1-4)「上手」を目指すときに②
細かく自分の目指したい「上手」が浮かんだら、まず自分がそれを出来るかどうか考えてみてください。チャレンジするときはあまり大きな作品じゃないほうがいいかもしれません。ちょっとお試しくらいの気楽さでやるのもありかな、と個人的には思います。
もしそのチャレンジが「辛い」「苦しい」となったら、一度立ち止まってください。がんばって書き上げられそうなら書き上げてしまうといいと思いますが、無理でしたら一回距離を置きましょう。大きな壁を乗り越えるために苦しんで苦しんで登り切る人もいれば、小さな階段を一個ずつ上る人も居ます。貴方はどちらでしょうか?
自分が出来ないと認めるのは苦しいかも知れません。他の人が出来るのにと思うのかも知れません。それでも頑張りたい、自分はこれがほしいと思うなら、細かい目標を決めましょう。
実のところ階段の高さは人それぞれです。得手不得手が人それぞれ違うように、誰かにとっては低い階段だとしても、貴方にとっては高いことがあります。逆もしかりです。
たとえば台詞ばかりで地の文章を増やしたいとき。とにかく描写を増やせばいいかと思ったら、逆になにを書けばいいかわからなくなった、という場合があるかもしれません。そしたらそれはいったんおいときましょう。長く書けばいいというわけではありませんが、もし増やしたいだけなら「台詞いくつ続いたら一行地の文を無理矢理でも入れる」としてみる。これも大変だったら、お話じゃなくて短文でキャラクターの紹介とかしてみる。単語を辞書で引いてみる。
凄いさっくりした区分けですが、出来なければ出来ることに落としていくのは自然なことだと思います。どうしてもやれるはず、と階段を大きく設置しがちです。でもそれで上るのが嫌になってしまうなら、なにならできそうかな? と考えてみてください。
一個ずつ。飛び越えてすいすいいける人はきっと才能があるのでしょう。けれど飛び越えられなくたって、ゆっくり上ればいいはずです。だって、物語はいくつになっても楽しめる、最高の娯楽ですから!
出来なくても、当たり前。出来たら最高に気持ちいい。本当に何もできない事なんてきっとない。
上を見たらきりがないといいます。上を見るなとは言いませんが、今自分の足元を見て階段を上らないと転んで足を挫くかもしれません。
どうせ転ぶなら、怪我しないように転びましょう。自分が出来ないと思うと苦しいですが、出来る事を見つけるときっと楽しいです。
苦しくなったらやっぱり「上手」はいったん置いといて。貴方の物語、まずは生み出してください。大好き、を大事にしましょうよ!
その「好き」はきっと自分の糧になりますよ。
(2016/12/20)
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