第4話 生造
探偵団 イーグル・チーム
青木 成三
第4話 生造
『地球』母なる星、80億もの人がいる人類最大の宇宙船。そして人類の負を背負う、大宇宙船『地球』しかし今も第三話で言った通り国々が別れ核を持つことによって平和を保たれているという不思議な世界『地球』
しかし宇宙の人にも一応不思議ではすまされない、宇宙の人にもアメリカや中国やアフリカやヨーロッパの国の問題はまったくの無視ということではすまされないのだ。
そのため地球のどこかの国の国籍を持っている人がほとんどだ。この複雑な国と言う。
ある意味一見かかわりない話にも投票という権利を残してある、市長はそのコロニーの人の投票でまであったとしても。
又義務教育、(高校まであるのだが)を修めた者にも投票する権利がある、そんな世界なのだ。ということはもちろん、探偵団のみんなにも投票する権利があるということだ。
ここで大事なことを忘れちゃいけない。一応地方自治として市長選はあるのは当たり前として、国政についての投票権もあるのだ。
英人は大阪出身で日本の国政の、カールはベルリン出身でドイツの国政、チェンは香港出身で中国の。
このことについてはもめにもめたのだが、
母国を大切にする人が多くて結局この形となった、一応宇宙のことは基本的に国連が決めているのだからしかたなかった。
この年地球統一選挙があり、
「うーん民主党もいいし、自民党もいいし、社民もいいし、かといって共産党も捨てがたい」
いろいろ考えていたが結局自民党にいれた。
まっ一応与党がんばってるしな。
「何といっても150年の歴史があるもんな。」結局自民党に決めた。
カールも選挙を行われる時にはいろいろ悩んでいる。
なぜこんな形になったかというと、一時宇宙開発反対派が台頭したことがあったからだ。
宇宙の人にあまりに好条件をあたえすぎる。と反発する勢力があったため、各個人の母国の宇宙開発推進派に票を入れてもらうためだ。
大体の国では資本主義をとっているのだが。
一部社会主義のような主義をとってる国もある。資本主義は格差社会を助長するので苦しい国もあるのだが。なんとか宇宙開発にお金や資材を出してくれている。
結論、地球では国によってまだ苦しいところもある。
「共産党は社会を改革する時、有効なこともあるからなぁ」
とカールはつぶやいた。
「このまま順調に発展していけば保守派の功績も大きいしー」
と又つぶやいた。
「いいよなカールやヒデトはいろいろ悩むことができて。」
とチェンはつぶやいた。中国、まだ普通選挙がおこなわれていない唯一の大国。
「中国でも民主化勢力が影で力を持ちつつあるから。大丈夫だよ時期に選挙や政党制へ移行するさ」
「心配すんなよ、もはや共産主義は時代おくれさ」「官僚がおいしい職である以上、はね」
「まぁ中国の人も馬鹿でないからね」
細かい問題は腐るほどある。しかし経済の安定には国際協力がしいて言えばチームワークににたものが人類の発展に大きく力になったことは現実だ。
「それにしても日本は平和だな。このチームワークに似た力を僕は誇りに思っている」
「何と言っても母国てこともあるし、その歴史や社会のシステムに勉強になることはおおいにあるね」
と心の中で思った。
この世界も人類の最大の宇宙船、『地球』
なしでは死滅してしまうことは確実だ。
2090年から2年後の今、火星の人口は一億を越えるようになってきた。独立運動が
起こりつつある、複雑な手続きをして投票しなければいけない、新しい植民地のやっかいな所を独立して自分自身の手で大統領を選び完全に自治権をえようとする運動だ。今もまた世界は変わり続けているのだった。火星の大統領候補の一人はたしか小路さんとか言ったはずだ。
うまく独立すればいいけど地球との関係は
非常に緊迫している、独立戦争をおこそうとする人達もいないわけではない。
さて、話が長くなったのでやめておこう、
またイーグル・チームに仕事がまわってきた。
スペース・ステーションの警備の手伝いだった、過激なもの、犯罪歴がある者が宇宙に出てこないようにチェックするのがスペース・ステーションの役割であり、またここから地球から来たスペース・コンボイ(直進して宇宙へ地球からやってくるのではなく、ゆっくりゆっくりと昇っていく宇宙船)で昇ってくる物資の集積場でもある、ここから人や物資が運ばれていく、各コロニーに、また月に。
また火星へ、金星に。逆に宇宙で作られた物資はここを通って、地球のスペース・ポートに運ばれていく、ここは地球と宇宙との中継地点である。
地球の人はここからが宇宙だといい、宇宙の人はここからが地球だという。聖なる中継地点それがスペース・ステーションだったりする。
「しっかし難しいよなー。地球の善悪てやつは」
とカールは言った。
「こっちでは悪であることがあっちでは善だったりする不思議な世界だ」
とチェンは言った。
いろいろな人が宇宙へ向かって旅立っていく。アメリカの人、ロシアの人、イスラエルの人、アラブの人、アフリカの人、ヨーロッパの人。
しかし時たま難題が起きる、体外受精てやつだ、これは自然の力の範疇に入るのか、そうでないのか大議論がおこった。結局スペースコロニーに入ってくることだけは市長達の会議で許可が下りている。
しかしコロニーでこのことをするには特別の許可がいる。
また難しいことの延長として男女の産み分け技術がある、しかしこれは地球でも特別の許可がないとだめである。この問題は男女のバランスが崩れることが問題だということになっている。だから地球でも禁止だ。
しかし、僕達はもっと悪事を考えてる人に出会うことになる。
「なにかを隠しているのではないだろうか」
そんなカンが働いた。
「その人物は研究者風なのに、どこか落ち着かない態度をしていたからだ」
厳重にチェックしたあげく出てきたのはコンピューターのハード・ディスクだった。
それをカールがコンピューターにつないで
そのデータを見た。僕が見ても全然わからないので、またカールとチェンの間でいろいろな会話がかわされた、そしてチェンがいった。
「これは、もしかして、こんな重要なものをもってくるなんて」
とチェンはつぶやいた。
「これは自分自身の遺伝子から妻の胎内をへずに人間を作る方法だぞ」
とチェンは吐き捨てるように言った。
即刻、その研究者は地球へ送り返された。
またも、悪事は未然に防がれたのであった。
人が女性をへずに子供を作ろうとすることは非常に危険なことだ。それは家庭の愛がなくなってしまう、女の人と男の人が愛し合うことにたいする、大変な挑戦だ。
「あんな妙なことを考え付かなければ宇宙にいけたのにね」
とチェンがつぶやいた。
それに答えてカールはこう言った。
「仕方ないよ考えついてしまったのだから、しかし、宇宙で密かに研究しようと考えが間違っているんだけどね」「でも男と女の愛は永遠と信じたいね」
と最後にカールはつぶやいた。
第四話 終
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