【ジャンル?】
「だったら、普通に文芸作品を舞台化しようよ!」
それでも、羽音は必死になって食い下がった。
「既存の作品は脚本化されたの読んじゃったから~、駄目~」
音羽はほんわか笑顔で否定した。読書家の音羽は、勉強で図書室にあった文芸作品とその脚本はあらかた読んでしまったのだ。
姉の言い分はわからなくはない。それでも羽音は懸念の顔をする。
「なんで、羽音ちゃんは反対なの?」
それまで事の成り行きを見守っていた琴美がわからないような顔をした。
「……薫が書くジャンルが問題なの」
すると羽音は渋々といった表情で言った。
「ジャンルって?」
琴美は首を傾げた。
「
それには音羽が答えた。
「同性同士の恋愛ものだよ~」
そして、ほんわか笑顔を浮かべる音羽だった。
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