【そして、今……】
そこで琴美は、はたと気付いた。
(ってことは、もしかして今も……)
甘ロリ服を着ている。
ならば、やはりつけてないのだろうか?
琴美は、いけないと思いながらも、舐めるような視線で音羽の上から下まで見てしまった。
(上下とも……)
その妄想に、琴美は顔を紅潮させた。胸の鼓動が早くなる。
(あたしだったら……)
恥ずかしくてそんなマネはできない。
そこで不意に音羽と目が合った。
「!」
琴美は慌てて目を反らそうとした。しかし……、
「つけてないよ~」
「!?」
にっこり微笑む音羽に、心臓が飛び出すんじゃないかと思うぐらいびっくりする琴美だった。
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