【見つけにくいものですか?】
そんな表情もコンマ数秒だった。
「どれどれ~」
音羽は直ぐにいつものほんわか笑顔を浮かべると、羽音の肩から顔を出して、ノートPCの画面を見た。
「薫が言ってたのは、ここだと思う」
そこには、京都国際マンガミュージアムの
「買い物は、新京極がいいみたい」
それから、開いていた別のウインドウをクリックしてアクティブにする。
「大きなデパートやスーパーもあるみたいだけど、さすがに……ね」
ふむふむと頷いてから、音羽は聞いた。
「それで~、わたしのは~」
「まだ」
すると羽音は冷たく答えた。
「え~っ~」
その態度に、思わず目を見開く音羽だった。
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