第17話 独裁
第十七話 独裁
民主主義に危機が起こる、ある大国が愚民政策を取り始めた、いわゆるヒトラーがやった反対者を暗殺し、世論を操作し自分の思いのままにするファシズムである。国際連合の警告を無視したその国は無差別テロに手を染め、隣国を脅し始めた。いわゆる血の八月作戦である、その国は隣国の民主主義国家をたった一週間で制圧し、民主主義国家は驚愕した。国連は直ちに緊急会議を招集し、このファシズム国家に対して地球統合軍の派遣を決定した、これが地球で起きた21世紀最大の戦争の始まりのいきさつである。
「おおい、聞いたかニュース、例の戦争のことだよ」
「知ってる、知ってる」
「地球統合軍が結成されたってよ」
「なんてこった、やばい国だと思っていたが、たった一週間で一国が制圧されるだなんて」
「これから、国連の非常事態放送が流れるぞ」
「皆さん民主主義国家が一週間で制圧されました、あの独裁者は全世界を敵に回すつもりです、あの物は原子力発電所を人質に全人類に脅しをかけてます、まさに死なばもろともです、皆さん冷静に政府の指示に従って避難してください、また予備役と志願兵を動員します」
「よし、地球統合軍に志願するぞ」
「チェン、カール一緒に行こう」
「もちろん」
宇宙港は志願兵で一杯だった、
「志願兵の皆さん、スペースエレベーターをフル稼働してます、順番に乗り込んで下さい」
「いよいよだ親に別れは言ったか」
「もちろんだよ」
降下が始まり地球の基地に着いた。
「志願兵の登録をしています、まず指定をされた窓口に行ってください」
「スペースコロニー7からですね、最前線への軍の直行便が出てます」「頑張って下さい」
「はい」
僕らは飛行機で最前線に飛んだ。僕らは空間騎兵の隊に所属となった。最前線の基地は次々に送られてくる予備役や志願兵に渡す武器のトラックが次々と入って来ていた。
「ヘリコプターの操縦士ですか、僕はできます、資格もあります!」
「今度の作戦には戦闘ヘリの操縦をさせて下さい!」
イーグルは言った、
「よく言った小僧、ヘリを一機任せる、仲間もつんでいくといい」
「あーあ、威勢いいと思ったらイーグルチームの皆んなか、頼むぞ活躍してくれ」
「はい!」
秘密理に作戦が立てられた、原子力発電所奪回作戦だ、砲兵で発電所の周りの敵を叩いてたあと、空挺師団が軽装でつっこむ、とまとまった。
「明日、地上軍を侵略された国を奪回すべく、電撃的に機甲師団を投入する」「そして
発電所を空間騎兵で取り返す!」
そして翌日の明け方、作戦は決行された。最新のホバータンクGー80の車列で盾を作って
主力戦車陣がパタゴニアの大地を突き進んで行くあっちこっちで破壊された車両が煙をあげていて、進撃が快調なのを感じた。敵の戦線を噛み破った機甲師団の後から、空間騎兵のヘリが原子力発電所へ向かう、ヘリボーン作戦だ。
「行くぞ俺たちの出番だ」
チェンは敵を発見する望遠レーダーを必死に見つめている。一時の方向に対空ミサイル車両が見つかった。
「やばい、対空ミサイル車両だ早く叩こう」
カールはミサイルのコントローラーを叩き、
「敵を確認、ロックオン」「いつでも打てるぜ」
「よし三連射、沈黙させろ」
ロングランスミサイルが発射されミサイル車両は火だるまになった。自走砲の部隊が原子力発電所の周りを叩きはじめた、ホバータンクが輸送機から切り離され原子力発電所に着地した、ホバータンクは敵の戦車を次々に撃破し辺り一面黒い煙で覆われた。
「よしいくぞ」
僕らはヘリを発電所の敷地に止めて、発電所の電源室に突進した。
「榴弾は使うなよ、銃だけで制圧するんだ!」
「了解!」
電源室の周りには一個小隊が駐屯していた、
「ホバータンクに連絡、突撃を支援してくれ」
空間騎兵の連絡兵が無線で機甲大隊と連絡を取り、ホバータンクを三両回してもらえる事になった、
「大隊長、ありがとう」
礼を言って、戦車の銃撃で怯んだところを電源室のバリケードを突破して、中に入った。マシンガンを打ちまくったら、敵の兵士はバタバタと倒れのこりを狙撃銃でチェンが始末した。その後予備の部隊が電源室の周りを固め、戦闘は終わった。僕達は残りの建屋をリチャード隊長の部隊が押さえ込み、見事に発電所の奪回に成功した。リチャード隊長と戦車大隊の隊長フィリップ隊長が握手している。しかし独裁国家も自国との要所に部隊を集結させ決戦の構えを見せた。リチャード隊長とフィリップ隊長も敵側面を噛み破る作戦に参加し、他の迂回部隊と共に作戦の説明に入った、
「各小隊の諸君、敵は対戦車壕にこもりダガロンダ市に立てこもっている、抵抗は激しいだろう意見は?」
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