優しい文体で一匹の子供の野良猫の成長を描いていてとても良かったです。物語も春から始まる冬に終わる。成長と季節感を同時に味わえてオトクな感じです。 野良の世界ですからたまに厳しい場面もありますが、そこも逃げずにちゃんと正面から向き合ってそれも子猫の成長に繋がる描写が良かったです。 主人公の出会う野良の先輩、ドライトのかっこよさ、頼れる兄貴分オーラが半端ないです。読み終わった頃には作中の二匹の幸せを願わずにはいられなくなっている事でしょう。
子猫の旅と冒険の物語。ヒューマンドラマならぬ、キャットドラマ小説。すごく良かったです。猫目線で語られる世界。ほのぼのとしつつも、厳しい生活。良い物語を読んだという満足感にひたれました。猫と一緒に1年、過ごしました。