【確認作業】

「あはは……わかっちゃった?」

 誤魔化し笑いを浮かべて、琴美は頭の後ろを掻いた。

「うん~」

 音羽はほんわか笑顔で頷いた。

「そんなに熱い眼差しで見詰められたら~……ねぇ~」

 右頬に手の平を当てて、音羽はちょっと照れたような笑みを浮かべる。

「ごめん」

 琴美は素直に頭を下げて謝った。

 だが、音羽は全然、気にしてない様子で琴美に言った。

「なんなら~、確かめてみる~?」

「えっ!? いいの?」

 驚き半分、嬉しさ半分で、琴美は声を上げた。そして、恐る恐る音羽の胸に手を伸ばす。

「あっ……、本当だ」

 服の上から触ると、ブラの堅さは無く、生の感触が伝わってきた。

「……君らは、公衆の面前でなにやってるの?」

 そんな二人を呆れ顔で見る羽音だった。

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