第11話 こらぁ! のぞくんじゃない!
◇
「ふぅ~」
とトイレで一息。
そこへ突然、扉が開いて、
「あのさ~!」
え? なんで相方が? ……のぞくんじゃないよ!
ってか、どうやって鍵を開けたの?
頭がパニックになりつつ、「あ、それね」と普通に応答する。
新婚のころ、そんなことが幾度
今度から
ちなみにその後、お返しに私がトイレに突入したことも(笑)。あんなふうになってるんだね~。
◇
私の義弟が弁護士をしてるんですが、話を聞くと離婚の相談が多いようです。
(もちろん守秘義務があるので個々の案件や詳しくはきかないし、向こうも話しません)
色んな夫婦がいて、抱えている問題も様々。
悩んだ末に離婚を選択する。それも一つの解決策なのだと思います。
とある夫婦が離婚をしました。
その原因が相手が統合失調症になってというもの。
もちろん子供がいれば子供のために、また生活が激変するので仕事にも影響が出るから、離婚の選択も仕方ない。
ただ、あの症状の回復には家族のケアが必要であることも事実です。それなのにバラバラになってしまう。
悩んだ末での結論でしょうから仕方ないんだけど。やるせないなぁって感じてしまったり。
◇
「健やかなるときも、病めるときも、喜びのときも、悲しみのときも、富めるときも、貧しいときも、これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、死が二人を分かつまで、真心を尽くすことを誓いますか?」
教会ウェディングでのオーソドックスな誓約の言葉です。
神仏の前での式は、神仏との誓約になるわけです。
人前での式は、参列者との誓約になるわけです。
幸せの絶頂の時。
だけど、病めるとき、貧しいときに夫婦関係を続けるのは、とても難しいのかもしれません。
年を重ねると、相方の看病をしたり介護をしたりすることもあるでしょう。されることもあるでしょうし。
それを考えると、トイレに突入されたり、突入することなんて何でもないことだよね。←結論(笑)
相方はやっぱり愛方なのです。
◇
離婚をする夫婦が多い。
……そんな中、たまに聞きますよ。
また同じ人と再婚して夫婦となるカップル。
私はそういう夫婦を応援したい。
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