榎並英里佳は許せない。
第21話 ギルドと書いて部活と読む。
入学してからかれこれ二週間が経過した。
「HYAHUHUHUHUHUHUHU!!」
下卑た笑みを浮かべながら笑う
上層でよく見るゴブリンを一回り大きくしたボブゴブリンだ。
ここ第七層では割と普通に出てくるタイプだ。
特徴としては僕の腰回りを超える位に大きな棍棒を振り回す怪力と、ラプトルほどではないとはいえ固い皮膚で単なる鉄の刃物ではすぐに刃毀れしてしまうことだろう。
しかし……
「私が抑える。紗々芽!」
「――
ボブゴブリンに向けてこの間揃った資金で購入した盾を構えて前に出る三上さん。
その盾にすかさず
ボブゴブリンの棍棒が放たれるが、真正面からその盾で受け止め、それどころかはじき返す。
続けて右手に持っていた剣で攻撃を行おうとする。
「
今度は武器の方に付与魔法を発動させ、剣が当たった瞬間にまるでバターをスライスしたかの如くボブゴブリンの腹を斬り裂き、その胴体を完全に分断した。
「よし、榎並そっちは――……もう終わってるわね」
三上さんが見ている方向を僕も見ると、そこには四体のボブゴブリンが地に伏せており、その眉間からは血が流れている。
「うん、やっぱりエンチャンターの効果って凄いね。
ただのナイフでこんなに簡単にボブゴブリンを倒せるなんて」
その死骸の傍らには、獣耳の少女――ベルセルクのスキル
ナイフは血で濡れているが、その体には返り血の一つもない。
「そう言ってもらえると嬉しいけど……正直ほとんど榎並さん本人の実力だよね」
苅澤さんが英里佳に施したのは鋭刃付与という、刃物の切れ味を強化させるだけのものだったはずだ。
それだけでこれほどの敵を一瞬で倒すとは……
「……流石はベルセルクね。
暴走のリスクがなければこれほど優秀なアタッカーはそうそういないわ」
三上さんにしてみれば、自分が一体倒す間に四体もの敵を屠る英里佳はとんでもなく強力に見えるのだろう。
まぁ、僕からしてみたらどっちもとんでもなく強いんですけどね……
「さて、それじゃ歌丸次はどこ?」
武器をしまいながらそんなことを尋ねてくる三上さん。
「ちょっと待って」
僕は目を閉じて意識を集中する。
今この場にシャチホコはいない。
代わりに、この場より先へ先行させている。
「
アドバンスカードから新たに習得したシャチホコのスキル。
シャチホコの歩いた足跡を僕が追跡できるというものだ。
目を開くと、視界が若干緑色っぽくなって、そして地面には蛍光色の足跡が続いている。
そして足跡のほかに、少し手前の壁を見ると
これはモンスターや罠がある場合の目印であり、モンスターで尚且つ僕たちでも進める場合はシャチホコは先行し、トラップの場合は引き返すように事前に打ち合わせをした。
「よし、こっちだよ」
シャチホコの足跡を進み、今日も僕たちは迷宮を攻略する。
そしてその結果、僕たちは歴代でもトップテンに入るくらいの早さで、七階層での討伐、及び採集クエストをクリアしたのであった。
■
「それでは、第七階層も無事突破ということでかんぱーい!」
「はいはい、いちいち騒がない」
その日の夕刻、僕たち四人は地上へと戻ってファミレスで夕食を楽しんでいた。
僕の音頭に誰も乗ってくれなかったが、僕たちの雰囲気はとてもよかった。
「でも凄いよね。
まだ一年生の大半は五階層で苦戦してる状況で私たちもう明日から八階層に挑めるなんて」
苅澤さんがドリンクバーで持ってきたアイスティーを飲みながらそんなことを呟く。
「そうね。私たちくらいの早さで攻略が進んでるパーティはまずいないでしょうね。特に攻略に学園側の制度が付いてからで考えると歴代最速でしょうね。
でも、戦力を考えるとそれもできて当然とは思えるわね」
野菜ジュースを飲みながら僕たちの方を見る三上さん。
「戦闘ではあまり役に立たないけど迷宮内では役立つナビゲーションと……スピード、テクニック、パワーをすべて兼ね備えた理想のアタッカー。
それを円滑にサポートできるエンチャンター、そして私が全体をしっかり指揮している。当然の結果よ」
なんかすごい自画自賛っぽいけど、事実そうなんだよね。
迷宮に潜るまでの行動とか、その他諸々僕たちがどう行動すべきかを三上さんは結構丁寧にマネジメントしてくれている。
おかげで迷宮内で「しまった」って思うことも少ないし、僕も順調にポイントを稼ぐことができている。
ぶっちゃけその気になればもっと深い階層にだって行けそうなところだけど、その辺りもしっかり考えているようで僕たち全員の能力値の強化にも余念がない。
正直安心してついていける。
彼女、結構管理職とか向いているかもしれない。
「きゅぴきゅぴ」
僕の前の机の上でサラダを頬いっぱいに詰め込んで食べているシャチホコ。
「お前ももう少しで攻撃系のスキルを覚えられそうだな」
「きゅうっ」
アドバンスカードと学生証の両方を見てなかなか順調だと思った。
まだ僕個人では新しいスキルは覚えてないけど、この調子ならすぐに覚えられそうだ。
「――おーおー、貧弱ヒモ野郎君は随分いいご身分ッスね~」
そんな時、唐突に僕たちの席のところまできた男子生徒がいた。
「いやはや、本当に羨ましいッスよ。
何にもできないザコのくせに女の子にあれこれやってもらってお前恥ずかしくねぇんッスか?」
「それ、僕に言ってるの?」
「当たり前だろッス」
……なんか、異様に“ス”のイントネーションがおかしい生徒だな。
どこかで会ったかな?
「えっと……初めまして」
「テメェ馬鹿にしてんッスか!?」
なんか怒られた。
「彼、確か同じクラスの生徒だよ」
僕が首をかしげているのが分かったのか、そっと英里佳が耳打ちをしてきた。
「なにイチャついてんスかこらぁあんっ!」
なんか怒鳴っているようだけど……周囲を見回して気が付いたのだが、まだこの時間はほとんどの生徒は迷宮にいる。
このファミレスでも、今のところ僕たちや目の前の彼以外に人がほとんどいない。
「君、一人でファミレスに? パーティの人は?」
「………………」
率直に疑問を口にした瞬間、目の前の男子生徒が固まった。
英里佳は僕同様に不思議そうな顔をする一方で、対面の座席に座る三上さんと苅澤さんは「あちゃー」って感じだった。
何故だ?
「きょ」「きょ?」
「今日のところはこれくらいにしてやるッス!
覚えてろよぉーーーーーーーーーーッス!!!!」
ダッシュでファミレスから飛び出していき「ちっきしょーーーーーーーーーーーーーッス!!」と叫びながら全力疾走していく。
「面白い人だね。
今度クラスで会ったら名前訊こう」
「やめてあげなさい。傷口に塩塗り込む気?」
「え? どういうこと?」
三上さんは「やれやれ」と嘆息して先ほどの男子生徒が走り去っていった方を見た。
「さっきの生徒は
後、素早い動きで敵をかく乱するスカウト兼アタッカーみたいな役割を果たすわ。
ただ、彼は健脚ではあっても、迷宮探索に役立つスキルが未だに習得できず、それどころか迷宮で一緒に行動した生徒が悉く迷って脱出に深夜まで掛かったとかいわれて現在多くのパーティから敬遠されているわね」
「く、詳しいね……」
想像の数倍以上に詳しい情報が出てきて正直びっくりだ。
「まぁね。
私たちのパーティ、できればもっと規模を大きくしたいと思っていろんな生徒の情報を集めてるのよ」
「現状のままで何か問題があるの?」
そう質問をしたのは僕の隣でリンゴジュースを飲んでいた英里佳だった。
「現時点では特にはないけど……先を見据えるともっとメンバーが欲しいわね。
歌丸本人が強くなることもそうだけど、歌丸を守る誰か一人がいると安心して榎並も戦えるでしょ。
あと回復役も欲しいところよね。もっと我儘を言うなら、遠距離攻撃ができる人員も欲しいわね。
物理系の攻撃が効き辛い相手に有効な魔法攻撃が使えるとなお良いわ」
「うん、そうだね。
私が覚えている付与魔法も、今のところ物理的な効果を引き上げるものばかりだし」
苅澤さんも結構な付与魔法を覚えたが、確かにその辺はまだキツイところがあるような気がするな。
「ただ、第一条件は口が堅いこと。そういう意味ではさっきの日暮は駄目ね。
とても秘密を守れそうにないわ」
確かに、僕個人でもシャチホコのナビ能力に加えてユニークスキルの件もある。
そして僕が一緒にいれば英里佳のようにベルセルクの生徒であってもパーティを組めるようになるという点も見過ごせないだろう。
このあたりは迂闊に口外すべきではないことは僕も理解できる。
正直、僕は弱いから脅されて上級生のバーサーカーに無理矢理連行させられるような気がする。
英里佳相手ならまだしも、そんなのはご免被る。
だけど……さっきの日暮くんのついては、
「そうかな?
話してみると案外しっかり者かもよ?」
「ああいう三下っぽいしゃべり方をする奴のどこを信頼するのよ」
「いや、なんか面白いし」
「あんた思い切り馬鹿にされてたのに呑気よね」
「半分以上事実だしね」
僕は苦笑しつつ、少し温くなったウーロン茶を飲んだ。
「結局、僕個人では戦う力はほとんどないし」
「でも、私は歌丸くんのおかげでこうしてみんなと一緒に行動できてる。
ずっと前から諦めていたことがこうして叶ってすごく感謝してるし、歌丸くんはもっと誇ってもいいと思うよ」
英里佳にそう言われるとなんだか照れしまうな。
「ありがと。
で、話戻すけど……口が堅いってのはあんまり条件に入れない方がいいんじゃないかな?」
「どうして? 一応あんたのためにその条件を加えているんだけど」
「うん、その点はすごく感謝してるけど……少なくとも僕が狂化を無効にできるってあたりはそのうちバレる気がするんだ」
「……理由は?」
僕の言葉に耳を傾けるようにする三上さん。
「そうでなくとも現状僕たちは目立ってきている。
一見お荷物にしか見えない僕がいる状態でだよ。そうなれば僕がいることにメリットがあるんじゃないかって見る人は見ると思うんだ」
「……まぁ、確かにそうよね。だけど、私としては尚のこと口が堅い人を仲間にしておきたいのよ。
いずれバレるにしても少しでも時間を稼いで、その間に戦力を強化して実績を出しておけばあんたを引き抜こうとか横槍入れてくる連中も減るでしょ?
迷宮学園の人員の引き抜きは結構えげつないわよ。
しつこい勧誘、脅迫やストーカー行為……そんなのあんたも嫌でしょ」
「ん……なるほど…………確かにそれは嫌だね」
もしかして世のストーカーに怯える女性の心情ってこんな感じなのだろうか?
「だったらいっそ“ギルド”に所属するのはどう?」
そんな風に切り出してきたのは英里佳だった。
「ギルド?」
僕はマンガやゲームの知識で何となく想像できたが、苅澤さんはその単語だけではわからなかった様子で首を傾げる。
「他の学区で言うところの“部活動”と思って。
放課後は基本迷宮攻略に励む北学区だけのもので、上級生が下級生に攻略のノウハウを教えたり、一緒に攻略に挑んだりする学年関係ない大規模なパーティってイメージすればいいかも。
ギルドによっては攻略のスタンスに違いは出るけど、ギルド所属の学生が他の所属の学生と組む場合はあらかじめ迷宮で得られる報酬についての分担を書類で提出する手続きが必要になるの。
そしてギルド間での勧誘は注意されるものだから、先にそういうところに入っちゃえば、歌丸くんの引き抜きもしづらくなるんじゃないかと思って」
そんな英里佳の提案に、三上さんは難色を示す。
「そのギルドで歌丸をいいように利用される可能性があるでしょ。
変なところに入ると、歌丸は在学中ずっとこき使われて酷い目に遭うわよ」
「……三上さん、さっきから歌丸くんの心配してるみたいに言ってるけど、彼の持っている能力を独占したいだけなんじゃないの?」
「なんですって?」
おや ふんいき の ようす が ……
まぁ、そんなやり取りに僕と苅澤さんは内心で「またか」と思ってしまうわけだが……
「歌丸くんの能力を利用して、今一番いい思いをしてるのは貴女でしょ。
このパーティのリーダーとして成績上位になればあなたも恩恵が得られるものね。
どうせ優秀者に与えられる特典が目的なんでしょ。もうすぐ中間試験だもの」
「アンタが一番歌丸の恩恵受けてるでしょ。
自分は違いますみたいなスタンスで語ってるけど、歌丸とセットじゃないとパーティだって組むことできないこと忘れてるんじゃないわよ」
「忘れるわけないけど、そうやって歌丸くんを縛るようなことはやめて。
彼は貴女の道具じゃない」
「勝手に人のこと束縛強いみたいに言わないで貰える?
そもそもこいつが放っておくととんでもないことやらかすのはあんたが一番理解してるでしょ?
むしろあんたが人一倍気を遣うべきでしょうが」
「その時は私が歌丸くんを守る。
だからそうやって彼の意思を曲げるようなことはしないで」
「そんなこと一度もしてないけど」
「してた」
「してない」
「してたっ」
「してないっ」
徐々に白熱していく一方で内容が不毛なものに変わっているような気がする。
このやり取りに似たようなことがこの二週間の間に何度かあった。
そして最後は結局「仕方ない、現状維持で」という風に収まって終わるのだ。
「この間も似た内容で口論してたよね、この二人」
僕は苅澤さんに隣の二人には聞こえない程度に声量を押さえて話しかけた。
「確かその時は歌丸くんに合わせて歩く速度を変えるかどうか……
その前は歌丸くんの好みに合った携帯食料をもっていくかどうか……
さらにその前に歌丸くんのポイントを稼げるように立ち回り方を変えるだったかな?」
「回を重ねるごとに内容がスケールダウンしてる気がするんだけど」
「あはは……話す内容は案外どうでもいいんじゃないかな?」
「というと?」
「多分、これが二人なりのコミュニケーションだと思うよ。
二人とも、最初の時点ではちょっと行き違いあったでしょ?」
「あー……確かに」
あの時も僕のアドバンスカードが原因だったかな。
結構ギスギスした雰囲気もあったし……確かにその時に比べれば二人の会話も結構和らいだ感じだ。
「二人とも人と接するの苦手だから、こうやって議論形式でお互いの距離を測ってるってことかな?」
「そうかも。
みんながみんな歌丸くんみたいにコミュニケーションが上手いわけじゃないし」
苅澤さんの言葉に、僕は一瞬意味がわからなかった。
「僕が、コミュニケーション上手い?」
「うん、凄いと思うよ。
だって最初にあった二人がこんな風に今は同じパーティで、こうして話せるようになったのって歌丸くんが間に入ったからだし」
「それは二人の気が実は合うとかじゃないの?」
「それもそうかもだけど、歌丸くんがいないと成立しなかったよ。
実は友達たくさんいたんじゃないの?」
そうやって笑いかけてくる苅澤さんに、僕は思わず苦笑を浮かべてしまう。
「ううん、一人もいないよ。
昔は……遊んでた子もいたけど、すっかり音信不通になっちゃったし」
「……そう、なんだ。
あ、シャチホコちゃん、こっちのニンジンも食べていいよ」
僕があまりこの話題に触れて欲しくないと察してくれたらしい。
苅澤さんは自分のテーブルに置かれた野菜スティックの一本をシャチホコにあげていた。
未だに隣で二人が口論を続ける一方で、僕はそんな光景を眺めて思う。
――楽しいな。
――こんな日が永遠に続けばいいのに……
「……まぁ、早ければ卒業までだもんな」
そんなことを呟きながら僕はウーロン茶を飲む。
そんな時、足音が僕たちの席に近づいてきた。
「あ、やっぱりレンりんだ」
一人の小柄な女子生徒がやってきて声を掛けてきた。
「あ、瑠璃先輩」
そこにいたのは、以前入学二日目に廊下であった生徒会で書記をやっている二年生の瑠璃先輩だった。
「レンりん、よっす~。
これはこれはレンりんったら顔に似合わず案外プレイボーイしてるのかにゃ~?」
英里佳や三上さん、それに苅澤さんを見てあからさまにニヤニヤと笑う。
「みんな僕の仲間です。
今日第七階層を突破してそのお祝いってことで」
「うっひゃー、すごく早いね。
その時期私なんてまだまだそんなに行ってなかったよ」
「あの、歌丸くん、この人は?」
いつの間に口論を止めた英里佳が僕にそんなことを聞いてきた。
「この人は
前廊下で会って話したんだ。
英里佳は気絶してたから知らないだろうけど、ラプトルから僕たちを助けてくれた白いマントの先輩いたでしょ?
あの人と同じ生徒会役員で書記やってるんだって」
「へぇ」
「あの時の先輩と同じ……」
英里佳と苅澤さんは納得した様子だったが、一方で三上さんは驚きの表情をしていた。
「生徒会役員って……あんた、そんな人たちとも知り合いだったの?」
「え、あ、まぁ一応」
「……あの、瑠璃先輩……お聞きしたいことがあるんですけど、よろしいですか?」
「はいはーい、別にいいけどお名前聞いてもよろしいかにゃ~?」
「し、失礼しました。
私は
「ふむふむ、じゃあ“しーたん”だね」
「え……し、しーたん?」
「他の二人は~?」
この先輩マイペース過ぎない?
三上さん唖然としたままスルーだよ。
「えっと……
「さめっち」
「
「リカちゃん」
「「えぇ……」」
二人とも唐突なニックネームをつけられて困惑している。
“さめっち”はまだわかるが、“りかちゃん”ってもう別の人の名前っぽい気がするんだが……
「で、しーたんの訊きたいことって何?」
「あ、はい……こほんっ
その、生徒会が直々に運営しているギルドがいくつかありますよね?
瑠璃先輩も、そのうち一つを運営しているとか」
「ああ、風紀委員
(笑)って……何、生徒会が運営しているギルドってそんなネットスラングで馬鹿にされるような組織なの?
「風紀委員はわかるんですけど……
その“かっこわらい”って何ですか?」
ネットに疎そうな苅澤さんがそんな質問をした。
「私がそう名付けて書類提出したらそれを学長が認可して、正式名称になったの~」
スラングじゃなくてまさかの正式名称ッ!?
そしてまた学長かッ!
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