第十八章 寺田ヨシムネ

 第18章

[寺田ヨシムネ]

 テオに抱えられて寝室の転移ゲートから跳んだ先は、似たようなアパートらしき建物の一室だった。

「テオドール! 美馬と真理さんをなぜ置いてきた」

「すまんがこのリストバンドを今奪われるわけにはいかない。それにあの状況では君を助けるのが精一杯だった」

 美馬を抑え込んでたのは、いつかの賞金首を横取りしたあの白いヤツだった。それははっきりと見た。とっさのことで状況がよく把握できなかったが、敵は三人だったはずだ。戦っていれば勝てたかもしれないのに。

「今からでも戻ろう、二人を助けないと」

 テオはかぶりを振る。

「だめだ、勝てる見込みは無いし、仮に援軍を呼んだとしても、既に二人は奴らの手の中だ、すまんが諦めてくれ、特に今は我々にとって下手を打てない時期なんだ」

「時期って何の時期だ? あんたは美馬を連れてくるのが目的だったんじゃないのか? 二人の命がどうなってもいいのか」

「美馬くんを連れてくるのは真理さんの希望だった。彼女は教会の手が美馬くんにのびる前に、コンタクトを取りたかった。僕たちは証拠を提供してくれた真理さんに、義理を通そうとしたんだ、しかし真理さんも捕まってしまった今となっては……」

「だったらなおさら二人を助けるのが義理を通すってことじゃないのか? 二人を見捨てるのか? あんたはさっき正義の名の元にと言ったが、二人を見捨てて通す正義なんて正義と言えるのか? 真理さんへの義理を最後まで通すことが正義じゃないのか? 」

 俺は必死に食い下がった。テオは怖気づいてるだけだとしか思えなかった。

「俺を元の場所に運んでくれ、そのあとあんただけ逃げればいいだろう! 」

「冷静になれ、ヨシムネくん、君が行っても捕まるか殺される者が一人増えるだけだ。君はペインシリーズの恐ろしさを知らない」

 ペインシリーズが何を指しているのか分からなかったが、くそっ……確かに俺だけでは勝てないかもしれない。そもそも美馬たちを盾に取られたら手出しができない。ちくしょう……なんで俺はいつもこんなに無力なんだ。

「ヨシムネくん、一緒に我々の本部に来てほしい。少なくとも僕は君だけにでも、義理を通したい」

「俺に仲間になれっていうのか」

「それは君自身が決めることだ。そして君には知る権利がある」

 もう戻れないことは判っていた。

「……わかった、あんたと一緒に行く。だけど忘れないでくれ、俺に義理を通すってことは、美馬や真理さんも助けるってことだ」

 捕縛銃を使ったってことは、奴らは少なくとも真理さんはまだ殺すつもりはないはずだ。そして美馬もきっと生きている。二人は俺が救い出す。そして俺が無力じゃないってことを証明してやる。



            ◇



 さらに二つの転移ゲートを経由して、俺たちは『堕天使の猟兵』本部に到着した。そこは何処かの人工洞窟のようで、内部は広く、天井は高く、区画整理されており、大広間を中心に、蟻の巣のように枝分かれした無数の小部屋が連なっていた。通路には板が張られていて、どの区画にも明々と照明が灯っている。

 跳んできた転移ゲートが設置された部屋から、学校の体育館然とした大広間に出たとき、そこでは丁度集会が行われていた。三〇〇人位の人々が集まって、ステージ上にいる人物を中心に何かの議題について話し合っていた。

「ステージにいる男が僕らのリーダー、同志カーマインだ」

 カーマインは体格の良いアジア系の青年で、染めたらしい赤い辮髪べんぱつが目を引いた。その横にスーツを着て眼鏡をかけた怖ろしく美しい金髪女がいて、ホワイトボードに議論の内容を纏めている。広間に集まっている人々は統一感のない無国籍な感じだったが、アラブ系の服装が最も目についた。

 ステージの反対側には日本にあるものと同じくらい大型のおそらく転移ゲートが設置されていたが、その枠内はどこにも繋がっておらず、これもリストバンドを使って転移するものなのだろう。その転移ゲートの傍らに見覚えのある女を見つけた。

「あの人は……」

「ああ、ミーナキャンベラ・プレザンスだ」

 テオは頷く。

「彼女がロスで転移ゲートの研究をしていたのは知ってるだろう。彼女がこのリストバンドを使用した転移ゲートの仕組みを開発したんだ。そして彼女は最初から僕たちが送り込んだスパイだった。いわば僕たちのために転移ゲートの研究をしていたんだ」

「イェールサマエル・プレザンスもスパイだったのか? 」

「そうだ。ヘヴンズゲートの仕組みとヘヴンの欺瞞、つまり聖約教会の正体を最初に暴いたのは彼だ。彼は長い間我々に情報を送り続けていたが、ヴァチカンに司教候補生として出向したとき、教会の洗脳を受け危うく寝返りかけた。しかし彼は訓練により精神耐性があった。洗脳が不十分なままヴァチカンで人工受精卵を製造しているラボを見たとき、正気を取り戻し休暇をとって妹とタイミングを合わせ逃げてきた。途中君たちのおかげで彼は捕まってしまったが」

「ミーナと話せるかな、彼女に兄さんのことを謝りたいんだ」

「後で手配しよう」

「クウェール・ガヴローシェも此処にいるのか? 」

「いる。彼は僕たちの切り札だ」

「あんな子供に何ができるんだ」

「彼はエスパーだ。双子の姉と共にロスの優位種隔離研究施設で人体実験の被験者にされていたのが、自力で脱出し僕が保護した。同じくロスにいたミーナキャンベラと合流して共に逃げた」

「強力なエスパーなのか」

「詳細は秘密だ。僕たちは早くからガヴローシェ姉弟に目をつけていた。彼の脱出ルートのお膳立てをしたのは僕だが、脱出のきっかけを彼は自力で作った」

「姉は? 」

「死んだ」

 集会は終了したようだ。俺は人事部と呼ばれる部屋に連れていかれ、『堕天使の猟兵』のゲストとしてデータ登録された。簡単なものだ。特に組織員への紹介もなく、カーマインにお目通りもなかった。人事部の担当員の態度から見るに、テオのここでのポジションはかなり高位のようだった。


 テオは俺をミーナキャンベラ・プレザンスに取り次いでくれた。面会場所はテオの個室だ。ミーナにスイスでのことを謝罪している間、彼女は複雑な表情をしていた。当然だ、俺たちは金と良民ポイントのために、大義に燃える一人の革命家を破滅させたんだ。しかも俺は、イェールサマエル・プレザンスが既に獄中で自害していたことを、ミーナから聞くまで知らなかった。

「兄のことはもういいんです。今さらどうしようもない。ただ、彼の犠牲を尊重してくれるなら、聖約教会を許さないで欲しい。あなたは真実を知ったのだから」

「イェールは彼から僕たちの情報が教会に漏れることを恐れて自殺した。一緒に捕まった僕の相棒も同じだ。スパイは皆頭に爆薬を移植している。教会はヘヴンズゲートのトレース機能で、脳から記憶を抽出することができるため、死ぬ前に脳を破壊する必要がある。今、最も懸念されるのは、真理さんの記憶から僕たちの計画を察知されることだ。記憶の解析までは少なくとも十日かかるから、その前に行動を起こさなければならない。先程の集会の議題は、その行動についてだ、聖約教会と話し合いの余地がないことは今回のことで明らかになった。僕らは一週間後に戦争を仕掛ける」

 戦争というテオの言葉は重かった。全世界を支配している聖約教会に勝てる見込みがあるのだろうか。

「俺は美馬と真理さんを救出したい」

「解っている。僕が協力しよう。君には最後まで義理を通すと約束したからな」



            ◇



 テオドールとミーナキャンベラの結婚式は、旧日本形式で行われた。それは簡易なもので神殿は急ごしらえ、お色直しも巫女の舞も無しだ。斎主役はカーマインが務めた。省略されたものとはいえこの挙式は俺には物珍しく、新鮮だった。聖約教会は他宗教を異端として取り締まっていて、旧日本式の結婚式も絶滅寸前だったから、実際に目にしたことはない。本来なら喪に服す時期なのだろうが、死地に赴く直前だ、気持ちはよく解る。紋付き袴のテオは元々見栄えのする男だし、ミーナは美人ではなかったが、白無垢姿は一見の価値ありだ。

『堕天使の猟兵』は多宗教の集まりと言っても良いくらい、宗教色が強かった。彼らは互いの宗教を尊重していた。まとめあげたのはカーマインだ。彼は若く精力が漲り、カリスマ性を持っていた。宗教者たちはネットのアンダーグラウンドで密かに交流を深めていたが、それぞれのコミュニティにカーマインを中心とした若き革命家たちが呼びかけ、聖約教会を敵とすることで彼らは団結した。彼らが掲げるのは精神の自由、信仰の自由だ。


 結婚式のあとの、おそらく深夜、俺は二人に「星を見ないか」と誘われて、秘密の通路を使い洞窟外に出た。そこは広大な地平線を望む山の上で、昔テレビで見たチベットの風景に似ていた。星空は東京で見るものとは比べものにならないくらい美しく、しばらく見ていると目がチカチカした。冷気を孕んだ風が少し肌に痛い。

「此処はどこなんだ」

「ふふ、秘密だ。此処が地球上のどこに位置するかは、組織のものでも一部しか知らない。移動は基本的に転移ゲートで行うし、洞窟内ではGPSは無効化されるからな」

「転移ゲート、アルカイック・テクノロジーとはいったいどういうものなんだ、本当に神の奇跡と呼べるものなのか」

 俺の疑問にミーナが答える。

「転移ゲートの技術は、次元間移動の技術よ。ゲートをくぐる際は別次元を経由しているの。だからこの世界、三次元の時空を超越できる。転移ゲートをくぐるとき、私たちは一旦別次元に入っているのよ。私のリストバンドを使った転移では五次元空間を経由する」

「そしてアルカイック・テクノロジーは、神の奇跡ではなく、古代人の科学技術でもない。それは地球外生命体のもたらしたものだ」

 一瞬聞き逃すところだった。地球外生命体? 

「詳しく教えてほしいな」

 意外な話の展開に思わず笑ってしまいそうになる。

「いいだろう、まずカソリック教会が三三年前、南極で神の遺骸諸々を発見したというのは嘘だ。実際に南極で何かを発見したのは、当時星の数ほどあった遺伝子工学系の零細企業の一つ、『バイオテック』社。元々南極には氷漬けのマンモスを掘りに行った。南極からは転移ゲートと、未知の言語で書かれたマニュアルの石版の他に、宇宙船と異星人の遺骸も見つかっている。転移ゲートを運搬中墜落したものと見られているが、その異星人の遺骸が、教会の言う古代人の神官、ペインシリーズのオリジナルだ」

「ペインシリーズってのはあの白いヤツのことか」

「そうだ。不完全だが奴らは異星人のクローンだ。」

「神の遺骸はどうなんだ、聖遺骸も発見されたんじゃないのか」

「さあね、それはもうすぐ判ることだ。俺たちが神の実存を明らかにする。『バイオテック』の当時のCEOは熱心なカソリック教徒だった。彼は教会と取引をした。当時宗教はキリスト教に限らず既に死に体でローマ法王の権威も失墜していた。科学の発展と共に人々の信仰は非合理なものとして忘れ去られようとしていたんだ。『バイオテック』は異星人の奇跡的な技術を神の所業とすることで、教会が神の名の元、威光を取り戻すのと引き換えに、同じく神の名の元、遺伝子工学の研究権を密かに独占できたわけだ。『バイオテック』はカソリック教会と融合し、聖約教会が誕生した。そして聖遺骸との交信に基づくと称したうえで、聖書は進化論と矛盾しないように改訂された。教会の信者なら誰もが持っている、真約聖書がそれだ。こうして『バイオテック』とカソリック教会は、神を祭りあげることで、世界の支配権を得たんだ」

 テオもミーナも真顔だった。

「そんな突拍子もない陰謀論を信じろというのか」

「信じるも何も事実だ。僕たちが長年のスパイ活動で得た情報がソースだ。そしてこれから僕たちはそれを証明しようとしている。当時のローマ法王ヨハネ・パウロ二世は退位したが存命でまだヴァチカンにいる。旧『バイオテック』CEO孫頒信そんぶんしんも同じく。彼らの証言をとるのも今回の戦争の目的の一つだ」

「あんたらはヴァチカンを陥すつもりなのか」

「あの国にはすべてが集約されているからな。聖遺骸と奴らが呼ぶもの、人工受精卵の製造ラボとミクロン転移制御装置、ペインシリーズのオリジナルと培養ラボ、無人広告飛行船制御統合センター、異星人言語が記された石版、ローマ法王、元『バイオテック』CEO、地下には南極から運んだ宇宙船の残骸もあるはずだ」

「そして公開処刑場も。真理さんは死刑囚としてヴァチカンに捕らわれているわ」

「そうだ、僕たちはヴァチカン攻めに乗じて真理さんを救い出す。ヨシムネくん、覚悟を決めろ」

 今の話を頭の中で噛み砕くのは時間がかかりそうだった。それでなくともここのところ新情報のオンパレードで、頭が混乱しそうだった。でも、そうだ。テオたちの信じている聖約教会の実態や陰謀論が真か偽かはともかく、真理さんがヴァチカンにいるのは確かなんだ。美馬の安否は不明で、それは本当に気がかりだが、俺は今やるべきことをやる。『堕天使の猟兵』の大義とは別に俺には俺の大義があるんだ。それは今の俺の存在証明みたいなものだ。もう子供じゃない。誰かのために命をかけたいと思った瞬間、人は大人になるんだってことが、俺には分かり始めていた。俺はこれから死ぬかもしれないが、今、満点の星空は俺を受け入れる世界のように、優しく輝いて見えた。



            ◇



 『堕天使の猟兵』本部に来てから一週間が経った。その間、本部の洞穴内は騒然としていた。大量の武器が運び込まれ、毎晩のように会議が行われ、ヴァチカン攻めのプランの最終確認が行われた。皆の士気は今、最高潮に達していた。

 決戦の日、大広間、同志カーマインは武装した組織員約五〇〇人の前、壇上に立ち皆に語りかけた。

「此処に集いし戦士たちよ、今俺たちは歴史を変えようとしている。正義の名の元にかつて幾度となく流された血が、また流れようとしている。先人たちは、過去の革命家たちは、大きな犠牲の上に自らの理想を成就するため、敢えて血を流すことを選んだ。歴史は繰り返されようとしている。歴史は再び血を望んでいるのだ」

「唯一神の血を! 」

 誰かがそう叫んだ。

「そう、唯一神だ、今回血祭りにあげられるのは人間ではない。カエサルでもマリー・アントワネットでもない。ヤハウェ。ユダヤ人が生んだいわば人類最後の敵だ! 我々を有史以前から支配しようとしている暴虐な存在、かつてカエサルを唆した存在、俺たちはそのヤハウェを裁きの十字架にかける! 」

「我らに信仰の自由を! 」

「我らに精神の自由を! 」

 皆が様々に声をあげる。

「今俺たちは欺瞞に満ちた圧政者に、ヤハウェの名の元支配されている。精神の自由、多彩な信仰の自由を奪われている。圧政者、唯一神のしもべとはすなわち……」

「聖約教会だ! 」

「教会は唯一神の実在を証明することで、俺たちに軛をつけた。軛とはヘヴンと良民ポイントだ。良民ポイント! 善人の証し! 俺たちが何かを為したとして、それが良い行いだと誰が決めて誰が評価する? 善良であることの定義とはなんだ。ヤハウェのため、聖約教会のために働いたものが聖約教会に評価され天国に行くことを許されるのか? 天国! ヘヴンとはなんだ! 」

「ただの人工衛星だ! 」

「ヘヴンと良民ポイント、それは聖約教会が作り上げたシステムだ。欺瞞に満ちた洗礼によって我々を選別する悪夢のシステムだ。何が善で何が悪か決めるのは誰だ? それは俺たちがそれぞれ心の中で信仰している、俺たち自身のそれぞれの神だ! 全てを超越した、唯一の、何者かではない。善悪の天秤は決して支配者から強制されるものであってはならない。教会の用意した偽りのシステムに何の価値がある? ヤハウェ、唯一神に、何の価値がある? 聖約教会がヤハウェを祭りあげて三〇余年、世界はどう変わったか顧みるがいい。人間が人間を狩り、疑心暗鬼に駆られて他人を見張り、密告する世界。独自思想、独自信仰、独自言論は弾圧され、反逆者は晒し者にされた挙句斬首される世界。正義は唯一神が決め、唯一神が裁く。ヤハウェの名の元どれだけの尊い命が奪われ、血を流したのか。それは我々の血だ。私たちのかけがえのない同胞たちの血だ。ヤハウェが我々を異端と呼んで血を望むなら、我々はヤハウェの血を望む! 我々の敵はヤハウェだ。敵はヴァチカンにいる。すべての過ちの根源がヴァチカンにある。我々は唯一神を認めない。我々の神は我々自身の心の中にいる。それは我々を真の幸福に導く神だ。偽りの神にはご退場いただく。そして心の自由は誰にも束縛されないことを我々は証明する。聖約教会は滅ぼさなければならない。ヤハウェは自ら掲げる十字架に磔にされる。ヤハウェを裁くのは誰だ! 」

「俺たちだ! 」

「俺たちの神だ! 」

「ヤハウェに死を! 」

 皆が雄叫びをあげ、洞穴内に反響する。集会のボルテージは最高潮に達していた。俺は手元のショットガンを固く握りしめる。俺の隣にはテオドールがいた。

「血だ! 俺たちは血を求める! 」

 カーマインは拳を突き上げて叫んだ。

「ヤハウェの血を! 」

 大広間に集結した五〇〇人が一体となってうねりを起こした。

「ヤハウェに死を! 」

「ヤハウェを殺せ! 」

 カーマインが大広間、最後部の転移ゲートを指さした。

「行け! 我々自身の神と共に! 」

 それぞれリストバンドを装着した五〇〇人の戦士たちは、喚き散らしながら転移ゲートに殺到する。

 俺は落ち着いていた。真理さんを助け出し、美馬を見つけるんだ。躰の芯に静かな炎が灯っていて、俺はその炎に身を委ねる、それだけだった。それだけで俺は初めて世界に認められた気がした。もう無力な子供じゃない。俺は美馬を愛している。俺は彼女の姉さんを救い出せる。そして彼女に認められる。俺の実存は美馬の黒目勝ちの瞳が証明してくれるだろう。左腕に装着したリストバンドのスイッチを入れた。大広間の転移ゲートをくぐれば其処はヴァチカンだ。俺はテオドールと並んでゲートに突入した。

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