第13話 雨桜。


 桜の開花が遅れていましたが、ようやく咲いてくれました。

 

 けれど、3日間も深い霧が立ちこめる日が続き、そして、雨が続いていて……。このままお花見ができないままに散ってしまいそうです。


 桜といえば、いきものがかりさんの『SAKURA』が思い浮かびます。


 私ね。最初にあの歌を聴いたとき、歌詞で「うん?」と思ってしまったところがあって……。



オノマトペの話題になりますが、皆さんは桜が散る様子をどのように表現されますか?


ひらひら?


はらはら?


ふうわり?



え? ふわふわ ふるる? それはthokoさんの歌のタイトルです。



これって散る様子のどこに心を寄せているのかという問題ですね。



ひらひらは、一枚の花びらが風に流されている様子。


はらはらは、桜の花びらが一斉に散っている光景。


ふうわりは、微風に花びらがそよいでいる様子かな?。



同じ桜が散るのを文字で表現する際も、ちょっとしたところで登場人物の目線がどこにあるのかが変わってきてしまいますね。



ひらひらと散る。

はらはらと散る。


どこに美しさを感じているのか。

その情景にどのような感情が込められているのか。



風流という言葉もそうですが、感覚的な表現がいくつもある日本語って本当に美しい。


だからこそ丁寧に表現を選択して書くことが大切なのです。(自分はまだまだですが)

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