第18話 別れと出会い







最初の武道大会から3年と少したった……




俺たちは最上級生となっていた。

俺の年齢も10歳になっていた。

毎年開かれていた武道大会は毎年出たが結局どれも優勝してしまった。

優勝するたび景品がもらえるからどんどん装備がやばいことになっていった。

そのうち装備とか作ってみたいな。

この3年間は特に事件や山にこもるなど目立ったことはなかった。

あったと言っても魔物をひたすら討伐していたっていうことぐらいだ。

そのおかげで俺のランクがAまで上がったがやはりSまでは届かなかった。


Sへの道はやはり遠いな……


そして卒業近くになった時だった。

先生に声をかけられた。


「ベルさんちょっといいですか?」

「はいなんでしょう?」

「ベルさんは学院への入学はどうするんですか?それともそのまま冒険者になるんですか?」

「すいません、まず学院ってなんですか?」

「結構有名なのに知らないのですか…… そうですね……

学院とは自分が知りたいものを深くまでを学んだり、研究したりなどするところですね

でも学院は完全実力主義なのでベルさんには向いていると思いますよ!

あと学院にもいろいろあるみたいなので調べてみるといいですよ!」

「なるほど…… 他の人の話も聞いて見ようと思います」

「そうですね… いいと思いますよ!」

「じゃあちょっと行ってきます」


魔法学院かとりあえずクラスの奴らに入るかどうか授業中に聞いてみるか……


「イリアは学院って行くのか?」

「わたくしは魔法学院行きますわよ」

「えっ? あほう学院?」

「違いますわよ!」

「まあ、ありがとな!」

「もぅ……」


イリアは魔法学院に行くのか…

魔法学院か、よし次にレオだ!


「レオは学院行くのか?」

「僕はエンシーナ家の長男なので領主になると思うので

将来のために経済 学院に入ると思います」

「経済学院か……そんなところもあるのかありがとうレオ!じゃあな!」


経済学院ねぇ… 次だ! 次!


「おーい! アレクサンダー!」

「なんだ?」

「お前はどこの学院に行くんですか?」

「ああ…… 俺は騎士学院に行くつもりだ」

「そうか! サンキューな!」

「何だったんだ……」


騎士学院かいろんなものがあるのか。

ここまで聞くと学院は大学みたいな感じかだいたい把握した。

とりあえず次だ!


「マイルちょっと聞いていい?」

「はい! なんでしょう?」

「マイルはどこかの学院に入るつもり?」

「いえ私はそんな実力ないですから……」

「俺はそんなことはないと思うよ、何か受けてみたらどうかな?」

「ちょっと考えてみますね……」


マイルは元は入るつもりはなかったのかそういう道もあるのか……


「ベルさ~ん!! 大変です!!」

「あれどうしたんですか?アデラ先生なんかありましたか?」

「それがですね…… さっきの学院の話あったじゃないですか?」

「はい、ありましたねそれがどうかしました?」

「実は学院に入れるの成人してからでした……」


成人してからってことはこの世界の成人は15歳だから……

あと5年もあるじゃないか!!!

俺はあと5年間何をしてればいいんだ……

5年……5年か……修行にはちょうどいい期間だな……

やることが決まったな。

まあ決まってもとりあえず卒業までは15歳になった時の学院の試験の日とか

確認するだけだし結局やることが装備とかそれくらいしかないな。


そんなことを準備しているうちに卒業式を迎えてしまった。


「もう卒業ですか…こう考えてみると早かったな」

「そうですわね、このメンバーで会えるのも最後かもしれないですわね……」

「そんなわけなかろう、私たちはまだ15だ、機会があったらいつでも会えるだろう」

「そうですわね兄様、すこし早とちりでしたわね」

「それにしても、入学したての頃なんかイリアなんか俺のことを

穢れた血だとかなんとかいってたな……」

「もう!そんな恥ずかしいことは言わないでくださいまし!!」

「お前ら、昔の話、なんかしているのか」

「アレクサンダーは最初のうちはあまりしゃべらなかったからな」

「きっと、恥ずかしかったんですわね!」

「ちっ、これだから昔話は嫌いだ……」

「ははは! ははは……みんなともお別れか……」

「兄様がおっしゃったじゃないですか機会があればいつでも会えると」

「そうだな、すまない」

「「「ベルがあやまりましたわ!?(あやまっただと!?)」」」

「明日は空から槍が降りますわ!!」

「そこまでか!!?」


俺たちは昔話や茶化してたら卒業式が終わっていた。


「「「じゃあ!! 会えたらまたどこかで!(ですわ!)」」」


よし行くか!またあの山に! 今回は1か月じゃなくて5年だからな

死ぬ気で行かないとな、あとは両親に帰らないことを手紙に書いてっと……


「よし行くか! ルリ! クロナ!」

「はい! ご主人様ぁ!」

「了解です、マスター」

「まあ緊張するな…… 1か月間いたからたぶん大丈夫だと思うけど……

まあ何かあったら君たちは絶対守るから!俺にとって2人は大切だからな……」

「「ご主人様ぁ……(マスター……)」」


俺たちは山へと向かった。


「「ご主人様…(マスター…)何ですかここ……」」

「なにって…… ただの山だろ?」

「「はあぁ……」」


なんか呆れられているがまあいいか

ここでの生活は厳しいと思うがやるしかないな……

みんなは学院に入って勉強してるんだ、俺も負けてはいられないからここで頑張るぞ!!


そして5年という月日が経過した……


俺はこの山でできる限りのことは研究した、元いた地球での知識を使って

主に科学をもとにして魔法の原理や学生時代に習った保険でやった体の構造について

のことを思い出しながらそれをイメージして治療魔法に応用したりなど

地球にいた時は高校は2年までしか行けなかったからな。

学校の勉強よりかは2000倍くらい楽しかった。


他にも魔道具の構造についても調べた。

魔道具はもともとは普通のものだったらしい。

実際には見えないがこれは物を作られたときにできる

スロットというものができるらしい。

スロットは物を作る時の素材や作り方などにもよって数などつけられる魔法の効果や

種類が決まってくるらしい。

ちなみにクロナの12個だった。

現状で3個しかスキルが付いていないがスロットは全部うまっていた。

スロットの増やし方がないか調べているが今のところ見つかっていない

せめて魔道具について詳しい人がいれば……


さらに詳しい話については後々話していくとしよう。


そして今日は大事な日だ。

今日は学院に入学するための試験がある日だ。

この5年間俺はルリとクロナ以外としゃべらなかったからな……

ちょっと緊張している、久しぶりの人だ

楽しみだなぁ、クロナは剣だからいいんだが

従魔って、学院に入れるのかなぁ? 一応ルリにもこの試験にも受けてもらうと思う。

ちなみに!受ける学院だが俺は魔法学院を受けてみようと思う。

5年研究したが研究し足りないからな。

とりあえず場所は王都か行ってみるか!


…………………………………

王都についたな…とりあえず学院探すか


「ひゃあっ! やめて!」


ん!? なんだ!? ってあれ、言い寄られているのか?

試験でもこんなことあるのかちょっと助けるか


「あの、大丈夫ですか? 手貸しましょうか?」

「あ、あの是非お願いします! この人に襲われちゃいます!」

「なんだ、お前このルイージ様に歯向かう気か?この俺はゲッフェルト侯爵の息子だぞ!

俺にかかればお前らの家族なんか潰せるんだぞ?」


どっかのゲームの会社のキャラクターの弟みたいな、名前してるなこいつ


「はあ…… それがどうした? それがなんだっていうんだ?」


さすがに権力振り回してるやつは許せないなちょっと脅すか…

俺は光剣を出し奴の首のところに持って行った。


「親の権力振り回してると殺すぞ……?」

「くそっ! 絶対潰してやるからな!! 覚えてやがれ!!」


ふうぅ…… とりあえず解決か…


「もう行ったみたいだよ?」

「あ、あの! 助けていただき、ありがとうございます!」

「あ! やばい! ごめん、もう時間ないっぽいからもう行くね! じゃあね!」

「あ、ちょっとまっ…… お礼言えてないのにぃ……」


ん?なにか?いった気がしたけど、とりあえず学院を急いで探さなきゃ!


……………………………………


学院にきたああああああああああああ


「ここかぁ…… でっけぇ……」

「きれいですね! ご主人様ぁ!」


試験会場はどこですかね……

あ! あそこにこちらですって書いてあるあっちだな。

なんか緊張してきた…


「このあとはど、ど、ど、どこ行けばい、いけばいいんだ!?」

「ご、ご、ご主人様あっちから大勢の魔力反応しているのでた、たぶんあっちですぅ」

「あ、ありがとう、ル、ルリ」


よしあっちだな…

あ、あそこに人がいるここであってるか聞いてみるか。


「あ、あにょ! あっ…」

「ぷ、ぷぷっ、どうしたのですか?」

「すみません……あ、あの魔法学院の試験会場ここであってますか……?」

「ははっ! ここであってるよ受験生さん、君はなかなか面白いから頑張ってくれよ!」

「あっ、はい……ありがとうございます…」


そして試験が始まった、昼前は筆記試験、昼後は魔法試験といったものだ。


筆記試験は魔法知識についてだが筆記試験だから対して言うことはない。

しいて言うなら手ごたえがあったぐらいだった。


そしていよいよ魔法試験だ。

本格的に緊張してきた… やばいやばいやばいやばい…

語彙力もなくなってきた… ふぅ… 落ち着け俺…

俺ならできる、アイキャンドゥーイット!


「次! ランベルト・エンシーナ!」

「ひゃい!」

「「ひゃいだってよ、ぷぷ…」」


くそっバカにしやがって…


「エンシーナ聞いているのか?」

「あ、すみません」

「それでは説明した通り、的に向かって得意な魔法を全力で打ってくれ!

心配しなくても魔法障壁貼ってあるからそうそう壊れはしないから」

「はあぁ…………じゃあ行きます! 『ライトソードショット!』」


本気は、さすがにめんどくさいから力を抑えて打った。


パリン!


あ、やべ、これはまさか……

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セカンドニューライフ[新たなる人生] 罪木 アキラ @guilty_akira

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