第4話 敵襲来

私立漢ヶ丘高等学校学園祭当日ーーー


沢山の人々で賑わう中、

弐年参組の漢達はチョコバナナの販売に精を出していた。


「うおーー!わしらのチョコバナナ喰わんかい!」

「わしらの反り返って黒光りするチョコバナナ喰わんかい!」

叫ぶ漢達。


そこへオクトパス・松尾がギャルに声をかける。

「お嬢さーーん!わしのチョコバナナ喰いませんかー!?」

しかし、連れの米兵がオクトパス・松尾を見下す。

「ん?なんだこのダセェ髪型したヤロウは(英語)」

「なにィ!!」

そこへ登場したのは生活指導教員の鬼熊(おにくま)。

「貴様らぁ!我が学園が舐められてどうする!田座鐚(たざわ)!こいつらに英語で『このイカ野郎!』といってやれ!」

現れたのはクラスいち秀才のかけ算九九・田座鐚。

「押忍!田座鐚!英語で『このイカ野郎』言わせて頂きます!!」


「ジスイズ・テンタクルス!!」


すると米兵がまばゆい光で輝きだした。

本性を現した米兵の姿は、アフリカで見たレインボー・コモドオオトカゲだった!

トカゲ「ばれては仕方がない。あれを見よ」

トカゲが指差した先には、空中に吊るされた邪鬼狭 剛がいた。

「つ、剛〜!」

オオトカゲがおもむろに拳を握ると、なんと剛の五体が弾け飛んだ。

「ゲエーッ!!」

「こやつの体を12個に分けた。蘇らせたくば我が11人のしもべと我を倒し、別れた体を制限時間内に組み直すことだ」


突然校庭に12の宮殿がせり上がり、オオトカゲは最上位にある宮殿に消えていった。

剛の体の12個の部位は、各宮殿へと飛来していった。


決戦の火蓋は落とされたのだった。




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