チャプター2・森の中

ラティ:……ところで、何故私がまとめ役に……?


戦士がリーダーなのはファンタジーRPGの常識である。


ナガト:そういう気質だからじゃないの?

ラティ:王に散々な仕打ちを受けて以来リーダーの座は懲りたのだがな。

シャルロット:だってリーダー経験あるんでしょ?私なんて他の人まとめられないし

ラティ:リーダー……とはいうが、形骸的なものだったのだぞ。一時とはいえ、あのようなものに仕えていたこと、私の恥だ。

GM:まぁ、そんなことを話しながら、皆さんは目的の地点へとやってきましたー。

ラティ:そう言えば、救援要請に来たのは一人だったよね?

GM:そうそう。

ラティ:でも、『彼らは食料を奪われた』だったな?

GM:です。

ラティ:捕虜がいるのか

GM:おそらく、追いかけて返り討ちにあって捕まったか、それとも、ばつが悪くて逃げ出したか、のどちらかでしょうw

ラティ:嘆かわしい話だな

GM:と、そこに、がさっと物音が!!

ラティ:ム……!!

ナガト:なんだネコか?

シャルロット:それとも、うさぎでもいるのかしら? そうだったら明日は鹿を見るのかしらね

ラティ:妖怪首おいてけではないだろうな?


そんな妖怪は、この世界にはいませんw


GM:皆さんがそちらのほうに視線を向けると、そこにはゴブリン二匹が!

ラティ:出たな蛮族め!!覚悟しろ!!

ミクラス:あら、マズそうな獲物ねぇ……。

ナガト:食料の箱の開け方でも聞きに来たのか?

ラティ:武器を構えて戦闘態勢

ゴブリン(GM):ひゃあっ!!

GM:ラティが武器を構えたのを見ると、ゴブリンはあわてて、森の奥へと逃げていきます。追いかけますか?

ナガト:ぼく悪いゴブリンじゃないよプルプルってことはないよね?

ラティ:逃げる前に誰か魔法で足止めできないか?

ナガト:こんな序盤で巻物はさすがに

GM:ですが、素早ければ追いつくことは可能ではあります、と言っておきます

ラティ:私は敏捷27だが……。

ナガト:敏捷21

シャルロット:……敏捷11

ミクラス:18しかないからお任せするわ~

ラティ:やれやれ……と言いながら槍を持って突撃

GM:では、敏捷チェック10をお願いしますー

ラティ:ナガト、お前も来い!!

ナガト:らじゃ

ラティ:2d+5

DiceBot : (2D6+5) → 6[4,2]+5 → 11

GM:おー、成功ですねー。では、無事に追いつきましたー

ラティ:逃がさん……!!

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