【母親似?】
「え~っ~!」
呆れ顔で自分を見る羽音に、音羽はちょっと声のトーンをあげて抗議した。
「お母さんのお酌は~、結構、重労働だよ~」
「まぁ……、確かにそうだけど」
濁った目で姉を見ながらも、羽音は同意した。
「?」
と、今度は琴美が不思議そうに首を傾げる。
「お母さん、娘をはべらかすのが趣味なの」
それに気付いた羽音は、溜息混じりで説明した。
「直ぐに、横に来いって言うよね~。それでいろんなところ、触ってくるの~」
ほんわか笑顔を浮かべながら音羽が、補足を加える。
「わぁ~、なんか音羽ちゃんみたいだねっ!」
それを聞いた琴美は、何故か喜びの笑顔ではしゃいだ。
「えへへ~、そんなに褒められると照れるよ~」
「いや……別に褒めてないから」
嬉しそうに笑う音羽に目眩を覚えつつ、疲れたようにツッコミを入れる羽音だった。
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