第7話 東アルマリス森林調査報告
僕、エイバル=ディンガーは、パーティー『
結論としては、どうやらゴブリンが知恵をつけ、森の測量をしていたらしかった。
更に集落に着いた日の夜、リンがゴブリンのボス―――ギンといったか―――が元人間で更に同じ異世界の住人であるという情報を仕入れてきたと聞いた時には驚いた。知力の聖典とかいうチートアイテムを作ってもらっていたのにはさらに驚いたが。
読破すれば所持せずともその恩恵を受けられるようだし、空いた時間に読ませてもらうのもいいかもしれない。
―――あれを読破するのは相当骨が折れそうだがなぁ…
次の日、依頼自体は解決したとはいえ、ギルド上層部には話をつけることになったので、集落の文化レベルを調べておいた。
素晴らしいほどの文化レベルだった。畑一回収穫すれば何年かは持ちそうなほどで、さらにその
なにせリリア曰く倉庫内部に生命体が居ない上で扉が閉まった時に空間凍結魔法が発動するという高度な技術だからな。
住宅だって藁の家かと思いきや
そして言語が世界共通語を話せるのは素晴らしい。言葉の壁がないのは実にいい事だ。
その夜ギンは魔力回路式スマートフォン、通称マスマホなるものを用意してくれた。
マスマホどうしの通話、文書の作成、写実―――それも動く写実もある―――の作成と確認、娯楽など様々な機能を持った光る石版だ。
充電が必要らしいが、1MPを込めることで
最大までたまる上、一日は保つので問題は殆ど無い。
たった1MPでどうやって維持しているのか聞いたところ、魔力を増強するエンチャントを沢山、具体的には合計2万倍分掛けただけとのこと。半端ない数字だが、納得出来てしまう。
リンはマスマホの中にパズルアンドなんたらとなんたらストライクが入っていたと喜んでいた。
僕達のにも入っていたがなんだか難しく、その日以降することは無かった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます