【自由行動は?】
メンバー表を書いてから、羽音はみんなに聞いた。
「自由行動は、どうしようか?」
修学旅行では、一日目と三日目が全体行動。二日目が班ごとの自由行動になっていた。
行き先とルートは事前に申請しなければならない。こっちは今日、決めなくてもいいのだが、早めに決めてしまった方がいいだろうと羽音は考えていた。
なのだが……、
「お買い物の出来るところと……」
まず琴美が先陣を切った。
「美味しい物が食べられるところがいいなぁ」
そして、明るく笑う。
「京都には日本でも屈指の漫画博物館があるそうだ」
薫は真顔で言った。
「可愛い女の子のいっぱいいるところ~」
音羽は、ほんわか笑顔を浮かべた。
「みんな、京都、関係ないじゃん」
あまりに見当違いの発言に、頭を抱える羽音だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます