第6話 とろとろな生活 いたずらな生活
それからはぼくたち、いたずらっこふたりで過ごしたんだよ。
ままもぱぱもいるけど、ふつうはにこにこしながら、
ぼくたちの取っ組み合い見てたりするよ。
でもね、ある寒い朝、せどが変だった時があったな・・・
「どうしたの?」
「うでがいたいの、持ち上げられなくて・・・」
「たいへん!ままー!」
ままを起こしてきたけど、おはよう、
ってにっこりしてるばあいじゃないよ!
「まま、まま、せどがね、せどがね・・・」
って言っても、ままは、
「おぅ、今日も元気だねー!」
って!
そのときふと、ままの手をぺろぺろ舐めるせどがいて、
ままはなんかおかしい、っておもって、なにやらあっちこっち、
「ここは?」
「こっちは?」
って言ってたけど、ちっちゃなハコだして、なにかしてたら、
慌ててこんどはぼくたちが入ってきたおっきなハコだしてきて、
そこにせどをそっといれて、つれてっちゃった!
「ぼくもいくー!」
って言っても、
「おるすばんしててね。」
だって。
おるすばん、ってなんなのかな。
なんだかはじめてひとりになったきがした。
はやくかえってきて、せど。
はやくかえってきて、まま。
やることがなくて、とりあえずうろちょろしてみた。
やることがないから、とろとろした。
そしたら、がちゃっておとがして、ままがかえってきた!
「まま!まま!せどは?せどは?」
ぐるぐる、ままの足をぐるぐるしてたら、
ままがぺたん、っておすわりしてね、ぼくにいったの。
「セドはね、数日の間、入院ですー!骨が折れてたので、そのまま入院!」
「明日もお見舞いいかなくちゃ。」
にういん?
おみまい?
ぼくははじめてきいたから、よくわからなかったけど、
とりあえずままがほっとしたかおでいっぱいだったから、それでよかったんだ。
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