せっかくならクリスマスに読んでおけば良かった物語でした。
「サンタクロース」が世界の影で暗躍する世界。
彼らは「夢渡り」という特殊技能を使い、子供たちに笑顔を届ける。
けれど、この町のサンタクロースはとてもそんな聖職者には見えない二人組で――という導入から始まる物語は、気付くと次々にページを下へと送ってしまう力を持っています。
テンポが早く飽きが来ない構成、深くは語られないものの端々から感じ取れる世界観、主人公と師匠との遠慮のない会話から見える絆のようなもの。どれも僕好みです。
ネタバレを避けて作品の印象を例えるなら
――年末特番アニメスペシャル(伝わるかな)でしょうか。
長さも中編程度でサクッと読めるので、何を読むか迷っているのでしたら一話を開いてみてください。