【母の肖像】
「じゃあ、性格も音羽ちゃんに似てるの?」
双子の母親に
「ううん~」
しかし、予想に反して音羽は柔らかい笑みを浮かべながら首を横に振った。
「性格は~、はのんちゃんに似てるよね~」
そして、妹を見ると同意を求める。
「そうかなぁ?」
が、羽音は気に入らなそうに眉を僅かに跳ね上げた。
「あたしは、あそこまでガサツじゃないよ」
そからから肩を竦めて全面的に否定する。
「でも~、てきぱきしてるところとか~、サバサバしてるところとか~」
それでも音羽は、ほんわかと笑みを浮かべて諭すように言った。
「わたしに~、すぐツッコムところとか~」
そして、慢心の笑顔でニコニコと微笑む。
「それは、音羽がおかしなこと言うからでしょう!?」
そんな姉に思わず眉をつり上げて、またもやツッコミを入れてしまう羽音だった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます