第144話 ※ただし主人公に限る。



英里佳と椿咲がクソチャラ男にちょっかいをかけられるという由々しき事件が起こったが、戒斗と詩織さんのおかげで事なきを得た。


また同じことが起きても嫌だし、今度は全員でウォータースライダーを回ることとなったのだが……



「なん、だと……!?」



僕は今、戦慄していた。



『1 女子と乗る。』

『2 妹と乗る。』

『3 ホモと乗る。』



スライダーに乗る直前に出たこの選択肢に、僕は思考が停止した。



「ちょっと連理、どうしたのよ急に止まって」



既に前の人たちも数える程度しかおらず、あと少しで僕たちの順番が来る。


そんな時になっていきなり現れたこの三択に僕は戸惑いを隠せなかった。


そんな僕を心配してか、詩織さんが様子をうかがってくる。



「い、いや、なんでもないよ?」



そう言いつつ、僕はゴーグルの側面に着けられたボタンを連打して別の選択肢を求めるが、一切反応がない。


なに、もしかしてこの中から行動選ばないと選択肢が消えないパターンなのか?



「つ、椿咲、折角だから一緒に乗らない?」



選択肢の中で一番無難そうなものを選んで早速実行に移すが……



「え……嫌です」



ですよね!


反抗期真っ盛りな年ごろにこんな提案をされても普通に嫌ですよね!


家族な分、変な遠慮もないからバッサリいかれた!


そして選択肢は2番が減っただけで変わらない。



――お、落ち着くんだ僕。



この状況で冷静に考えみろ。



普通にこのメンバーなら僕は戒斗と一緒に載って、他四人はそれぞれ二人組でスライダーの乗る予定だったじゃないか!


ホモという単語に惑わされるな僕!



「戒斗、あの――さ」



そう意気込んだ直後だ。



『1 ホモと乗る』

『2 ホモに乗る』

『3 ホモになる』



「悪意しか感じねぇ!!」



思わずその場で絶叫する。


なんだよこの選択肢、なんでよりによってこんな内容なの!


というかようやく変更したと思ったらこれってふざけんなよマジで!!



『※注意※

ホモ択肢を一度選択すると、当機は全性能全能力全行動をホモ攻略のために稼働します。 よろしいですか?


Yes ←

No

                』



高性能精密機械の上に借り物だけど、ゴーグルをこのスライダー乗り場から地面に向かって投げつけたくなったが、僕は悪くないと思う。



「ぐぼぇあぁぁ……!」



最悪の選択肢を前に口から変な悲鳴が出た。


自分でもなんだよ「ぐぼぇあ」って、いや本当にマジでなに?



「ちょっと、さっきからどうしたのよあんた?」


「はっ!」



顔をあげると、周囲の視線は僕に向かっていた。


そういえばそうだ。このゴーグルの選択肢が見えるのは僕だけなんだから、僕は見るからに変質者にしか見えないだろう。



「な、なんでもないよ」


「いや、明らかにあるでしょ。


もしかして酔ったの? だったらゴーグルを外しなさいよ」


「い、いや、それはちょっと……」



正直このゴーグルを今すぐ投げ捨てたい気持ちはあるけど、今、僕は詩織さんの顔を直で見ることはできない。


こうしてゴーグル越しの映像でもギリなのに、直で見たら心臓が爆発する! いや、まぁ心臓今はないけどね。それくらい緊張というか、興奮というか、まぁ色々アレなんです。



「いいから外しなさいって」



そう言って手を伸ばしてきた詩織さん。


まずいと思い咄嗟にその手を僕は掴んだ。



「詩織さん」


「え、ちょっと何を」



勢いで掴んでしまったが、どうしよう。


そう思ったとき、僕は咄嗟に、それこそギャルゲーの選択肢でも選ぶくらいの軽い拍子で先ほどの選択肢の中から一つを選ぶ。



「――僕と一緒に、スライダー乗りませんか?」


「「「え」」」



僕の言葉に、英里佳、紗々芽さん、椿咲が驚いて振り返り……



「ッス」「きゅ」「?」



僕の隣の戒斗が絶句し、シャチホコが鳴き、そしてそんなシャチホコを抱っこした状態で近くにいたララが首を傾げる。



……ああもう、僕のバカん……



「は、ちょ……そ、それどういう意味よ?」



困惑して様子で訊ねてくる詩織さん。


すいません、僕も意味がわからないんです。



『1 「答えは聞いてない」と俺様風に。』

『2 無言で手を引く。』

『3 あざとく「駄目かな?」と上目遣い。』

『4 「やっぱりいいです」とヘタレる。※ホモに戻る』



実質一択じゃねぇかこれ!


というかゴーグルあるから上目遣いも何もないだろ!


――ええい、こうなれば儘よ! 勢いで押し切れ僕!


というわけで選択肢は2


前が空いたので、僕はそのまま詩織さんの手を引っ張ってスライダーへ直行する。



「え、ちょ、連理?」


「――はい、ではできるだけお互いに密着するようにしてくださいね」



指導員さんの指示に従い、僕は詩織さんを強引に前に座らせ、そして後ろから抱き着くような形で密着する。



「な、え、あの、これ……!?」


「――はい、ではどうぞー」



詩織さんの声を一切無視し、僕は詩織さんと一緒にスライダーへと滑り込む。


――っていうかなんかめっちゃやわらけぇぇーーーーー!!


――え、なにこれ、女の子ってこんな毛布以上に柔らかくてあったかいものなの!?



「ち、近い、近いからぁ!!」



普段の落ち着いた様子からは考えられないような可愛らしい悲鳴を上げる詩織さん。


ただしこれはスライダーによるものではなく、その勢いで必要以上に体を密着させている状態からの羞恥から来ているものなのだろう。


僕も現状はスライダーのことなどまったく頭に入らず、詩織さんの身体から伝わってくる人肌の感触で頭の中がパンクしていた。





「ぷっふー……!」



歌丸連理の珍行動


それをゴーグル越しにモニターを観察していたMIYABIは生徒会室にてで観察してご満悦だった。



「はぁー……まったく、こんな時に来客とか本当に勘弁してもらいたいわ。


…………って、あれ? 他のみんなは?」



そんな生徒会室に戻ってきた西学区の生徒会長の堀江来夏は、部屋の中に一人しかいないMIYABIを見て嫌な予感がした。



「コバちゃんは予定を少し前倒しで消化してくるって予定を組み直しの打ち合わせー


赤嶺先輩は食料調達、銃音先輩はトイレに行きましたよー」



そう素直に答えたMIYABIは、物凄く良い笑顔だった。


比喩抜きで数千万人を魅了できるその笑顔に、とても嫌な予感を覚えた来夏は急いで自分の分のモニター前に移動。


すかさず、自分たちがいない間に起きたログを検索する。



「――ちょ……何やってるの!?」



MIYABIが一人で提示した選択肢


その内容は明らかに歌丸連理から依頼された内容とは意向がかけ離れている。



「だってつまらないんだもーん」


「つまらないって、これ、本当にシャレになってないわよ!


あのパーティが男女関係のもつれで解散とかなったらどうなると思ってるの!!」



今のチーム天守閣の知名度はMIYABIをも超えている。


それがまさか、そんな下らないことで解散になって、しかもその責任の一端が自分たちのせいとなれば……そう考えただけで背筋が凍り付く様な気がした来夏である。


しかし、この状況を理解しているのかしてないのか、MIYABIは楽しそうにモニターを眺める。



「それはそれで面白くない?」


「面白いって……あのね、これそういう問題じゃないのよ、かなりデリケートな問題なの!」



割と本気で声を荒げる来夏であるが、MIYABIが悪びれる様子は一切ない。



「でもさ、最近のあのチーム、つまらないって思わない?」


「は?」


「完成され始めてるって言うか…………うん、なんか小さくまとまり始めててすごくヤダ」


「それはあなたの主観でしょ。


連携が取れ始めてうまく機能するチームに何の問題があるのよ。


あなたの主観だけでこれ以上あのチームを乱すなら、いくら脅されたってこっちも強硬手段に出るわよ」



冗談抜きで脅しをかける来夏


その気迫は流石は会長といえるだけのものがあったのだが、それでもMIYABIは表情を変えない。



「この程度で揺らぐチームで、本気であのドラゴン殺せるの?」


「それは関係は」「あるよ、絶対」



何の迷いもなくそう断じるMIYABI



「あのドラゴンはその圧倒的な戦力に目が行きがちだけどさ、それと同じくらい厄介なのはこっちの気持ちを理解してるってこと。


ただの機械的な化け物なんじゃなくて、こっちの意図も汲んだ上で蹂躙してこれるってところ。


利益だけの関係とか、上辺だけの関係なんて、あいつが本気になれば簡単にバラバラにさせられるよ」


「それは……」


「学長がそれをしないのは、する必要性が無いか、したくないのか……どっちでもいいけど、歌丸くんが考える関係を構築したとしてだよ。


そこにあのチームに精神的なゆさぶりをかける存在が他にも現れた場合、それでもあのチームは今のままでいられるって思う?」



そこまで言われると、来夏は何も言えなくなる。


歌丸連理の依頼は、いわば問題の先送りでなんの解決にもなっていないのだ。


もし、MIYABIの言うように外部からそういった側面を攻める存在が現れた時、あのチームはそれを乗り越えられるのかと考えると…………漠然とした不安がぬぐい切れない。



「……っていえば、許してくれる?」



――とか考えていた来夏だが、MIYABIのその言葉で不安が苛立ちに変わった。


人ってたった一言でここまで心の中が一変するんだなと体感しつつ、表情筋が引き攣る感覚を覚える。



「ちょっとそこに正座しなさい」






スライダーを滑り終え、僕と詩織さんは落下地点にあるプールから出る。



「「…………」」



お互いに無言で、詩織さんはこちらを見ようともしない。


ただ、その顔も耳も、今も真っ赤になっているのがわかる。



……すっげぇ柔らかかった。



いや、胸は触ってないけど、あの細い腰に手を回して背中に密着した感触が今も体に残っている。



「……あ、あの、詩織さん」


「!」



僕が呼びかけると、詩織さんは過剰なほどに体を大きく震わせた。



「あの、さっきはその、急に」


「――ち、ちょっと飲み物でも買ってくるわ!」


「詩織さ…………あぁ……行っちゃった」



まるで逃げるように駆け足でその場から離れていく詩織さん


先ほど団体で行動しようと言ったばかりでこれってどうなんだろうか。いや、原因僕はなんだけどさ。


そしてそのすぐあと、後ろから大きな水の音が聞こえてきた。


瞬間、僕の足に何かが絡まる。



「えっと……」



足に絡まっているのは木の根っこなのだが、痛みはあまりなく、ただ動きを事前に止めるためのものだとわかる。




「――正座」


「ウッス」



聞こえてきた声に、心身ともに一切抵抗せずに従う。



生存強想:Lev.2 義吾捨駒奴ギアスコマンド



僕に対してそれが発揮されたのだ。


いやまぁ、スキルの効果が無くてもたぶん正座したね、これは。


そして僕の前に回り込んできたのは水を滴らせた美少女


苅澤紗々芽さんがそこにいた。


怖い。


傍らにララと、濡れてみすぼらしくなった姿で抱っこされたシャチホコがいた。



「何してるの?」



内心はともかく、普段はにっこりと微笑んでいるはずの彼女が無表情に、明らかに人を見るものとは異なる目で僕を見ている。



「あの……えっと……」


「もしかして、これがこの間の答えだったりするのかな?


そんなふざけたゴーグル着けて、こんな状況で、あれが答えなのかな? ねぇ、どうなの?」


「こ、答え?」


「私に言わせたいの? それともふざけてるの?」



……あ、これ、あれか。


英里佳にキスした一件のこと言ってるのか!


って、そうだよ、よく考えたら紗々芽さんとその一件って保留状態で何も解決してなかったじゃん僕!


詩織さんとの一件の真相に勘付いたショックでその辺りのことぶっ飛んでた、やべぇ、やべぇよぉ……!



「……そのゴーグル、なんか仕掛けてるよね明らかに」



やべぇ、バレた!



「歌丸くんの変な行動は今に始まったことじゃないけど、今日は突拍子が無さすぎる。


ちょっとそれ貸して」


「あ、や、その、えっと」


「そう、貸したくないの……なら――」



やばい、命令されたら義吾捨駒奴の力で外すしかなくなる。


このゴーグルのことがばれたら速攻で僕の目的のことも芋づる式にバレる可能性が……! そうなったら紗々芽さん、確実に怒るよ! パーティ崩壊の危機だよ!!



『――相手を引き寄せろ』



焦った僕の眼前に出てきたそんな指示が突然出てきた。


いきなりで驚いたが、今は冗談抜きで誤魔化さないといけないからとにかく動く。



「それを渡し――ん」



いつぞやにやられたように、僕は紗々芽さんの唇にそっと指を押し当ててまずは言葉を封じた。


相手が驚いた末に動きが止まった。


立ち上がるまでは問題ないが、木の根っ子で僕の足はまだ動けないから、逆に相手を引き寄せる。


もう一方の手で紗々芽さんの腰に手を回した。



「え、な、ぇ……!?」



ゴーグル越しではあるが、顔の距離はとても近い。


体なんてあと数センチでくっつくくらい近くなっている。



『復唱』



そんな言葉と共になんか長いセリフみたいなものが出てきた。


なるほど、これを読めばいいんだな! 凄いぞ最新のゴーグル、台詞まで用意しているのか!



「――もしかして、嫉妬してるのかい?(精一杯のイケボ)」

――牽制の“顎クイ”



大丈夫、声裏返ってない?


これバレてない、僕大丈夫、本当に色々と大丈夫これ!!


こんなことなら冷静さを保つスキルでも取っておけばよかったと思いつつ、こちらの動揺がばれない様にテキスト通りのセリフと動作をして見せる。



「だったら、もう一回、俺と一緒に滑らない?」


「ぇ、え、あの……う、歌丸くん?」


「――まぁ、答えは聞いてないけどねぇ(取り繕ったネットリボイス)」

――追い打ちの“耳つぶ”


「ひ、ぁ、わ、わわわわぁぁぁ……!」



動揺してる! 紗々芽さんが動揺してる! 犯罪者ギルドと対抗することになったとき並に動揺してる!!



「じゃあ、行こうか」

「ち、ちちちちちょっと待ってぇ!!!!」


肩に手を回そうとしたら紗々芽さんが離れそうになった。


いや、駄目だ、今こっちの想定外の行動をされては困る、僕が!!



「――ちょっ、待てよ!(戸惑ったイケメン風)」

――予期せぬ“あすなら抱き”



足は根っこで動かないから、動きを止めるためにかなり強引なやり方で紗々芽さんの動きを封じた。



「ぴゃあぁあああーーーーーーー!!」



今まで聞いたことのないような悲鳴を上げる紗々芽さん


もうね、さっきの詩織さん以上に首とか耳が真っ赤になっている。



「(ヤケクソ)――さぁ、俺と一緒に」

「何をしてんのこのおバカぁーーーー!!」

――容赦ない“飛び蹴り”



「ぐほぉ!?」



あまりの勢い


そして根っこのせいもあって踏ん張りもできずにそのまま倒れる僕


わ、脇腹が……! 脇腹ぁ……!!



「こ、こんな公衆の面前で一体何をやってるの兄さん!!」



みると、僕を蹴ったのは後からスライダーで降りてきた妹の椿咲であった。



「先輩大丈夫ですか?」


「だ、だ、大丈夫……大丈夫、だから――ちょっと飲み物買ってくるぅ!!」


「え、あの、さっき買ってましたよねぇ!?」



椿咲の呼び声もむなしく、その場から走り去る紗々芽さん。


詩織さんと同じ方向なので、まぁすぐに合流してくれるだろう。


そしてその場に残ったのは僕と椿咲だけとなったが……



「……紗々芽、一人あぶない」



あ、ララもいたけど、その場にシャチホコをおいてから追いかけていった。



「きゅぅ……」



そしてシャチホコは僕の元まで着て呆れ果てたような目で見上げてくる。何故だ?



「何したいんですか兄さん」



そして初めて見る妹の屑を見る様な目


まさか椿咲からこんな目で見られる日が来るなんてお兄ちゃん夢にも思いませんでした。



「違うんだ、わざとじゃないんだ」


「何がですか?」


「僕にも何がしたいのかよくわからないだ」


「………………」



あ、なんか蔑み度がグンと上昇した気がするぞ。何故なにゆえ



「……あ、あの……歌丸くんも別に悪気があったわけじゃないと……思うよ?」



そしてそれとなく、いつの間にかやってきたのか英里佳が椿咲にそう言ってくれている。


でもどうしてだろう、なんか英里佳のテンションがとても低い。


というか悲しそうだ。


くそっ、いったい誰が英里佳を悲しませたんだ! ぶん殴ってやる!!



「ふん」「ぐふっ」



頭に軽い衝撃があった。


なんだと振り返ると握り拳を構えた戒斗がいた。


軽くだが、今戒斗にゲンコツされたとみて間違いないだろう。



「いきなり何?」


「いや、なんか軽く殴っておいた方がいいと思ったんス。


ツッコミ不在の行間が長い気がしたんッス」


「どこの電波受信してるの? 頭大丈夫?」


「お前だけには言われたくねぇッス」



解せぬ。



「最低です、ちょっとしばらく頭冷やしてください。


榎並先輩、あっちに行きましょう」


「あ……うん」



団体行動しようって言ったはずなのにまた別行動


しかも今度は僕がおいていかれる形となった。



「……どうしよう」


「どうしようもこうしようも、お前は今は妹さんに近づかない方がいいッス。


遠くから見守る形で護衛するしかないッスね。


まぁ、榎並さんが近くにいるなら大丈夫そうッスけど」


「それもそうなんだけど……英里佳大丈夫かな? 元気なかったけど……」


「……どっちにしろ今はお前は近づかないほうがいいッス」


「………………やっぱり?」


「……多少自覚できるようになった分、成長したってことなんスかねぇ……けど」


「え、ちょ、何!?」



いきなり戒斗が僕のゴーグルを掴んで顔を近づけてきた。キモイ!!!!



「ちょっとふざけすぎッス。


こっちも本気で怒るッスよ」



普段と口調は変わらないが、目や雰囲気がとても張り詰めたものに変わっていた。


その迫力に、僕は思わず生唾を飲み込む。



「あの、ごめん、そこまで怒らせるようなことしちゃった僕……?」


「いや、今のはお前にじゃないッスから……」


「????」



戒斗はゴーグルから手を離して周囲を見回す。



「とりあえずこっからはスニーキングミッションに切り替えるッスよ。


妹ちゃんに見つからないように、人ごみに紛れて護衛するようにするからついてくるッス」


「う、うん」



質問しても答える気がないらしい。すぐに話題を変えた。


まぁ、確かに今はちょっと僕も他の人たちと接触は避けたい気分だし……戒斗の動きを見習ってこっそりついていくのであった。

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