第215話 恨みの深さが示すのは……



歌丸連理が両親と再会を喜ぶ姿


それを、榎並英里佳は少しばかり離れた場所から眺めていた。


なんとなく、あの場に自分がいるのは良くないと思ってからだ。



「英里佳」


「……お母さん」



名を呼ばれて振り返ると、そこには母親である榎並伊都がいた。


手にはワインの入ったグラスがあり、少し飲んでいるのかやや顔が赤い。



「歌丸くんの家族とご挨拶しなくていいの?」


「うん……今は、やめておいた方がいいかなって」


「そう」



伊都はそう言って、なんとなく抱き合っている歌丸親子の姿を見る。



「歌丸なんて珍しい名字を聞いてまさかとは思っていたけど……やっぱりあの二人の息子だったのね」


「知ってるの、歌丸くんの両親のこと?」



驚く英里佳に、伊都は昔を懐かしみながら答える。



「私は直接話したことはほとんどないわ。


私と父さんは攻略隊……迷宮から資材を持ってくる役割を担っていて、あっちは自治管理……今の生徒会の前身のような組織づくりを担っていたわ。


でも、一年の頃は前線で戦っていたし……かなりの実力者だったわね。


もし三年まで前線に立っていたら、もっと迷宮の攻略は進んでいたのではないかって当時は言われていたわ。


まぁ、その場合は迷宮に関係なく餓死者とか大量に出ていたでしょうけど」


「そうなんだ……」



歌丸連理の両親が今の学園の骨子を作ったと言っていい功労者であることに英里佳は驚く。


当の本人はそれを知っているのかは怪しいが……


ワインを一口含んで、少し酔いが回ったようで口が軽くなる。



「でも……ユーゴ君……お父さんは、父親の歌丸誉は良く知ってるはずよ。


なんせ、無二の親友だって言ってたくらいだし」


「……え?」


「お父さん、いずれ英里佳を歌丸連理君に会わせるつもりだったのよ。


お互いの子供たちが大きくなったら再会しようって。


……ユーゴ君がいなくなって、私は一方的に周りとの関係を断ったからその話は無くなったけど」



伊都の言葉に、英里佳は目を大きくして歌丸連理のことを見た。



「こういうのを、縁というのかしら」



つまり、自分と歌丸連理は本来ならばもっと早く、出会っていたはずだったのだ。


それが無くなったにも関わらず、こうして迷宮学園で出会い、今は一緒にいる。


そんな事実に胸の内が熱くなった。


しかし、そんな熱はすぐ横にいる伊都の続く言葉で頭から冷水を浴びせられたように即座に消えた。



「私の娘と、あの人の親友の息子が――ユーゴくんの仇を討ってくれるなんて」



恐る恐る横を見れば、恍惚としたような表情の母親がそこにいた。


まるで長年の夢が叶うと心から喜んでいるような表情だが、その眼の奥にはどす黒いと表現することしかできない激情が渦巻くのを英里佳は見た。



「本当に、嬉しいわ」



――ああ、同じだ。



かつての自分は、歌丸と出会ったばかりの自分は、こう見えていたのだろうか?


英里佳はそんなことを考えた。


同時に恐怖し、理解し、後悔した。


今なら鬼龍院麗奈の言葉も、神吉千早妃の言葉も正しく理解できる。



――危険だ。


一方向に向けられた殺意に、周囲を巻き込むほどの激情を、英里佳は母に見た。


それが自分と同じ――否、母から自分に伝播していた感情だと知り、周囲がどれだけ危惧していたのかも。


そして――それを当然のように受け入れてなお前に進もうとする歌丸連理の未来がどれほど絶望的なものなのかを。




――榎並英里佳じぶんが、歌丸連理たいせつなひとを殺す。




そんな、何度も周りが自分に警告してきた言葉を、真の意味で実感したのだ。



「お母さん」



だからだろう。


彼女は初めてその言葉を口にした。


父の死亡通知を受け、泣き崩れる母を見た日から決して一度たりとも口にしなかった言葉を



「――絶対に、私はドラゴンと戦わなくちゃいけないの?」



その言葉を口にした瞬間、頬に痛みを感じた。


重い痛みだ。


ただ、先ほどまで伊都が持っていたワイングラスが床に落ちて割れてしまったのを見て、自分が叩かれたのだと英里佳は理解した。



「――何を言ってるのか、分かってるの?」



冷たい母の声


訓練の時に何度も聞いた、母の声だ。


その声に足が震えそうになるが、どうにか堪える。



「ドラゴンを殺すのは…………今の私たちじゃ現実的じゃない。


確実に殺すなら……もっと、時間を掛けないといけない。


もちろん、殺すための努力は続けるけど…………歌丸くんの力で、たくさんの人たちを強くすれば……いつかきっと」



これまで自分が語られてきた言葉が口から出た。


その一句一句が口からこぼれる度にその合理性が体全体に染み渡っていく。



「英里佳、英里佳っ」



目を向いた、鬼女のような驚きと、それを塗りつぶすような膨大な怒りがあらわとなった形相で伊都は英里佳の肩を掴む。



「いたっ」



その指の力は強く、思わず痛がる英里佳だったが、伊都はそんなことお構いなしと英里佳に詰め寄る。



「あなた、何を言ってるの?


現実的じゃない? もっと時間を? いつかきっと?


ねぇ……何を言っているの?


英里佳、自分が何を言っているのか、ちゃんとわかっているの?」


「わかってる。だから」


「――わかってないっ!!!!」



会場全体が静まり返る。


一部ではその怒気に当てられて武器を構える者までいた。


それだけの強い殺意が――実の母から娘に向けられていた。



「何のためにあなたをここまで育てたと思っているの!!


ドラゴンを殺すためよ!


そのためだけに、全部私は捨ててきたのよ!


そのためだけに、全部全部全部全部、全部っ、全部全部全部、ぜーーーーーんぶっ、私は貴方に捧げてきたのよっ!!


それなのに、なんであなたがそんなことを言うの?


ねぇ、英里佳、どうして、どうしてよ!!!!」



ヒステリックな悲鳴に、そして強まる手の力



「わ、私は」「お父さんが殺されたのよ!!」



これまで見たことのない母のその豹変ぶりに英里佳は言葉を詰まらせる。



「あなたは、お父さんのこと、もう忘れちゃったっていうの!!!!」


「――――」



思考が真っ白になる。


そして自分の口にした言葉がさし示す意味を理解する。


そして混迷する。


自分の中に渦巻く二つの感情が、真っ向からぶつかり合う。



「わた、しは……ちがう……そうじゃなくて、わたしはただ……!」



顔を伏せ、耳を塞ぎ、自分の言葉と、周りの言葉、そして今の伊都の言葉が頭の中でぐるぐると回っていく。


何も考えられない。



「英里佳、答えなさい、英里佳!!」



だがそんな思考停止を伊都は許さない。


無理矢理に顔をあげさせ目を合わせられる英里佳


母の瞳に反射して映った自分の、今にも泣き出してしまいそうな……そんな弱い自分の顔を見た。



「――やめろっ!!」



そんな時、真横から手が伸びてきて、英里佳の顔を掴んでいた手を引きはがす。


その拍子に、伊都の視線はその方向に向けられて英里佳は自分の姿が見えなくなった。


同時に、英里佳もその声の主を見た。



「歌丸、くん」



そこには、いつもにこやかな表情の彼が、真剣な表情で伊都を睨んでいた。





複雑な気分……と言えばいいのだろうか。


僕、歌丸連理にとっては迷宮学園に来てからは割と使い慣れた言葉であるのだが、こんな複雑すぎる感情は人生初だ。



「……歌丸くん、これは家族の問題よ。


部外者は引っ込んでいてもらおうかしら」



先ほどまで、英里佳に対して怒鳴り散らしていた榎並伊都さんは、今は能面のような無表情で僕を見ていた。



「そうはいきません。


いくら親子でも……いや、親子だからこそ、こんなの間違ってる。


これ以上英里佳を追い詰めるようなことをするなら……!」


「するなら、何かしら?」


「――あなた殴ります」



――まさか、英里佳の親にここまで怒れる自分がいたという事実には、我ながら驚きと呆れがある。



「殴る? 私を、貴方が?」



そう言って、榎並さんは僕が掴んでいるとは別の手で、僕の右手を掴んできた。



「――ぐ、ぅっ!?」



そしてその握力に思わず呻き、掴んでいた榎並さんの手を放す。



「こんな細腕で」



そして手を上にあげられたかと思えば、足が床から離れた。



「こんな脆弱で」



自分が片手で持ち上げられているという事実に気付いた時には、無機質な目をした榎並さんから淡々と言葉を投げかけられていた。


そして、いくらジタバタしても掴まれた腕は離せない。



「――こ、のぉ!!」



しかし、足は動く。


体を揺らして、その勢いのまま蹴ろうとしたのだが、あっさりと片手で――いや、指一本で僕の蹴りは完全に止められた。


感触としては、地面に深く打ち込まれた鉄骨を蹴ったみたいな感じだ。



「大言壮語、というのかしら。


貴方は確かに一般人より強いけど……それでも、北学区の生徒としてみればかなり弱いのよ。


――英里佳に寄生するしか能がない分際で何を粋がっているのかしら」


「なっ――ぉわっ!?」



フォームから自分が投げられるのだと即座に判断。



「くっ!!」



即座にレージングを出して伸ばし、天井につるされていたシャンデリアに巻き付け、勢いを殺す。


そして空中で体勢を立て直してから着地する。



「なるほど……受け身など防御に関する技術はちゃんと学んでいるようで安心ですね。


ドラゴンと戦う時、あなたが真っ先に死なれては困りますから。


でも、まだ足りませんね。


この場でもう少し鍛えた方が良いかしら。


――ああ、そうしましょう。


どうせ今のこの国では致命傷を受けても死なないのだから、それくらいしておいた方がいいですね」



そう言って、榎並さんが武器を取り出そうとする。


これはまずい、そう思った時だ。



狂狼変化ルー・ガルー



スキルを使用した英里佳が、榎並さんの前に立った。



「英里佳、どきなさい。


あなたのは話はまた後で……先に歌丸くんを鍛えないといけません」



「――させない。


歌丸くんを、傷つけさせない。


絶対に…………たとえ、お母さんが相手でも」



そう言って身構える英里佳


だが……なんだかいつもより覇気がないというか……足が震えている?




「――そこまでにしていただけませんか」



そんな時、会場のどこかで控えていた来道先輩が姿を現した。



「後輩の指導を、あなたほどの実力者にしていただくというのは願ってもないことですが……ここはそういった場ではありません。


また別の機会にしていただけませんか」



来道先輩はそう言いながら、周囲を目配せする。


伊都さんは来道先輩の動作に釣られてか、視線を僕や英里佳から周囲へと向ける。



「きゅきゅ……!」

「ぎゅぎゅ」

「きゅるるぅ……」



いつの間にか僕の近くに来ていた三匹が毛を逆立てて榎並さんを警戒している。



「連理」

「歌丸くん」



そして僕の傍に駆け寄ってきた詩織さんと紗々芽さん。


二人とも剣と杖を手に持ち、制服も迷宮仕様に変更している。



「……………」



無言で銃を構えて椿咲や他の人たちを守るような立ち位置に移動している戒斗


他にも、生徒会役員の面々も、榎並さんを半円状に取り囲む形で会場の内部にいた。



「…………そうですね。


少々悪酔いしてしまったようです。


今日は、部屋で休ませていただきます」


「お一人で大丈夫ですか」


「ええ、お構いなく。


少し一人になりたいので」



早々にその場を去ろうとする榎並さん。



「お、お母さん……」


「………………英里佳、一度頭を冷やしましょう。お互いに」



英里佳にそう言って、榎並さんは今度こそ会場から出て行った。



「――――はぁ……」



同時にため息を吐く僕。


他にも同様にため息をついているのがわかる。



「あれが……ドラゴンに認められた北学区の卒業生」


「……私、戦闘職ってわけじゃないんだけど……凄い強いってことだけはわかった」



詩織さんも紗々芽さんも安堵した様子で制服を元に戻してそれぞれの武器をしまう。



「あ……英里佳!」



見れば、英里佳はその場で座り込んでしまっていた。


僕はすぐに駆け寄ろうとするが……



「来ないで」


「……英里佳?」



拒絶の言葉に、足が止まった。


そして同時に、胸の奥が痛くなる。



「今は……ごめん……私…………ごめん、なさい」


「ちょっと、英里佳!」



こちらを見ず、何故か謝罪をしながら去っていく英里佳。


そして先ほど榎並さんが出て行った方とは別の出口から去っていく。



「歌丸、止まれ」



すぐ追いかけなくては、そう思ったが来道先輩が肩を掴んできた。



「今はやめて置け」


「なんでですか!」


「言わないとわからないほどお前は愚かじゃないだろ。


冷静になれ。というか、お前もちょっと周りを見ろ」


「え……?」



来道先輩に目配せされてそちらに顔を向ける。



「連理!」



そしたら即効で母さんに抱きしめられた。



「いきなり無茶をするとは……」

「兄さん、大丈夫!」



そのすぐ後に父さんと椿咲がやってきて、詩織さんや紗々芽さん、戒斗は何も言わないが心配そうに僕の方を見ている。



「大丈夫、怪我してない?」


「あ、う、うん、大丈夫大丈夫」



ひとまずは今にも泣きそうな母さんをなだめる。


英里佳のことも気になるが…………うん、母さんの慌てっぷりを見て冷静になった。


英里佳が榎並さんとこじれて原因は僕だ。


僕を守ろうとする英里佳が、神吉千早妃の言葉を重く受け止めてしまったことで、榎並さんとの仲がこじれてのだろう。


だったら…………今は僕は行かない方がいいのかもしれない。


…………英里佳、大丈夫かな?





「はぁ、はぁ、はぁ……!」



気が付けば、榎並英里佳は周囲に人が誰もない所にいた。


狂狼変化のスキルを使用したまま走ってきたので、元いたホテルからはもうかなり離れている。



「……ここは……運動場?」



夢中で走っていたので気付かなかったが、そこはちょうど明日から開催される体育祭で開会式が催される場所だった。


今は夜なので誰もいない。



「速いわね。


速度だけなら学園一を名乗ってもいいんじゃないかしら?」



――否、たった今別の者が来た。



風が発生し、見上げるとそこには一匹の飛竜がいた。



「GRRRR……」


「ソラ、芝生じゃなくてコンクリートね。


そこだとへこんで足跡着いちゃうから、一応注意しておいて」



その背に乗る人物を見て、英里佳は目を細める。



「会長……?」



北学区生徒会長である天藤紅羽てんどうくれは


現在の学園で最強と呼ばれている人物だった。



「どうしてここに?」


「私は生徒会長よ。


一応あなたが暴走しない様に追いかけてきたのよ。


本気になった貴方に対処できる人って私くらいだし」


「……ご心配をおかけしてすいません」



確かに、自分は非常識だったなと英里佳は反省した。


ベルセルクのスキルを使用したまま一般人のいる街中を走ることなど、周りにどれだけ迷惑をかけたのか……



「まぁ、本当の目的はあなたに聞きたいことがあったからなんだけど」


「聞きたいこと?」



飛竜のソラから降りてきた紅羽は、興味津々な笑みを浮かべながら英里佳に問う。



「私の持論だけど……恨みの感情って裏にそれと同じ分の愛情があると思うの」


「愛情……?」


「そっ。愛憎とか、可愛さ余って憎さ百倍とか……そんな言葉があるくらいだし、コインの裏表みたいに、反対だけど絶対に切り離せない。


さっきのお母さんとの言い合いから見てさ、あなたのドラゴンへの殺意って、つまりはお父さんへの愛情の裏返しよね」



個人的な話に一切躊躇なく踏み込んでくる紅羽


その態度だけでも不快であるのだが……



「――つまり榎並さんはお父さんのこと、結構どうでもよく思ってたわけよね?」


「――――は」



周囲の空気が変わる。



「GU……」



控えていた飛竜のソラが警戒するほどの闘気が、英里佳から発せられる。



「今……なんて言いました?」


「だから、本当はお父さんのことどうでもいいんでしょ?」


「違う」


「そんな否定しなくてもいいのよ。


可哀想に……あのお母さんから悪影響受けちゃったのね。


子どもは親の真似しちゃうものだっていうし……本当に可哀想。


大して思い出もない父親のために半生を下らない母親の復讐に利用されて、偽物の恨みなんて抱いて」


「うるさい」


「でもよかったわ。


歌丸くんのおかげで眼が覚めたのねっ


これでもう、あなたはあんな狂人みたいな母親の呪縛から解放されて、これからは自分のために生きていけるんだもの」


「黙れ」


「黙らないわよ。


だって事実だもの」



怒りを通り越し、殺意を隠さずにむき出しにする英里佳


それを見てなお、紅羽は英里佳を嘲う。



「――たかだか歌丸連理にときめいた位で見失う恨みを、偽物と言わずに何というの?


恋をして、大切な人が出来たから戦いたくありませーん、って、つまりさっきのやり取りってそういうことでしょ?」



とても楽しそうに、嬉しそうに、紅羽はその手に武器を持った。



「あーあ、あなたのお父さん、とっても可哀想ね。――ふふっ」



鼻で嗤う。


英里佳と、母親の伊都が積み上げてきた十年を


そんな紅羽の態度を見て、英里佳の視界は真っ赤に染まる。


歌丸のスキルでも御しきれないほどの強い殺意が、英里佳を支配した。



「――殺す」



英里佳が地面を蹴り、その足にレイドウェポンである圧凄暴君タイラントを装備して蹴りかかる。


紙一重で回避する紅羽


風圧で頬から鮮血が噴出する。


そして蹴りぬかれた足が運動場の地面を抉る。


その桁外れの威力を見て、手に構えた武装を振りぬく紅羽



――そう、紅羽は英里佳を心配など一切していない。


なぜならここに彼女が来た理由はただ一つ!



「さぁ、戦いましょう!」



今、この時ならば、英里佳の本気を簡単に引き出せると確信があったのだ。


だから挑発した。


簡単な気持ちで、英里佳が激昂するとわかっていてその逆鱗を引っ掻き回した。





その真意は……!
















「今日は挨拶回りばっかりで退屈してたのよ!!」



――歴代最悪のド外道が、ここにいた。

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