一抹の勇気

ごめんなさい。


あたし、嘘ついてたんです。

ほんとは知ってたんです。


ずっと前から。


でも……何もしないで眺めるばかりでした。


――勇気がなかった。


そんなあたしはあたしの事が嫌いで……嫌いで。

そんな自分を変えたくて……変えたくて……。

でも、そんなある日。

あたしはようやく覚悟を決めました。

きっとここで逃げたらあたしはずっと後悔する。

変えるんだ……変えなくちゃ……。  


――その日、あたしは一抹の勇気を振り絞りました。


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