第53話 来た、やっぱ来た。

共存共栄きょうぞんきょうえいLev.2:騎士回生Re:Knight

職業ジョブが“ルーンナイト”に変化

・諦めない限り効果持続


発動条件

歌丸連理うたまるれんりとの共存共栄きょうぞんきょうえいLev.1:特性共有ジョイント発動

・窮地に立たされて尚諦めないこと

 対象:歌丸連理・三上詩織


上記の内容をすべて満たしているときにのみ発動する。】





それが、三上さんの学生証に記載されているスキルの詳細内容だった。



「ルーンナイトって……そんな職業あったっけ?」



ゲームだと魔法剣士的な立ち位置だったはずだけど……



「……聞いたことないわ。


たぶん、新しい特殊職業エクストラジョブだと思うんだけど……」



信じられない物を見るように何度も学生証を確認する三上さん。


というか……共存共栄って、僕のユニークスキルだよね?


なぜそれが三上さんに?



「歌丸、アンタの学生証もなんか変化してないかチェックして」


「わかった」



僕も学生証を確認する。


まず真っ先に思い当たったのは発動条件に“?”がついていた適応する人類ホモ・アディクェイションだが……



適応する人類ホモ・アディクェイション


発動条件

・4回以上死を覚悟した後に生き残ること。

 →残り3回

・心を通わせた仲間を命懸けで守ると誓う New!!

・?


上記の内、いずれか一つを果たす。



なんか増えてる。


念のために他のスキルを確認してみたが……案の定な変化があった。



共存共栄きょうぞんきょうえいLev2:恩恵贈呈ギフト


パッシブトリガー

→条件を満たした時ポイントを自動で消費してスキルを覚える。ポイントが足りない時は発動しない。


効果:

特性共有ジョイントを発動させている対象に“適応する人類ホモ・アディクェイション”の効果を与える。

 →習得するスキルのポイントは歌丸連理がパッシブトリガーで負担



これだ、確実にこれが三上さんが新しいスキルを覚えた原因だ。


そしてちゃっかり僕の……というかシャチホコのスキルポイントがごっそり消費されていた。


500以上会ったポイントが一気に100とちょっとに減ってる。


このスキルと三上さんの新しいスキルを覚えるのに400もポイントを使ったようだ。



「……スキルにはドライアドの呪いを解除するみたいな説明文はないわね」



僕の学生証を覗き込み、その効果を確認して三上さんはそんなことを呟く。



「ってことは、三上さんが回復したのは僕のスキルじゃなくてその“ルーンナイト”っていう職業ジョブが理由ってことなのかな?」



「ちょっと待って……確か職業の簡易説明が見れたはず……」



今度は三上さんが自分の学生証を操作し、僕がそれを覗き込む。



ルーンナイト


・人類の守護者。その剣はあらゆる害悪を切り捨て、その盾はどのような脅威も弾き、ルーンの力によりあらゆる災厄を払いのける】



「なんか凄い」



我ながら語彙力が貧困だが、もうそうとしか言えなかった。


なんだこの説明文



「これは……なんというか、スケールが大きいような……」



三上さんもリアクションに困っているようだが……とりあえずこれで三上さんが復活した理由がわかった。



「たぶん、今の三上さんって呪いとか毒とか全部無効化するんじゃないかな?」


「そうね……このルーンの力って奴の下りから考えると…………やっぱりそうなるわよね?」



互いに顔を見合わせて、少しばかり考えて……



「は、はは……」

「あ、あはは……」



なんとなく、お互いに乾いた笑いが口からこぼれた。


一気にその場で脱力して、僕はそのまま寝っ転がる。



「よかったぁ~……」



胸の中に溜め込んだあらゆる不安が抜けていく。


覚悟は決めていたけど……不安な気持ちはあったのだ。


それが今、完全に解消されて僕は心の底から安堵した。



「…………っ、く……」



「……あ、あれ? 三上さん?」



なんかくぐもった声がしたので慌てて起き上がると、三上さんはその場で俯いて肩を震わせていた。



「……あっと、その……もしかして、泣いてる?」


「泣いて、ない……」



いや、声が思い切り涙声なんだけど……



「えっと…………席、外そうか?」



そう言いながら立ち上がろうとしたが、三上さんの手が僕の服の袖を掴んだ。



「うっ、ぐすっ……うぅ……」


「…………」



何も言わず、ただ静かに嗚咽をこぼす彼女の手を僕は振り払うことはせず、その手を優しく握る。



「……三上さん、すごく偉かったって僕は思う。


だからもう我慢しないで泣いていいよ」



僕がそう声かけると、ポタポタと水滴が零れ落ちていく。



「う、うぅうう、ひっく、うぅ……!!」



肩が震え、何度もしゃっくりしながら涙をこぼす。


そうだ、平気なわけが無い。


自分が死ぬかもしれないという恐怖から、眠ることすら怖くなっていた彼女はずっと耐えていたんだ。


そんな中で、僕を生かすために自分を見捨てろと言ったんだ。


本当は、泣きたいくらいに怖かったはずなのに……それでも彼女は僕を生かすために自分を見捨てろと言ったのだ。



「よく頑張ったね。すごく怖かったはずなのに、それでも僕のこと心配してくれてありがとう」


「う、ううああ……う、ひっく……うああ、あああああああ!!」



まるで幼い子供のように大声で泣き出した三上さん。


僕はそんな三上さんを背中を軽くさすってあげながら、頭を軽くなでてあげる。


こうしてもらうと結構安心できるんだ。僕自身、経験したからわかる。


だから僕は、彼女が泣き止むまで彼女の頭を撫で続けた。




…………で、




「み、三上さーん……?」



「………………」



毛布にくるまって丸まったまま、三上さんは僕の呼びかけに一切答えない。



「ぎゅぎゅう?」

『出てこないぞ?』


「きゅるるん?」

『ご飯ですよ?』



エンぺラビットたちも果物を持ってきて呼びかけるがそれでも無反応


あれから、泣き止んで冷静になった三上さんは顔を真っ赤にして毛布にくるまり、そのまま動かなくなってしまった。


もう天岩戸状態というか、立ち直るまでしばらく時間がかかりそうな予感がする。



「ま、まぁ……とりあえず三上さんはそのままでいいからこれからのことについて改めて話し合おうか」


「うむ」



長もやってきて、周囲にはほかのエンぺラビットたちもいる。


一応今も除草剤の散布作業は続けてもらっている。まだこの里に迫るドライアドの脅威は消えたわけではないのだ。



「根の進行方向は変わったようで、ウタの仲間ではなく里のエンぺラビットを目標に進んでいるようだ。


そして到着は遅くとも明後日となるだろう」


「タイムリミットは変わらない、か……三上さんも復活して戦力は十分だろうけど、ドライアドに攻撃が通じるのかが問題だよね……」



地下に本体を隠しているドライアド


その本体がどれくらいの深さにいるのか、そしてどれだけの耐久力を持っているのか……それがわからないまま戦うのは得策ではない。


三上さんの能力値はルーンナイトとなったことで軒並み強化されており、英里佳の狂狼変化ルー・ガルーくらいのぶっ壊れ性能になったが、それでもあのドライアドに確実に勝てるのかと言われると怪しい。



「あの根っこの攻撃ならばポーションで強化した僕でも対処は可能だが、胞子攻撃のリスクがなぁ……ルーンナイトの能力でどこまで対処できるのか不明だし……


単純に抵抗力が上がっているだけなら、さらに胞子を多く吸い込めば再発する、逆に無効化するとしてもルーンナイトになった直後だけって危険性もあるわけだし……」



職業の詳細鑑定は、上層の前線基地ベースにある職業を変更するドラゴンの像でわかるらしい。


それでルーンナイトが状態異常を完全無効化するのだとわからない限りは、三上さんを前に出してごり押し戦法は使いたくはない。



「兎は地面掘るの得意って聞いたことあるけど、エンぺラビットはどうなの?」


「残念ながら我らの前足は、道具を持つなどするように進化した半面、そのような力のいる作業は不向きに退化している。


ウタの期待には沿えない」


「そっか……まぁ、仕方ないか。


どっちにしろ地面掘っててドライアドの根っこに捕まったらそれこそ危ないしね」



どうにか攻略法がないかと考えるが、そもそも相手の情報が圧倒的に不足しているのでどうしようもない。


頭を抱えて悩んでいると、視界にホカホカと湯気の立ち昇るインスタントラーメンが入ってきた。



「まぁまぁ、ここはいったん落ち着きましょう。


歌丸くん、しょうゆ味でいいですか?」



「あ、どうも。


インスタントってこういうとき便利ですよね」



「そうですねぇ。お湯を淹れるだけでこんなにおいしいものが食べられるのだから人類の文明の進化も馬鹿にはできませんよ。


インスタントラーメン、レトルトカレー、冷凍パスタ……人類を象徴する三大文明だとは思いませんか?」



「全部食品じゃないですか。


というか……ずず~っ、んぐっ……なんで普通に混ざってるんですか、?」



「はぁ!?」



僕の言葉に毛布に丸まっていた三上さんが飛び起きた。


僕の隣にちゃっかり座ってインスタントラーメン(カレー味)を小さなフォークで食べている学長を見て目を剥いた。



「なっ、なっ……!」



口をパクパクと開閉を続けて硬直する三上さんを見て満足げに頷く学長



「歌丸くんにも、こんな風に驚いて欲しかったのですがねぇ……」


「いや、驚きはしたんですけど……」



周囲を見回すと、もう瞬間移動したのではと思うほど音もなく軽く30mは離れた位置に移動したエンぺラビットたちがいた。



「驚くタイミングを逃したというか」



長とか僕よりデカいのに、どうやって音も出さずにあれだけ移動したんだろう?



「で、わざわざ何の用ですか?


まさか僕たちを救助しにでも来たんですか?」



無いと思いつつ、そんなことを聞いてみた。


だって、もしこいつが救助に来るなんてことがあったらそもそもこの迷宮で死人が出ることだってないのだから。


つまりこいつが僕たちを助けることはない。


来てもせいぜい冷やかしくらいなので、せめてこのカップ麺だけでも堪能させてもらおう。



「その通りです」


「まぁ、そうだろうとは思って…………はい?」



今……なんて言ったこのドラゴン?



「冷やかしに来たんじゃないんですか?」


「ですから救助ですよ。


やっぱり歌丸くんもそろそろ大規模戦闘レイドに出てもらわないとこちらも張り合いがありませんしね。


それに……」



学長は興味深そうに三上さんを見た。


三上さんは視線を向けられて緊張の面持ちになっている。



「ルーンナイト……いずれ、と思ってましたが、まさかここまで早く魔力攻撃手段を手に入れるとは思いませんでしたね。


是非とも彼女に活躍して欲しくなったんです」


「……は? 魔力攻撃って…………もしかして、ルーンナイトにはシャチホコみたいに物理無効の攻撃があるってことですか?」


「ええ。その職業は100層以上先で手に入る素材で作った武装をつけることでなれるもので、固有スキルの“ルーンエンチャント”というもので自身のすべての攻撃に物理無効の特性を発揮できるのです」



学長の言葉に、僕も三上さんも唖然として互いの顔を見合わせた。


物理無効スキル


唯一目の前のドラゴンにダメージを与えられる手段


正直手に入るのはまだまだ先だと思っていたのだが、まさかこのタイミングでそれを三上さんが入手するとは思わなかった。



「君たちの存在を華々しく大規模戦闘でデビューさせたいのですよ。


今回は世界的に有名なMIYABIがレポーターということで世界中の人がこの迷宮学園に注目しているわけですし、他の学園の方に君たちの存在を是非とも自慢したいのですよ」



自分に対しての脅威となりえる存在がいるというのに、学長は呑気にそんなことを言う。


人の命よりも娯楽優先のこのドラゴン、そう言えば今目の前の姿は分身と言っていたから口で言うほど三上さんのことを危険だとは感じていないのかもしれないな。



「それじゃあ……エンぺラビットたちはどうなるんですか?」


「はい? どうって……別にどうにもなりませんよ?


迷宮の中の食物連鎖通りですしね」



その言葉に、ああやっぱりかと自分の中で諦めの感情の強い納得が生まれた。


同時に、こいつとは相互理解なんて不可能なんだと確信が強まる。



「あんたの作ったアドバンスカードが原因でその連鎖がおかしくなってるんだぞ」


「確かにあのドライアドはこの階層では強すぎる個体ではあるのでしょうが……別に大した問題でもありません。


むしろああいうのがいた方が楽しいじゃないですか」



――楽しい?



僕は腹の奥からドロッとした熱がこみあげてくるのを感じた。


しかし、迂闊なことはすべきではないと理性がブレーキをかける。



「歌丸」



三上さんが真剣な表情で僕を見ている。



「私が理由なら、我慢しなくていいわ。私も同じ気持ちよ」


「……わかった」



許可が出たので、ブレーキではなくアクセルを踏み込むことにしよう。



――バシャッ!!



僕はその手にあったまだ中身の入っているカップラーメン(しょうゆ味)を学長に向かってぶちまける。


学長の服に麺やネギや小さなメンマが付着し、茶色い染みができる。



「あ、ちょ、えええええ!? な、何するんでか、これ高いんですよぉ!!」



かなり慌てふためく学長のその反応に、少しだけ胸がスッとした。少しだけだが。



「失せろクソドラゴン。僕たちはお前の手なんか借りない」


「え、えぇ……?」



僕の言葉に、学長はさらに困惑したような表情を見せる。



「脱出、できるんですよ?」


「それくらいエンぺラビットたちの手を借りればできる」


「榎並さんや、苅澤さんに日暮くんもとても心配してましたよ」


「でしょうね」


「安心させてあげたいとは思いませんか?」


「少なくとも、それはお前の力を借りてまでやりたくはない」


「大規模戦闘に参加したくは」「くどいッ!」



僕が怒鳴りつけると、学長は三上さんの方を見た。



「三上さんはそれでいいんですか?


自分で言うのも難ですが、すごくこれって珍しいことですよ、私が生徒を迷宮から救助するのって」


「それは、理解してます」


「ドライアドのカードが目的なら、別にレイドの後でも入手は可能……むしろそうした方が楽に手に入りますよ?」


「それは私にも歌丸にもどうでもいいことです」



というか、今指摘されて僕はドライアドのカードが手に入るかもという可能性に気づいた。


そういえば確かにそうだよね……まぁ、どうでもいいけど。



「……ここでドライアドと戦うより、大規模戦闘に参加した方が多くのポイントも手に入りますし、いい経験になりますよ」


「そうでしょうね。ですけど……」



三上さんは今も周囲で離れた位置からこちらを見ているエンぺラビットたちを見回す。



「私は……いいえ、ここにいるエンぺラビットたちを助けたいと思ったんです」


「彼らは迷宮生物モンスター……突き詰めていくと、人類にとっては邪魔者でしかありませんが……それでもですか?」



三上さんは次に僕を見た。


そして少しだけ、彼女は微笑む。



「はい。


そうだとわかっていても……私は、歌丸と一緒に命を懸けてここにいるエンぺラビットたちを守りたいと思ってます」



かなり無茶だが、もし彼女が脱出を望むのなら僕だけでも残ってドライアドを倒すつもりだった。


だが、三上さんも同じ気持ちであるのならここでこいつにへつらう必要などない。


だから僕は明確に拒絶する。



「お前の手なんか借りない。僕たちは僕たちの手で、堂々と胸を張って地上に戻る。


僕たちの邪魔をするな」



立ち上がり、学長を見下してはっきりと宣言してやった。


そんな僕を学長は見て数秒ほど沈黙し……



「ふ――ふはははははははははははははっ!!!!」



唐突に笑い出した。


その笑いだけで僕の全身に鳥肌が立ち、周囲にいたエンぺラビットたちがさらに距離を取る。


こ、こいつ……笑うだけでなんでこんなにプレッシャーを出せるんだよ……!?



「そうですかそうですか!


いやぁ、確かにそうこなくては面白くはありません!


いいですよいいですよ、今君たちは最高に青春しています!! これぞ若さ、これぞ青さ、これぞ青春!! ああ、この渇きが潤っていくような感覚は久方ぶりですよ!!!!」



全身で歓喜を表現するドラゴンの異様さに気圧されそうになったが、どうにか踏みとどまる。



「何より、君だけではなく三上さんもそういう判断をしたのがいい!!


歌丸くん、君はただしく予想通り、いや予想以上に周りにいい影響を与えてます!!


この愚かしいほどに真っ直ぐに感情に従う判断こそまさに青春!! 私、感動していますよぉ!!!!」



「鬱陶しい……さっさと地上に戻ってろ!」



「おっとっと、そうですね、確かにこれ以上この場に留まるのは無粋でした。


早く染み抜きしないとスーツに跡が残りますしね」



その場に立ち上がり、今度は僕を見下ろすような形になる学長


ただ見下ろされているというだけで、更にプレッシャーを感じて思わずつばを飲む。



「最後に一つ、君にアドバイスをあげましょう」


「……アドバイス?」


「あのドライアドですけどね…………別にあの個体は君たちに対して演技をしているつもりはないのですよ」


「僕たちに……演技をしてない?」



学長の言葉を自分で繰り返し、首を傾げる。


それ……どういう……



「君にはあのドライアドの行動は矛盾しているように見えているんですが……それはあのドライアドが一つの意思の元に動いているという視点で見ているからこその矛盾です。


あのドライアドは、今になってもただしく人類の……いいえ、たった一人の味方のつもりなのですよ」



学長は口元にカップラーメン(カレー味)を持っていき、その中身を全部食べて手に持っているビニール袋に空の容器を入れる。



「助言はここまでです。


君たちが無事で、これから何をやろうとしているのかは教員には伝えておきますので、健闘を祈ってますよ。


是非ともイベントに間に合うように脱出してください」



そんな言葉を残して、学長はその場から姿を消した。



「…………ああ、そうか」



僕は学長の言葉を少しばかり考え……僕はあの時、勘違いで見当違いの怒りを抱いていたのだと悟った。



「もしかしたら……ドライアドを倒す必要もないのかもしれない」



多分、あのドライアドは…………エンぺラビットたちみたいに助けてあげなきゃいけない存在なのだろう。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る