【追加リスト】

 音羽と羽音は顔を見合わせた。

「あたし達も買っていく?」

「うん~」

 羽音の問いに、音羽はほんわか笑顔で頷く。

「でも、おとは、お財布、大丈夫?」

 心配そうに羽音は聞いた。

「大丈夫じゃない~」

 途端、音羽はしょんぼりとする。

 午前中に散在したツケが回ってきたのだ。

「仕方ないなぁ」

 そんな姉が見ていられず、羽音は目を閉じて溜息をついた。

「あたしが貸してあげるよ」

「ありがとう~! はのんちゃん~!!」

 妹の心遣いに、音羽は慢心の笑顔で喜びながら、羽音に抱きついた。

「わぁー! 抱きつかないのぉ!」

 周りに人が沢山いるので、恥ずかしくなり慌てて引き剥がす羽音だった。

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