【舞妓さん】

 とりあえず、『京都』『舞妓』『修学旅行』で検索してみる。

 すると、沢山のリストが出てきた。

 それを音羽がいつになく真剣な目で精査する。

「ここ~」

 そして、一つのリンクを指さした。

 言われたとおりクリックすると、『舞妓鑑賞(修学旅行向け)』と書かれてHPホーム・ページに飛んだ。

「舞妓さんの舞いを見ながら食事……」

 羽音が書かれた内容を読み上げる。

「おしゃべりしたり~、一緒に写真も撮れるって~」

 その続きを読んだ音羽は、興奮気味に頬を赤らめた。

「うん」

 意外なところから答えが転げ込んできて、羽音は思わず頷いた。

「いいかもね」

「やった~!」

 羽音の言葉に、音羽は諸手を挙げて喜んだ。

 そんな姉を見て、自分まで嬉しくなる羽音だった。

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