長を努めるドラゴンは、ニィっと口角を吊り上げて鋭い牙を見せる。
「今の日本は我々の結界の内部なんですよ。
どこにだって現れられるに決まっているじゃないですか」
あっけらかんと言い放たれたその言葉に、人類を脅かす脅威を、僕たち全員は再認識させられることとなった。
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