フツーさがしの旅

作者 梅乃あん

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★★★ Excellent!!!

強かなドライトとピュアなマノルが関わっていく生活していく中で、『他人の普通』ではなく『自分の大切』を求めていく。ちっぽけな野良猫だけど、自分に拠る意志を足元で踏み固めていく。
そうした『自分にとって大切なものとは何か?』と問いかけられているような、奥の深い作品だったと思います。

★★ Very Good!!

 優しい文体で一匹の子供の野良猫の成長を描いていてとても良かったです。物語も春から始まる冬に終わる。成長と季節感を同時に味わえてオトクな感じです。
 野良の世界ですからたまに厳しい場面もありますが、そこも逃げずにちゃんと正面から向き合ってそれも子猫の成長に繋がる描写が良かったです。

 主人公の出会う野良の先輩、ドライトのかっこよさ、頼れる兄貴分オーラが半端ないです。読み終わった頃には作中の二匹の幸せを願わずにはいられなくなっている事でしょう。

★★★ Excellent!!!


白い毛並みとオッド・アイ。
兄弟のなかで自分だけ違うことをからかわれ、衝動的に家族のもとから飛び出してしまった子猫のお話です。

何一つできない、わからない状況で出会ったのは、野良猫のドライト。
彼から「マノル」という名前をつけてもらい、様々なことを教わりながら少しずつ成長していく様子が描かれています。
季節ごとに章が分けられた構成で、優しく丁寧に綴られています。
マノルの素直で純粋な性格と、ドライドの生活力旺盛な頼りがいのある様子。
野良猫として生きていく上での厳しさも、シビアに描写されています。
ドライドの過去が、終盤に奇跡のような不思議な絆を感じさせ、胸が熱くなりました。

他者との違いをまっすぐに見つめること。
そこから何を感じとるのか。
自分はどう思って行動するのか。
マノルとドライト、彼らの物語からそのことを強く考えさせられました。
タグには児童向けとありますが、たくさんのかたにぜひ読んでいただきたいと思います。